北欧クラブ・シーンのトップ・プロデューサー、プリンス・トーマスの2025年最新アルバムが完成。ノルディック・ディスコ特有の祝祭ムードや高揚感、エモーション、トーマスならではのユルさや抑制に加えてほのかに内省的なムードも見え隠れ、これまで以上に多彩なグラデーションに満ち溢れた、円熟の極致を堪能いただける快心作!
PRINS THOMAS: Thomas Moen Hermansen
Prins Thomas Musikk
1. Heartbreak
2. 1000ML Del 2
3. Denpasar Til Bangkok
4. Søvnløs
5. KLHouse
6. 1000ML Del 1
◆ ノルウェーのクラブ・シーンの中心的な存在としてリンドストロームやトッド・テリエと並んで確固たる支持を集めてきたDJ/プロデューサーのプリンス・トーマス。2022年の『8/9』以来となるその新作アルバムが完成(通算第10作)。
◆ かすかにアシッドな寸止めディスコの「Heartbreak」、北欧ディスコ特有の柔らかなシンセ使いと硬めのビートのコントラストが冴えわたる「1000ML Del 2」を経て初期インフラグランティを想起させるイタロ~コズミック路線とトーマスのトレードマークとも言えるメロディ・センスが融合した「Denpasar Til Bangkok」(デンパサールからバンコクへ)へ、オープニングからイマジネーションとバラエティに富んだサウンドが打出の小槌のごとく次々と繰り出されていきます。
◆ 白夜のトワイライトにそのまま溶け込んでゆきそうな桃源郷ムード全開の「Søvnløs」(「スリープレス」あるいは「インソムニア」を意味するそうです)、小気味よいブレイクビートの「KLHouse」、切なさや郷愁がジワり身体の奥底からこみ上げるラストの「1000ML Del 1」、アルバムは最後まで絶妙なテンションとグルーヴ、解放感をキープしたままエンディングへ…。
◆ 何とも言えないニュアンスや多彩なグラデーションに満ち溢れた、円熟の極致を堪能いただける(区切りの10作目、自らの本名をアルバム・タイトルに冠したのもうなづける)快心作となりました。自身が主宰する「Prins Thomas Musikk」からのリリース。
