現代に蘇るジェフ・ギルソンの亡霊か、
はたまたフライング・ロータスやカルロス・ニーニョに対する
生音アブストラクトなアンサーなのか。
ジャイルズ・ピーターソンやJAY Z、A-TRAKをもトリコにする
才気溢れる新進フランス人プロデューサー<ONRA>による
スピリチュアル・ジャズ・プロジェクト、
ヤター・ブフータ・ジャズ・コンボのフル・アルバムがいよいよ解禁。
コズミック&スピリチュアルな揺らぎの中にビート世代ならではの
グッド・グルーヴを溶かしこんだ、イエスタデイズ・ニュー・クインテット
あたりにも通じるナイス・センスが炸裂した好盤。
パリ発、ヒップホップ経由でサン・ラーの宇宙へとコネクトする
グレート・ミュージック!
YATHA BHUTA JAZZ COMBO: Yatha Bhuta Jazz Combo
All City / Rushhour / ritmo calentito (RTMCD-1052)
TRACKLISTING
1- Universe is Love
2- UFO Paradise
3- Dark Karma
4- 360
5- The Muse Inside
6- Endangered Species
7- Honey, Hash, Rose
8- The Garden of Heavenly Delights
9- The Time Is Now
10- Cos(X)
11- Untitled (Afrojazz)
12- Wandering, Wondering
◆ YATHA BHUTA JAZZ COMBO (ヤター・ブフータ・ジャズ・コンボ) = ONRA + BUDDY SATIVA。
◆ パリ在住のベトナム系フランス人<ONRA>は、マシーン・ドラムやRAS-Gらが参加したビート・ミュージック系のサン・ラー・トリビュート企画<Views Of Saturn>シリーズでもおなじみ、デイム・ファンク、ハドソン・モホーク、マーティンなどのリリースも手掛けるアイルランドの先鋭レーベル<All City Dublin>からの一連のシングル・カットにより、ヒップホップのみならずビート界隈でもプロップス急上昇中、昨年はとうとうA-TRAK主宰<FOOLS GOLD>からもEPをリリースするなど、ジャンル横断で快進撃を続けている新進気鋭のプロデューサー。
◆ Buddy Sativaは、そのOnraやPatchworks、Mr Dayなどのリリースで知られるパリのハウス/ファンク系レーベル<Favorite>を拠点に活動するベテランで、ロイ・エアーズ「Mystic Voyage」のカバー・シングルがジャイルズ・ピーターソンらによってフックアップされ一躍注目を集めました。
◆ 2010年に「Mystic Voyage」のセッションで初めて共同作業したふたりは、その結果に確かな手ごたえを得て、さらなるコラボのためスタジオ入り、本作のイントロダクションとなるM①「Universe is Love」を産み落とします。
◆ ロニー・リストン・スミスへのオマージュであるというこの曲を筆頭に、アルバムは、全編にわたって、コズミックなシンセやピアノの揺らぎと、同郷の偉人ジェフ・ギルソンを思わせるミステリアスなスピリチュアル感覚、ヨーロピアン・ジャズ的な抑制、ヒップホップやダンス・ミュージックのグルーヴ、アブストラクトな音像が混然一体となったぶっ飛びの異次元サウンドが大スパーク、現在進行形のクラブ・ミュージック・プロデューサーによるジャズ表現のネクスト・レヴェルを切り拓きます。
◆ フライング・ロータスやカルロス・ニーニョ、イエスタデイズ・ニュー・クインテット、DDAY ONE、RAS-G、インナー・サイエンスなどにも通じる、カオスと紙一重の芸術的なサウンドスケープ、そして渦巻くギャラクティック・グルーヴ、その魅力はまさに底なし沼で、聞き込むほどにドップリとハマり込んでしまうこと確実。
◆ JAY-Zはかつて、自身のお気に入りを紹介するブログ「Life + Times」の初回でいきなりONRAのことをピックアップ。本作をイチ早く耳にしたJ Roccも「ドープでスゲー」とのシャウトを、寄せている。その鋭利なサウンドは、すでに多くのエッジなプロデューサーたちを魅了しています。ジャイルズ・ピーターソンもプロモ盤が届いたその日に自身のラジオ・ショウで、アルバム楽曲をオンエアーしたとか。クラブジャズやレアグルーヴ好きも、もちろんマスト!ジャンルを問わず良質なビートとサウンドを愛するすべての音欲旺盛な音楽ファンの皆様に!!!