グルーヴィーでポップな唯一無二のオルガン・サウンドを武器に60年代後半にカリフォルニアで広く人気を博していたバンド、チルドレン・オヴ・ザ・マッシュルームの未発表を集めた企画盤がスペインの発掘レーベルOut-Siderから登場。ジェスロ・タルを思わせるアシッドなフルートの味付けも最高、西海岸サイケと英国ハードロックの隙間を埋める唯一無二のプログレッシヴなスタイルを満載した好作!
チルドレン・オヴ・ザ・マッシュルーム/レディ
CHILDREN OF THE MUSHROOM: Lady
Out-Sider (RTMCD-1699)
1. Behind Their Eyes
2. Easy Chair (“Lady In The Moon”)
3. This Is My Friend
4. Will I Be Saved
5. I’ve Lost You
6. Evasella (Live)
7. Hour of Our Lives (“Insurrection”) (Live)
8. Behind Their Eyes (Live)
9. I Will Listen (Live)
10. Lady Jam (Live)
◆ チルドレン・オヴ・ザ・マッシュルームは1960年代後半から70年代初頭にかけてロサンゼルス近郊で活動してた5人組のロック・バンド。残したリリースはシングル1枚だけでしたがVOXオルガンを全面に打ち出したグルーヴィーなポップ・サイケが炸裂したそのシングルがコレクター界隈で人気沸騰、90年代以降もガレージ~サイケの熱心なファンの間で人気を博してきたカルト・バンドです。
◆ その後期の未発表音源を掘り起こした企画盤が、クリスタローガーやジョディのディグで注目を集めたスペインの発掘レーベルOut-Siderから登場。
◆ スタジオ録音5曲とライヴ音源が5曲。トレードマークのオルガン・サウンドは相変わらずですが、シングルと比べるとアシッドなフルートがキマりまくりでジャジーな展開もあり、よりプログレッシヴでハードなスタイルへとシフト、ジェスロ・タルやスティームハマー、ジプシーやブラッドロックあたりからの影響がうかがえそうな、あるいは西海岸サイケと英国ハードロックをつなぐミッシングリンクとも言えそうな、興味深い新世界を打ち立てております。
◆ サイケ~プログレのオンライン・メディア『It’s Psychedelic Baby』を主宰するジャーナリストのクレメン・ブレズニカーがライナーノーツを寄稿(日本語対訳付き)。