2013-02-15

Hidros 3 / Hebden Reid Gustafsson




2012年はザ・シングの一員としてネナ・チェリーとのジョイントで
大きな注目を集めたスウェーデン人リード奏者のマッツ・グスタフソン。


彼がスモールタウン・スーパーサウンドに残してきた数あるコラボ作
の中から、多くのお問合せをいただいておりました2タイトルを、
改めまして、ご案内させていただきます。


2004年発売の『Hidros3』(ジャケ写左)は、
マッツ・グスタフソンとソニック・ユース、そしてジム・オルークという、
オリジナル・サイレンス(ジム、ソニック・ユースのサーストンとマッツ・グスタフソンが
参加するアヴァン・ユニット)を通じてもかねてから親交のある面々が集った、
パティ・スミスに捧げたという、2004年のスペシャル企画盤。


ヘブデン/リード/グスタフソン『ライヴ・アット・ザ・サウス・バンク』(右)は、
マイルス、フェラ・クティやジェイムズ・ブラウンからサン・ラーまで、
多くの巨人たちと仕事をした伝説のドラマー、スティーヴ・リードと、
フォー・テットとしておなじみのプロデューサーのキエラン・ヘブデン、
そしてマッツ・グスタフソンのトリオによる実況録音盤です。





Mats Gustafsson + Sonic Youth with Friends: Hidros 3

◆アーティスト: マッツ・グスタフソン+ソニック・ユース・ウィズ・フレンズ
◆タイトル: Hidros3
◆税込価格: 2,205円(税抜2,100円)
◆商品番号: CLTCD-2025 
◆レーベル: Smalltown Supersound


【収録楽曲】

1. Part 1 - Intro  2:41    
2. Part 2 - Voice 17:40    
3. Part 3 - Contrabass Sax 6:01    
4. Part 4 - Voice 2:01    
5. Part 5 - Processed Voice 11:58    
6. Part 6 - Voice 1:58    
7. Part 7 - Contrabass Sax 6:15    
8. Part 8 - Processed Voice 9:53    
9. Part 9 - Voice 8:06


『Hidros3』は、マッツ・グスタフソンとソニック・ユース、そしてジム・オルークという、オリジナル・サイレンス(ジム、ソニック・ユースのサーストンとマッツ・グスタフソンが参加するアヴァン・ユニット)を通じてもかねてから親交のある面々が集った、パティ・スミスに捧げたという、2004年のスペシャル企画盤。


マッツが管を吹き、キム・ゴードンが歌い、サーストンとスティーヴ・シェリー、リー・ラナルド、さらにはローレン・マザケイン・コナーズまでもがギターを弾き、ジム・オルークがミックスを施す。一聴してそれとわかる地響きのようなマッツのブロウやマザケインのギターの音色、ジムのミックスのなせるわざか、クールで、ヒリヒリと張り詰めるようなテンション、そこにどこかポップな色をもたらすキム・ゴードンのヴォイス。


マッツ・グスタフソンとジム・オルークといえば、ディスカホリクス・アノニマス・トリオやオリジナル・サイレンスなど、スモールタウン・スーパーサウンドのアヴァンギャルド・サイドを象徴する極北バンドの中核メンバー。ノイズ/アヴァン界隈でも指折りの猛者としてハードコアなフリークスのあいだでは一目置かれる存在だが、『Hidros 3』は、暗黒のアヴァン軸に振れ過ぎることなく、絶妙なバランスでリスニング志向のアウト・ミュージックを表現した、初期ソニック・ユースやSYR(Sonic Youth Records)のファンにも是非トライしていただきたい、素晴らしいサウンドが詰まった傑作。






Kieran Hebden/Steve Reid/Mats Gustafsson Live At The South Bank

◆アーティスト: キエラン・ヘブデン/スティーヴ・リード/マッツ・グスタフソン
◆タイトル: ライヴ・アット・ザ・サウス・バンク
◆税込価格: 2,310円(税抜2,200円)
◆商品番号: CLTCD-2024
◆レーベル: Smalltown Superjazzz
◆二枚組


【収録楽曲】

Disc 1:

01 Morning Prayer
02 Lyman Place
03 People Be Happy

Disc 2:

01 Untitled
02 25th Street
03 The Sun Never Sets


燦然と輝く過去の功績・業績には枚挙にいとまがない「巨匠」で、晩年にはソウルジャズからアルバムをリリースしたり、ジャズマンでコンピが編まれるなど、現在世代からもリスペクトされるジャズ・ドラマーのスティーヴ・リード。本作は、2010年に他界した彼が、死の直前にロンドンに残していた実況録音盤。


メンバーは、スティーヴ・リード、キエラン・ヘブデン(フォー・テット)とマッツ・グスタフソンの三人。キエラン・ヘブデンとスティーヴ・リードは2000年代半ばごろからスティーヴ・リード・アンサンブルを通して交流を持ち、英ドミノから『The Exchange Session』~『Tongues』~『NYC』と、双頭名義の作品を定期的に発表、密な関係を構築してきました。


そこにザ・シングやディスカホリクス・アノニマス・トリオなどでの活動でおなじみのサックス吹き、マッツ・グスタフソンを加えたトリオ編成でのパフォーマンスになります。


ドミノからキエラン・ヘブデン&スティーヴ・リード名義で発表してきた数々のレパートリーの中から、「25th Street」や「Morning Prayer」、「The Sun Never Sets」(←これでシメる曲順も泣けます)などの楽曲をピックアップ、もちろん、フリー・スピリットほとばしる丁々発止のパフォーマンスは一枚に収まりきらず…ということで、二枚組に、纏め上げています。






ザ・シングと共に、マッツの多彩な活動の数々に、
引き続きご注目いただけたらと思います。