バレアリック時代を予見していたドゥルッティ・コラム89年作『ヴィニ・ライリー』がロンドン・レコードからリイシュー。オリジナル発売時「ポスト・ポップ時代のスティーヴ・ライヒ」と賞されアーサー・ラッセルやラルフ・タウナーとも比較された一枚。同時代的でありながらどこまでもタイムレス、ギターとサンプラーと、ドゥルッティ・コラムの「らしさ」が理想的なかたちで体現された渾身作。
ドゥルッティ・コラム/ヴィニ・ライリー
THE DURUTTI COLUMN: Vini Reilly
London Records
1 LOVE NO MORE
2 POL IN G
3 OPERA I
4 PEOPLE’S PLEASURE PARK
5 FINDING THE SEA
6 OTIS
7 THEY WORK EVERY DAY
8 OPERA II
9 HOMAGE TO CATALONEA
10 REQUIEM AGAIN
11 MY COUNTRY
12 OTIS (NO SAMPLES)
13 DRY
14 MY COUNTRY (MONARCHY MIX)
マンチェスターの名門ファクトリー・レコードの看板バンドとして人気を博してきたドゥルッティ・コラム、『ギター・アンド・アザ・マシーンズ』に続くその通算第七作、1989年発売。
ザ・スミス、ブラー、クランベリーズやニュー・オーダーとの仕事で知られるエンジニア/プロデューサーのスティーヴン・ストリートがプロデュース。ドラムはいつもどりのブルース・ミッチェル、キーボードでア・サータン・レイシオ~スウィング・アウト・シスターのアンディ・コーネルが参加。
クリアでありながらもどこか仄かに温もりのあるヴィニ・ライリーのトレードマークともいえるギター・サウンド、驚きのヴォイス・サンプリング、アンビエントなシンセサイザー、それとなくファンクな横の揺らぎ、フラメンコ、メロディアスなフレーズ、さまざまなエレメントを前作とはまた違ったさじ加減でミクスチャー。
同時代的でありながらも常にタイムレスなムードをまとい続けてきたドゥルッティ・コラムならではの音世界、そのベスト・バランスが理想的なかたちで体現された、いま聞くと何気にフレッシュなアルバムです。
ファクトリー本の執筆でもおなじみの著述家ジェイムズ・ナイスによるライナーノーツ日本語対訳付き。ボーナストラック収録。
