◆ シングル・コレクション(『It’s A Feedelity Affair』)、初のアーティスト・アルバム(『Where You Go I Go Too』)、クリスタベルのボーカルをフィーチャリング(『Real Life Is No Cool』)と、そのフェイズごとに、名実共に確固たる足跡をシーンに残し、いまやノルウェーを代表するダンス・ミュージック・プロデューサーとして、世界的にも高い評価を獲得しているリンドストロームによる新作『シックス・カップス・オヴ・レベル』。
◆ 多くのファンが待ち焦がれたこの待望の最新作で、リンドストロームは、『Where You Go I Go Too』の世界観を継承、発展、深化させつつ、2000年代のアンダーグラウンドなクラブ・サーキットにおける様々なトピックを、彼なりの視点で咀嚼しながらひと続きのアルバム作品としてアウトプット、ネクスト・レベルへのステップアップを試みます。
◆ 壮大な外宇宙への入り口となるオープニング曲「No Release」(M①)、すでにフリー・ダウンロードで先行リリースされ、Pitchforkで「ベスト・ニュー・トラック」を獲得しているシングル曲「De Javu」(M②)を経て、「Magik」(M③)~「Quiet Place to Live」(M④)と続く2曲14分半のワン・シークエンスで、アルバムは、最初の大きなピークを迎えます。
◆ その後も、完全にプログレと同化してしまった「Call Me Anytime」(M⑤)のアタマでわずかばかりの小休止をはさみつつ、アシッドなタイトル・トラックの「Six Cups of Rebel」(M⑥)からラストの「Hina」(M⑦)まで、極めて高いテンションを維持したまま、全編でフリークアウトしたリンド節が炸裂!完全に、ひと皮むけました!
◆ ボーカルは、リンドストローム自らがマイクを握りレコーディング。「マイクを握る」といっても、単純な「ボーカル・トラック」とは程遠い、クラブ・ミュージックのプロデューサーならではのアイデアと仕掛けを満載、自らの声をパーツとしながら、『Real Life Is No Cool』とも趣を異にする、解き放たれた、斬新な世界観を演出。果たして一聴しただけで、これが全てリンドストロームの声であるということを、どれだけのファンが想像できるでしょうか。
1973年生まれ、オスロ在住のノルウェー人プロデューサー、マルチ・インストゥルメンタリスト、ハンス・ピーター・リンドストローム。2002年に自身のレーベルであるFEEDELITYを設立、時にはソロで、時にはパートナーのプリンス・トーマスとの連名で、12インチ・シングルやEPをリリース。2005年に発表したシングル「I Feel Space」のモンスター・ヒット(ヴァイナルのシングルとしては異例の17,000枚というセールスを記録)と、それに続く、シングル・コレクション『It’s A Feedelity Affair』(2006年)の成功により、インターナショナルなダンス・ミュージック・シーンのフロントラインへと躍進。2008年には初めてのフル・レングス作品となる『Where You Go I Go Too』をリリース、アルバム・アーティストとして、クラブ・ミュージックのカテゴリーを越え広範囲で高い評価を獲得する。2009年には女性ボーカリストのクリスタベルとの共同作品『Real Life Is No Cool』を発表、ポップ・ボーカルをフィーチャーした現在進行形ディスコ・ミュージックの桃源郷を、鮮やかに描き上げた。2012年2月、単独名義での二作品目、通算四枚目となる『Six Cups Of Rebel』を発表。