英国プロト・ハードロックの知られざる至宝をスペインの再発レーベル「SOMMOR」が発掘。パワフルなボーカルとダイナミックなツイン・ギター、ソリッドなリズム・セクションが高いレヴェルで見事に調和、ハード&ヘヴィーでありながらもブルージーでグラマラス、息をのむような佳曲が続出。黎明期の失われたパズルの一片を埋め合わせる貴重な企画です!
キャッスル・ファーム/ザ・スタジオ・セッションズ 1971-72
CASTLE FARM: The Studio Sessions 1971-72
Sommor (RTMCD-1679)
1. (Maybe A Little Black) Witch
2. Hot-Rod Queen
3. Mascot
4. All In A Year, All In A Day
5. Island In The Sun
6. Jewels Of Fire
7. Lunatic
8. You Go Your Way, I’ll Go Mine
9. I’ve Been Dreaming
10. Hot Rod Queen (Alternate Version)
◆ キャッスル・ファームは1960年代後半から70年代の初頭にかけてロンドン近郊で活動していた5人組のハードロック・バンド。 ロリー・ギャラガー、ディープ・パープルやアトミック・ルースターのサポートもつとめるなどローカル・シーンにおいて確かな足跡をのこした実力派でした。ボーカル/ギタリストのデニー・ニューマンは後に(ローリング・ストーンズの)ミック・テイラーのバンドへと合流し音楽シーンの第一線で長く活躍、しかしながらキャッスル・ファーム自体はディールにも運にもめぐまれずシングル1枚(「Hot-Rod Queen/Mascot」)を残したのみで解散してしまいます。
◆ 2000年代の後半、シングルのコンピ収録をきっかけにアメリアのカレッジ・ラジオで曲がローテーションされるなどしてキャッスル・ファームは突如ディガーたちのレーダーに捕捉され急浮上、それに触発されたバンドは2013年、シングル曲と未発表のままになっていたスタジオ録音された音源をまとめた作品をデジタルで自主リリースし話題に。本作はその待望のフィジカル・リリースになります。
◆ オープニングのパワフルな「(Maybe A Little Black) Witch」、ギターの泣きメロに心奪われる「You Go Your Way」や重厚なスロウの「I’ve Been Dreaming」、ブルージーな「All In A Year, All In A Day」など、シングル以外の曲もクオリティが高く、これらすべてがお蔵入りだったことにただただ驚き。
◆ ブックレットにはオブスキュアなハードロックのディグを続けるブログ『The Day After The Sabbath』のライター、リッチ・アフターサバスによるライナーノーツを掲載(日本語対訳付き)。