1979年にニューヨークで結成、初期のメンバーはスチュワート・アーガブライト、ケネス・コンプトン、マイケル・ディークマン、フレッド・シマンスキーの4人。スーサイドやリディア・ランチともステージを共にするなど、ダウンタウンのノーウェイヴ・シーンで頭角を現し、そのプロップスがヨーロッパにも飛び火、1981年にベルギーのクレプスキュールに5曲入りEP『Night After Night』を、翌82年ファクトリー・アメリカにセルフタイトル、あるいは『A Second A Fact』として知られる唯一のフル・アルバムを残す。83年に解散。スチュアートとマイケルはその後デス・コメット・クルーとして活動。2010年にスチュアート、ケネス、マイケルの3人でアイク・ヤードをリユニオン、アルバム『Nord』を発表。現在は2013年の再結成第二弾アルバムのリリースに向け鋭意レコーディング中。バンド名の由来はアンソニー・バージェス『時計じかけのオレンジ』から。
アンドリュー・バード/ハンズ・オヴ・グローリー
ANDREW BIRD: Hands Of Glory Mom & Pop / Modulor (CLTCD-2022)
◆オリジナル楽曲の歌詞対訳付
◆ポストカード封入
TRACKLISTING
1) Three White Horses
2) When That Helicopter Comes
3) Spirograph
4) Railroad Bill
5) Something Biblical
6) If I Needed You
7) Orpheo
8) Beyond the Valley of the Three White Horses
▼ この春リリースの3年ぶりとなるアルバム『Break It Yourself』がまたしてもアメリカで大ブレイク(前作『Noble Beast』を上回る最高位10位を記録)、名実共に、当代USインディーを代表するシンガー/ソングライターのひとりとして、その地位を揺るぎないものとしつつあるシカゴの天才アンドリュー・バード。
▼ その止め処ない創作意欲は留まる所を知らず、『Break It Yourself』には収録しきれなかった更なる8曲(オリジナル4曲、カバー4曲)を、『ハンズ・オヴ・グローリー』としてパッケージ化、リリースが決定!
▼ 収録楽曲は、ヴァン・モリソンやジョーン・バエズも歌ったトラディショナル「Raillroad Bill」、オルタナ・カントリーのベテラン夫婦デュオ、ハンサム・ファミリーの「When That Helicopter Comes」、ボブ・ディラン、イヴァン・ダンドゥからノラ・ジョーンズまで、世代を越え様々なアーティストから愛でられた音の旅人タウンズ・ヴァン・ザントの「If I Needed You」、アルファ・コンシューマー(メンバーのジェレミーは、アンドリュー・バードのバンド・メンバーでもある、本作にも参加)の「Spirograph」というカバー4曲と、『Break It Yourself』収録曲のリワークとなる「Orpheo」、先行試聴が行われている「Three White Horses」とその対となる壮大なエンディング曲「Beyond the Valley of the Three White Horses」、そして「Something Biblical」の、計8曲。
コレクター垂涎のメガレア盤『It’s All Right With Me』で知られるドイツ人女性ボーカリスト、インゲ・ブランデンブルクによる驚きの未発表集が登場。「Love For Sale」や「I’ve Got You Under My Skin」をはじめとしたおなじみのスタンダード曲から、DECCA盤7”(こちらもレア)のみで聞くことができた「All Of Me」や「Lover Man」などなど、『It’s All Right With Me』未収のレパートリーを多数含む、全22曲のコレクション。ちょっとかすれたような艶やかな、しかしながら力強くしなやかな彼女の歌声と、それを支えるタイトな演奏(一部楽曲ではダスコ・ゴイコビッチも参加)が一体となって醸し出される独特の世界観は、『It’s All Right With Me』の再発で彼女のことを知ったリスナーのみならず、広くジャズ・ボーカル・ファン全般に向けて訴求すること間違いなし。「ドイツのサラ・ヴォーン」と謳われた、ヨーロピアン・ジャズが誇る特級の至宝による、瞠目の発掘仕事。
▼ 一部の熱心なジャズ・ボーカル・マニアたちのあいだでレア盤として垂涎の的となっていた『It’s All Right With Me』(1965年・CBSソニー/オークションで1000ドル以上になることもしばしば)が、多くの希少盤再発で知られる<SONORAMA>レーベルから2000年代の半ばに復刻され、マニアのみならず、広くジャズ~レアグルーヴ愛好家たちのあいだで認知されるようになったドイツ人ボーカリストのインゲ・ブランデンブルク。
▼ ドイツのジャズ界では当時「アメリカにサラ・ヴォーンがいるように、ここにはインゲ・ブランデンブルクがいる」とも言われ、インターナショナルなジャズ・マーケットでの成功が期待されながら、レコード会社の事情により、ジャズ・ボーカリストとしてはその後長く不遇な時代を経験し、結局ジャズを吹き込んだアルバムとしては件の『It’s All Right With Me』(ギュンター・ハンペルの初期レコーディングとしても有名)一枚を残したのみで、失意のうちに業界を去っていったインゲ。1999年、彼女の没時には、わずか7名の近親者がセレモニーに参列したのみだったという。
▼ 『It’s All Right With Me』のタイトル曲(アルバムとは別録音)や、DECCAの7”EP『Herzlichst Inge』で聞くことのできた⑬「All Of Me」や⑨「Lover Man」などに加え、コール・ポーターの⑤「Love For Sale」や⑧「I’ve Got You Under My Skin」、ダスコ・ゴイコビッチのグループを従えた⑥「Love Me Or Leave Me」などなど、力強いビッグバンド、ストリングスを加えた豪華なオーケストラから小粋なカルテット、クインテットまで、様々なスタイルをバックに、熟練ジャズマンたちのスリリングな演奏の上で、力強くしなやかに歌いあげるインゲ・ブランデンブルク。
▼ ドイツ語で歌われる⑮「Over The Rainbow」やエディット・ピアフの歌唱で知られるシャンソン曲「Non, Je Ne Regrette Rien」(「水に流して」)のカバーなど、変化球も、絶妙。
▼ 『It’s All Right With Me』だけではなかった、まだ知られざる彼女の最盛期を記録したこの貴重なリリースを手掛けたのは、独ポリグラムの名プロデューサーで、自身もコンポーザーとして多くのヒットを持つ故ベルト・ケンプフェルトの楽曲を管理する音楽出版社<Bert Kaempfert Music Publishing>傘下のレコード・レーベル<Silver Spot Records>。
▼ LCDサウンドシステムやホット・チップ、DJハーヴィー、プリンス・トーマス、イジャット・ボーイズ、RUB N TUG、スライ・マングースなどのファンは、是非チェックを。ダンサブルなインディーロックとダブ、ハウスやディスコ・ミュージックの狭間に木霊する、「踊る阿呆」を極めた真のパーティー・サウンド。全方位レコメンド!!!
【TUSSLE】
2004年にアルバム『Kling Klang』でデビュー。シングルはRong Musicから、アルバムは、現在は傘下のItalians Do It Betterの躍進でも知られるUSインディーの坩堝<Troubleman Unlimited>からのリリース。セカンド以降はリリースの拠点をノルウェーのスモールタウン・スーパーサウンドへと移し、2006年『Telescope Mind』、2008年『Cream Cuts』を発表。現メンバーはJonathan Holland(drums)、Kevin Woodruff(Drums)、Tomo Yasuda(Bass)、Nathan Burazer(Electronics)の四人。元メンバーにヴェティヴァーのAndy Cabic(本作でも一部楽曲に参加)、ArpのAlexis Georgopoulosがいる。
【JD Twitch】
タイガースシ/KILL THE DJからのミックスCD『How To Kill The Dj part two mixed by Optimo』でその名を轟かせた英グラスゴーのDJデュオ、オプティモの片割れ。古くはマウント・フロリダの一員としても活動、米名門マタドールからもアルバムをリリースしていた。膨大なレコード・コレクションと深い音楽的知見に基づく、ジャンルやスタイルを串刺しにしたユニークなセレクションは、国境を越え世界中の多くのパーティー愛好家たちから支持されている。これまでにステージを共にしてきたアーティストは、ザ・ラプチャー、アトム・ハート、ESG、リー・ペリー、ジミ・テナー、LCDサウンドシステムなど枚挙にいとまがない。
1973年生まれ、オスロ在住のノルウェー人プロデューサー、マルチ・インストゥルメンタリスト、ハンス・ピーター・リンドストロームによるプロジェクト。2002年に自身のレーベルであるFEEDELITYを設立、時にはソロで、時にはパートナーのプリンス・トーマスとの連名で、12インチ・シングルやEPをリリース。2005年に発表したシングル「I Feel Space」のモンスター・ヒット(ヴァイナルのシングルとしては異例の17,000枚というセールスを記録)と、それに続く、シングル・コレクション『It’s A Feedelity Affair』(2006年)の成功により、インターナショナルなダンス・ミュージック・シーンのフロントラインへと躍進。2008年には初めてのフル・レングス作品となる『Where You Go I Go Too』をリリース、アルバム・アーティストとして、クラブ・ミュージックのカテゴリーを越え広範囲で高い評価を獲得する。2009年には女性ボーカリストのクリスタベルとの共同作品『Real Life Is No Cool』を発表、ポップ・ボーカルをフィーチャーした現在進行形ディスコ・ミュージックの桃源郷を、鮮やかに描き上げた。2012年2月、単独名義での二作品目、通算四枚目となる『Six Cups Of Rebel』を発表、5月に「メタモルフォーゼ・スプリング」で待望の再来日を果たす。
TRACKLISTING 1. Wraith In The Woodz 2. Luv Sick Vampires 3. How Covld I 4. Mother Ov God 5. Bvrning 6. Mvrderous Glare 7. Yr A Ghost 8. Don't Tvrn Yr Back On Magic 9. Svmmer In Oslo 10. Fog Machine
▼ DJヘルのバックアップを全面に受け、フィッシャースプーナーに続いて2002年にインターナショナル・ディージェイ・ジゴロからデビューを果たした、ヴァネッサ&マークのふたりのニューヨーカーからなるエレクトロ男女デュオ、クロスオーバー。 ▼ <In Flagranti>としてもおなじみの「コズミック・ロッカー」ことサシャがミックスを手掛け、後にCODEK文脈からも再評価された1st『Fantasmo』は、チックス・オン・スピードやピーチズのブレイクに先駆けた早すぎるエレクトロクラッシュギャルズ名盤として、フィッシャースプーナーやラリー・ティー的なファッショナブルなエレクトロクラッシュ文脈でも大いに注目を集めたが、同時に、そのエッジの立ったハードコアなプロダクションは、タイガースシやキティー・ヨー、アウトプット周辺のディープなエレクトロ・フリークスたちからもカルト的なプロップスを獲得するなど、ダンスフロアの内外で幅広く多方面からサポートされていた。 ▼ あれから10年、通算4枚目のフル・アルバム作品となるこの『グルーム』は、Drexciyaや初期のADULT.あたりにも通じるデトロイト・エレクトロ、ビザールなダウンビート、ディスコパンク、ゴシック・ハウス、ベースやスクリューなどなど、現在進行形の様々なダンス・ミュージック・トレンドと適度な距離感を保ちながら、独自の審美眼に基づいた真に「クロスオーバー」なサウンドを目指した、ふたりの新たなるチャレンジが刻み込まれた入魂の一枚。 ▼ ブ厚いシンセ・サウンドで音の隙間を埋めつくした、息の詰まるような典型的なエレクトロクラッシュ流れの佇まいを維持しながらも、M⑨「Svmmer In Oslo」やM②「Luv Sick Vampires」あたりは、ベース・ミュージックからの影響や、セーラムあたりにも通じるウィッチ・フレイヴァーのスパイスが、絶妙に機能。ボディーミュージック風のM①「Wraith in the Woodz」や硬質な辺境ハウスM④「Mother ov God」~パンキッシュなM⑧「Don't Tvrn Yr Back On Magic」~エレクトロなM⑩「Fog Machine」あたりまで、一貫してダークな質感を維持しながら、ベテランらしい奥の深さと振れ幅の広いアウトプットで、ダンスフロアとベッドルームのどちらでも機能しそうな、トータルなリスニング作品へと仕上げてくれました。 ▼ 初期のブラックストロボやヴィタリックのノイジーなエレクトロ・サウンドを現行インディーのダークサイドに寄せてディープ・アンダーグラウンドへと潜り込ませたような、どうにもユニークなスタイルは、一度ハマると病みつきになりそう! 【クロスオーバー】 テキサス出身の「Dez」ことMark Ingramと、アダムスキー改めアダム・スカイのフィーチャリング・ボーカリストとしてもクレジットされるイタリア系の「Vee」ことVanessa Tostiのふたりからなる、ニューヨークのエレクトロ・デュオ。「チックス・オン・スピード・ミーツB 52’s」などと評され、ジゴロからフィッシャースプーナーに続いてデビュー、という流れもあり、当初はエレクトロクラッシュ文脈を中心に支持を集めた。自らのサウンドを「ダークビート」と称し、エレクトロ・ポップというよりも、一貫して陰鬱なアンダーグラウンド路線を堅持、ハードコアなサウンドはエレクトロクラッシュ以降も、ディスコパンク、初期エレクトロ・シーンで人気に。2002年『Fantasmo』、2006年『Cryptic And Dire Sallow Faced Hoods Blast Off Into Oblivion』と、ジゴロに2枚のアルバムを残す。2009年にイタリアのPunch Recordsからサード『Space Death』を発表、この作品から新たにTimothy Lang-Grannanが準メンバーとして加入、最新作『グルーム』でもアレンジやプロデュースなど全面的に彼がバックアップしている。
1. Selvanakija
2. Africa Kingdom
3. Suite Meets
4. Dance of the Planets
5. Curtain of Steel
6. Starstuff
7. Universal Love
8. Resonate and Be
9. AfroEuropean
10. Eternal Mystery
ZOMBIE ZOMBIE: RITUELS d’un Nouveau Monde Versatile | VERCD026 TRACKLISTING: 1 – The Wisdom of Stones (Do you believe in … ?) – 6 :25 2 – Illuminations – 5 :49 3 – Rocket #9 – 4 :28 4 – Watch the World from a Plane – 6 :47 5 – Forêt Vierge – 6 :44 6 – L’Age d’Or – 7 :43 7 – Black Paradise – 6 :30
▼ I:CUBE、Chateau FlightにJOAKIMなどなど、個性的なタレントが集うフランスの名門レーベル<VERSATILE>の若頭、ZOMBIE ZOMBIEによる、2008年『A Land For Renegades』、2010年『Plays John Carpenter』(まるまるジョン・カーペンターのカバー!)に続く、三枚目のアルバム『RITUELS d’un Nouveau Monde』が登場。
Nu Yorican Soul* – Mind Fluid
Street Corner Symphony – Street Corner Symphony (51 Drums To Go) Remix – Ashley Beedle
Persuasion – The Bone
Nu Yorican Soul* – Mindfluid (Soul Shock Mix)
Faze Action – In The Trees
Persuasion – The Bone
Street Corner Symphony – Street Corner Symphony
4th Measure Men – The Need (Basement Jazz Mix) Remix – Basement Jaxx
Basement Jaxx – Phase 2 Hi
Jungle Brothers – Tribe Vibes
Ashley Beedle Presents Uschi Classen Band, The – Do You Believe In Love?
Master Po – Kung Fu Man (Mandarin Dream Mix)
Gino Soccio – Dancer
François Kevorkian – Edge Of Time (Todd Terry Mix) Remix – Todd Terry
François Kevorkian – Edge Of Time (Original)
Malin – Kinky People (Strangefruit Dazy Age Mix) Remix – Strangefruit, Torbjørn Brundtland
Coldcut – Atomic Moog 2000
Corrina Joseph – Wanna Get Down (When U Get Down)
1 Senseless
2 Night & day (Featuring Maral Salmassi)
3 Brasina
4 In Me
5 Livin My Life (Featuring Razor Cain)
6 Get Off (Featuring D' Secret SVC)
7 Disco to Disco
8 El Patron
9 Shooting Star
10 So Many Times (Featuring Miu)
11 Sleepless in Rome
▼ Hey Today!(Kitsune/Bang Gang 12)へのフィーチャリングやMunk(Gomma)のリミックスなどでも素晴らしい才覚を発揮している独ケルンのヴェテラン女性プロデューサーMaral Salmassiをフィーチャリングした「Night Day」(M②)も、「El Patron」に負けず劣らずの激アツBOMB!確信犯的にキャッチーなシンセとボーカルのフックに、秒殺です!
▼ 泣きメロ炸裂のピアノ・リフからイタロ/北欧ライクなベースラインでグリグリとツボ押しまくりの「Brasina」(M③)、ドレスデンの俺流ディスコを披露する「Disco To Disco」(M⑦)あたりも、インストながらジャンルを越えたワイドレンジなコネクトが期待できそうな良質なトラックですし、Coco Macheteのレーベル・メイト<D’SECRET SVC>をフィーチャーしたストレートなエレクトロ・バンガーの「Get Off」(M⑥)やトランシーな展開がいかにも大バコ映えしそうな、新人のMiuをフィーチャーした「So Many Times」(M⑩)などの鉄板具合も、いいカンジ。