アフリカ大陸でも指折りのグルーヴ・モンスター「T.P.オーケストラ・ポリリスモ」による2016年最新作。アフリカ発掘の名門サウンドウェイやアナログ・アフリカからの再発でもおなじみの老舗楽団が、目のくらむサイケデリアと怒涛のポリリズム、得も言われぬ陰陽のコントラストが入り混じった西アフリカの見本のような輝かしい傑作を引っ提げ完全復活!
T.P.オーケストラ・ポリリスモ/マジャファラオ
T.P. ORCHESTRE POLY-RYTHMO: Madjafalao
Because Music
1. Madjafalao
2. Wangnigni
3. Heritage
4. Finlin Ho
5. Omonyi
6. Africa
7. Migbe
8. Ouesse
9. Wolou
10. Baba Djibe
◆ 60年代末から活動し既に50年にも及ぶ長い歴史を持つ、コンゴのOKジャズらと並ぶ西アフリカ有数の名物オーケストラによる最新作。
◆ バンドは、アフリカ発掘の名門サウンドウェイ・レーベルによる70年代音源のベスト盤発売(04年)を契機に欧米でも再評価が進み、2010年にまさかの北米演奏デビュー、11年にストラット・レーベルから約20年ぶりというアルバムもリリースし、ここ数年、新たな最盛期を迎えつつありました。
◆ うなりを上げる怒涛のポリリズム、その上で躍動するホーンやギター、目のくらむようなサイケデリックなサウンドと得も言われぬ絶妙な陰陽のコントラスト…5年ぶりとなる『Madjafalao』は、そのキャリア新章の充実ぶりをまざまざと見せつける傑作となっております。
◆ マヌ・チャオ、バーバ・マールやアマドゥ&マリアムも手掛ける、実は良質な世界音楽の隠れた宝庫でもあるフランスのビコーズ・ミュージックからのリリース。
【T.P. (Le Tout-Puissant) ORCHESTRE POLY-RYTHMO】
ベニンの伝統音楽とアメリカのソウル&ファンク、ナイジェリアのアフロビート、コンゴ・ルンバ、ガーナのハイライフ、フレンチ・ポップやアフロ・キューバンのリズムを混交したユニークなサウンドで60年代後半から70年代にかけて西アフリカじゅうを席巻した人気バンド。1982年、主要メンバーの死をきっかけに活動を中止。
その後長いブランクを経て(名門サウンドウェイ・レーベルによるベスト盤『The Kings Of Benin Urban Groove 1972-80』以降の再評価機運の高まりもあり)2008年に創立メンバーのMélomé ClémentやGustave Bentho、Vincent Ahehehinnouらを中心に再結成。世界各国を精力的にツアーし、「現役最古のアフリカン・オーケストラ」として、アフリカ音楽愛好家のみならず一般音楽リスナーも巻き込みながら現行シーンの中でインターナショナルな名声を確立。『ニューヨーク・タイムズ』紙はその2010年の全米デビュー公演を「From West Africa, a Recipe for Spicy Trans-Atlantic Funk」(西アフリカ発、スパイシーな大西洋横断ファンクの秘訣)という見出しと共にセンセーショナルに報じた。
2011年に「Inspiration Information」シリーズや多くの良質な旧音源企画盤でおなじみのストラット・レーベルから新録『Cotonou Club』をリリースするも、翌12年にはMélomé Clémentが他界しバンドはしばし足踏み状態に。しかしながら残されたメンバーはMéloméの志を継ぎ続行を決めリハーサルを再開する。その後14年に『GHANA HIGHLIFE MUSIC』や『Salif Keita, la Voix du Mandingue』などアフリカ本の執筆でも知られるフランスの音楽ジャーナリスト、プロデューサーのフローラン・マッツォレーニと出会い本格的に新作の制作に着手。アルバムは、マッツォレーニによるプロデュースのもと、ウム・サンガレのワールド・サーキット/ノンサッチからの世界デビュー盤『Seya』を手掛けたEliezer Oubdaをディレクターに立て、アフリカ大陸でも指折りの名門スタジオ「Satel Studio」でレコーディングされ2016年6月に完成した。
http://www.poly-rythmo.com