2012-04-16

【リリース情報】 LiSBON BASS




世界各地で同時多発的に盛り上がりを見せるグローカル/ポストダブステップ時代の新世代重低音サウンド。そのホット・スポットのひとつとしてかねてから先鋭リスナーたちの間で注目を集めていたポルトガルはリスボンのシーンに焦点を当てた画期的なコンピレーションが登場。


ブラカ・ソム・システマがブレイクし、アンゴラ産ゲットー・ダンス・サウンド<クドゥロ>が注目を集め、ついに今年は名門リイシュー・レーベルの<SOUNDWAY>が初めて新録アーティストとしてBatidaをリリースなどなど、アンゴラ~ポルトガルのベース系音楽フィーバーはとどまるところを知りません。


まさにGENERATION BASS=ベース世代の申し子ともいうべき、ブラカやディプロ以降の新進クリエイターたちによる飛びきりエッジなサウンドを集めたナイス・コンピ『リスボン・ベース』!


宜しくお願い致します!


リスボン・ベース

V.A.: LiSBON BASS
Adam & Liza / ritmo calentito (RTMCD-1023)

1. DIE VON BRAU – MILHÕES
2. PHOTONZ - ISIS
3. ROULET - MACUMBA
4. OCTA PUSH – FEAR NANDOS
5. BODONA – PA LI
6. MR GASPAROV - CARNIVORE
7. DJ RIDE – MOOG SCREAM
8. DJ UNITE - SUPAFLY
9. NIAGARA – VERÃO DOIS
10. RASTRONAUT – NO GOOD
11. DJ MARFOX – GINGA BEAT
12. NIGGA POISON – FESTA NA BU ZONA (BEAT LADEN REMIX)
13. DEESTANT ROCKERS – CHASE PORT ROYAL
14. INFESTUS FEAT M PEX – MOURARIA (FADO DA)




▲ヨーロッパ最果ての地で、アンゴラを通じて広大なアフリカ大陸への中継地点にもなっている、ポルトガルの首都リスボン。ブラカ・ソム・システマのブレイク(彼らはリスボンの出身)で注目を集めた彼の地のベース系音楽の最先端にスポットライトをあてたのが、この『リスボン・ベース』です。


▲アンゴラやポルトガルを中心に人気を博したクドゥロですが、現在進行形のこの音楽の実態は、思った以上にディープで、ハイブリッドです。イギリスのベース・ミュージックやエレクトロとも交配しながら、典型的なクドゥロ・サウンドには括ることのできない、多様な表現が、次々と生まれているのです。


▲コンパイルを担当したのは、レッドブル・ミュージック・アカデミー(RBMA)のウェブ・ラジオ・プログラム「Ginga Beat」のホストである同地のベテラン・プロデューサー、D-MarsとVioletのふたり。「Ginga Beat」の制作にはBatidaのDJ Mpulaも参加、リスボンのドメスティックな現在進行形ミュージック・シーンを世界へ向けて発信するプログラムとして、ヨーロッパの音楽ファンのあいだでも注目を集めるユニークな番組です。今回は、そんな彼らが、地元コネクションを生かした、彼らにしかできないセレクションで、リスボン・シーンのいまをダイレクトに感じることのできる14曲をピックアップしています。


▲まずはM①、フューチャリスティックなシンセ使いが印象的なDIE VON BRAU による「MILHÕES」で、いきなり耳を奪われます。Night SlugsやNumbersあたりからの影響を感じさせる端正かつ極めて高品質なガラージ・チューンに、のっけから肩すかし(いい意味で)!


▲トライバルなキックが複雑に不規則に乱れ打ち、アフリカン・テイストでアシッドで不思議なグルーヴを醸し出すM②「ISIS」は、PILOOSKI主宰の仏<D-i-r-t-y>からもリリースのある実力派、マルコとミゲルのデュオ<PHOTONZ>によるもの。


▲ブラカ・ソム・システマでおなじみ<Enchufada>からもシングルをリリースするROULETは、ブラカの楽曲をリミックスして『Fabric』コンピに収録されたり、自身の楽曲がNight SlugsのGirl Unitにリミックスされたり、すでにインターナショナルなシーンでも頭角を現しつつあるライジングスター。


▲他にも、ジャングル・テイストのドラム・ブレイクにジャジーなピアノが絡むDJ UNITE「SUPAFLY」、注目レーベル<Príncipe>からのリリースで更なる注目を集めるクドゥロのキーマンDJ MARFOXによるアッパーな「GINGA BEAT」からファドにインスパイアされたというINFESTUSによるエキゾ・メロウなミッド・チューン「MOURARIA (FADO DA)」まで、実に多彩なサウンドのオンパレード、これは驚きです!


▲クドゥロ、クンビア、バイレファンキなどのベース系ワールド音楽ファン、ゴンジャスフィーやギスラン・ポワリエが好きでUKベースの本流から脱線してみたい冒険好きWARPリスナー、ジューク~ニューオリンズ・バウンスetc生き急ぐ早いビート好きなどなど、ゴッツい出音でアチラ側へとトンでみたい貪欲なヘヴィ・リスナー全員にレコメンドできる、骨太でカオティックでデリシャスな企画!しゃぶりつくせ!!!