2013-10-07

FIKRET KIZILOK - Anadolu’yum




デーモン&ナオミ監修のコンピ『International Sad Hits』への
フックアップにより世界中のアシッド・フォーク・リスナーのあいだに
その名が刻み込まれたトルコのサイケ王フィクレト・クズロクの究極
シングル・コレクション!


サズやシタールのオリエンタルなメロディとブリティッシュ・マナーの
ザラついたオルガン使い、さりげないタブラのスパイスや覚醒ムード
全開の乾いたフルートの音色に牙をむくドラム・ブレイクなど、


どこを切っても辺境サイケやレアグルーヴの見本のような独創的な
ミクスチャー・サウンドのオンパレード。


トルコのロックのパイオニアが最も光り輝いていた70年代前半の
ベスト選集、文句なしの一枚です。


















フィクレト・クズロク/アナドリューン
FIKRET KIZILOK: Anadolu’yum
Pharaway Sounds | ritmo calentito (RTMCD-1073)

1. Gün Ola Devran Döne (1971)
2. Leylim Leylim (1972) 
3. Anadolu’yum (1972 & 1975) 
4. Tutamadım Ellerini (1973) 
5. İnsan mıyım Mahluk muyum Ot muyum (1974)
6. Anadolu’yum ‘75 a.k.a. Akın var Akın (1975)
7. Aşkın Olmadığı Yerde (1974) 
8. Köroğlu Dağları (1973) 
9. Bacın Önde Ben Arkada (1973) 
10. Haberin Var mı (1974) 
11. Kör Pencere (1974) 
12. Dar Ağacı  (1975) 
13. Gözlerinden Bellidir (1972) 
14. Koyverdin Gittin Beni (1973)




◆ 60年代後半から70年代にかけて、エルキン・コライやバルシュ・マンチョらとほぼ同時期に活動、多くのナンバーワン・ヒットやゴールド・ディスクを持つトルコのロックのパイオニア、フィクレト・クズロク。

◆ トルコの「ボブ・ディラン・ミーツ・キース・エマーソン」などとも例えられたそのサウンドは、サズやシタールのフォーキーな佇まいを基調としながらも、プログレ前夜のブリティッシュ・ロックを思わせるダーティーなオルガン・サウンドの意外なトッピングが特徴的。

◆ そこに、サズやシタール、絶妙なタブラのリズムが絡み合いながらユニークなオリエンタル・ムードを醸し出す。さらにはディガー悶絶のドラム・ブレイクやこのジャンル特有の変拍子も加わり、まさにレアグルや辺境サイケの手本とも言うべき鉄板のサウンドで、好事家たちをノックアウト!

◆ ダンサブルなパーカッションとセクシーなメロのイントロ数秒でいきなり昇天必至のM①「Gün Ola Devran Döne」、モノ悲しげな歌謡ムードの炸裂したM③「Anadolu’yum」、トルコ大衆歌謡の人気女性歌手フンダ・アラルも2000年代に入ってからカバーしたメロドラマティックなM⑩「Haberin Var mı」、タブラのスパイスをきかせた高速オルガン・ファンクのM⑪「Kör Pencere」など、振れ幅の広いバラエティ豊かなサウンドで、アナドル・ロックの様々な側面を楽しむことができる好作品となっています。

◆ USインディーの人気デュオ、デーモン&ナオミ(元ギャラクシー500)が2006年に監修したアジアのアシッド・フォークのショウケース・コンピ『International Sad Hits』に、三上寛や友川カズキ、韓国のキム・ドゥスと共にトルコ代表として選ばれて以降、アンダーグラウンドなフォーク好きのあいだでも注目を集めていたアジアの西の果てのシンガー/ソングライターによるイイ仕事。

◆ リマスター済み。