2013-08-31

ARP: More





スラップ・ハッピーのアンソニー・ムーアとの共作『FRKWYS 3』を
経て大胆シフト・チェンジを遂げた、元タッスルのアレクシスによる
アンビエント・プロジェクト<ARP>による最新作。


イーノやクラウトロックから連なる夢見アンビエンスと
バレアリックな多幸感を維持しながらも、チェンバー/
バロック・ポップやブルース、フォークを咀嚼した、


ロバート・ワイアットにも通じる独自のベッドルーム・
アヴァンギャルドを展開した新機軸の秀作。


アープ/モア
ARP: More
Smalltown Supersound | calentito (CLTCD-2033)

1. High–Heeled Clouds
2. Judy Nylon
3. A Tiger In The Hall At Versailles
4. E2 Octopus
5. Light+Sound
6. 17th Daydream
7. Gravity (For Charlemagne Palestine)
8. Invisible Signals
9. More (Blues)
10. V2 Slight Return
11. Daphné & Chlöe
12. Persuasion






◆ フォー・テットやオプティモなど同業筋からのサポートもアツく、ジャンルレスな人気を誇るサンフランシスコのクラウト・バンド<タッスル>の元メンバーで、ジ・アルプスの一員としてもコンスタントに活動、ここ数年はニューヨークへと拠点を移し、ソロとして<ARP>名義でシンセ・ミュージックとバレアリックをミクスチャー、インディー・シーンとダンスフロアの橋渡しとなるような良質なアンビエント作品をアウトプットしてきたアレクシス・ジョーゴプラス。

◆ 2007年の『In Light』、2010年の『The Soft Wave』やスラップ・ハッピーのアンソニー・ムーアとの共作『FRKWYS 3』を経て届けられたARP単独名義での最新アルバム『MORE』(ソロ通算第三作)は、独特の多幸感やレイドバックしたスロウなムードは維持しながらも、これまでの彼のトレードマークとも言えるミニマルでコズミックなアンビエント/シンセ・ミュージックからの脱却を図ったフレッシュな作品。

◆ 先行公開中のシングル曲「More (Blues)」(M⑨)は、その曲名どおり、まさにブルース。酔いどれ気分のホーンやオルガンの揺らぐ中シブーい歌声を聞かせてくれるアレクシス。これは驚き!

◆ オープニングを飾るセカンド・シングル曲「High–Heeled Clouds」(M①)は、ブライアン・イーノとブラーとグリズリー・ベアを引き合いに出して評されるなど、「More (Blues)」以上の驚きと戸惑いの渦巻く中で、ジワジワ拡散中。

◆ 他にも、フィル・マンザネロ風のドライヴィンなギターが唸りを上げる「Judy Nylon」(M②)、ハープシコードとソフトタッチなコーラスワーク&ストリングスによるチャンバーなスロウモー「A Tiger In The Hall At Versailles」(M③)や「Daphné & Chlöe」(M⑪)などなど、いずれの楽曲も、シンセを捨てて「うた」へと大胆ににじり寄った、予想もしなかったメロディアスな展開に大興奮!

◆ アンビエントからうたものへ、ドラスティックな進路変更をしながらも、ノスタルジックな思い出をゆっくりとコマ送りでもしているかのような、ARP独特のスロウモーションの美学は相変わらず。グルーパーの真逆を行くようなポップなストラクチャーのスロウモー・サウンドは、アンビエントやバレアリック好きなこれまでのARPファンはもとより、ビーチボーイズやプロコル・ハルム、バラード・サイドのトッド・ラングレンのファン、プログレ/カンタベリーの箱庭感が好きな人、もちろん現在進行形のドローンやシンセ・ミュージック好きまで、幅広くレコメンド。


O13: Time Wave Zero




ノーウェーヴ/ヒップホップ初期のNYCアンダーグラウンドで
デス・コメット・クルーやアイク・ヤードのリーダーとして活躍した
スチュアート・アーガブライトと、


オルタナ前夜におけるジャンク/ノイズの先駆者としてスワンズや
ソニック・ユースと共にその名を轟かせたライヴ・スカルの創立メンバー
であるマークCによる驚きのジョイント、その円熟の極みとも言うべき
2013年の新作。


ダブやクラウトロック、ミニマル&シンセ・ミュージックを消化した
極めてコンテンポラリーな進化系パンクファンク・サウンドを満載した、
世代も時代も飛び越えたニュー・クラシックス!!


















o13/タイム・ウェイヴ・ゼロ
o13: Time Wave Zero
Desire | calentito (CLTCD-2032)

1. Lost Pavillions
2. Ocean
3. Remote Purity Control
4. Vaporize
5. Summer Of The Dragonfly
6. Witchfire
7. Wilderness Express
8. Two For Tomorrow
9. Time Wave Zero
10. Theme



◆ スチュワート・アーガブライト&マークCというニューヨーク・アンダーグラウンドのベテランふたりを中心としたライヴ・ユニットのo13(またはOutpost 13)。


◆ スチュワートは、あのラメルジーをフィーチャーした伝説のノーウェーヴ/ヒップホップ・ユニット<デス・コメット・クルー>のリーダーで、クレプスキュールやファクトリーからのリリースでカルト的な人気を博したアイク・ヤード、さらには、ダンサー御用達のエレクトロ・クラシックス「ドミナトリックス・スリープス・トゥナイト」の生みの親としても知られる人物。


◆ マークCは、パンクの名門ホームステッドからのデビュー作が、先ごろ活動30周年を記念して初CD化されたジャンク・バンド<ライヴ・スカル>の創立メンバーのひとりで、ジム・スクラヴノス(グラインダーマン/ニック・ケイヴ&バッド・シーズ)とのフューズや、元ソニック・ユース~プッシー・ガロアのボブ・バートとのインターナショナル・シェイズ(Int'l Shades)などでも活動。


◆ このふたりを中心に、ザ・ホーリー・ゴースト(2000年代初頭から半ばにかけて活動したロック・バンド)のケント・ハインをベースに迎えたトリオ=o13が、2010年のEP『Vandal Tribes』(On-Uのガール・パンク・レジェンドのジュディ・ナイロンや、プラネット・ミューのVex’dがゲスト参加)に続いて、待望のデビュー・アルバム『タイム・ウェーヴ・ゼロ』を完成。


◆ 全体を貫く、いかにもスチュアートらしい、映像を想起させるシネマティックなシンセ使いと張り詰めたテンション、独特のコントラスト。その端々に、ポストパンクやノーウェーヴ、ダブ、ヒップホップ、ミニマル、クラウトロック、インダストリアル、テクノ、シンセ・ミュージックなどなど、様々な音楽を経験してきたベテランならではの、絶妙な、しかしながらどこかイビツなバランスのミクスチャー・サウンドが渦を巻く。


◆ プリミティヴな反復が控えめながらも心地よいグルーヴを紡ぐM①「Lost Pavilions」やM⑩「Theme」、ダビーなベースラインでパンクするM②「Ocean」、イルビエントにも通じる、ダークでメディテイティヴなトリップ感を持ったM⑥「Witchfire」、パンクファンクなボトムとドリーミーなシンセを組み合わせたM⑧「Two For Tomorrow」やタイトルトラックのM⑨「Time Wave Zero」ほか、山あり谷あり、起伏に富んだこの多彩な展開は、さすが30年のキャリアを持ったベテランならでは。


◆ ポストパンク~ノーウェーヴ~On-U~エイドリアン・シャーウッド~クラウトロックやインダストリアル好きまで幅広くレコメンドできる、ミニマル/シンセ・ミュージック時代の異端パンクファンク金字塔。

2013-08-27

OH MY GOD IT’S TECHNO MUSIC




エレクトロとEDMの隙間を埋めるドイツはハンブルグの
パーティー・クルーOH MY GOD IT’S TECHNO MUSIC
(OMGITM)による満を持しての初コンピ。


テクノ、エレクトロからEDM、ボディー・ミュージック、ダブステップ
以降の次世代ブレイクスまで、ピークタイムを彩る鮮やかなキラー・
サウンドの数々を徹底した現場目線で一挙串刺し&まとめて
ショウケース化した強力な一枚。


スティーヴ・アオキやマッド・ディーセント周辺からも熱烈サポートを
受けネクストブレイクが期待される優良新進レーベルによる初めての
アルバム・リリース。

















V.A.: OH MY GOD IT’S TECHNO MUSIC!
OMGITM / ritmo calentito (RTMCD-1067)

AMAZON | TOWER RECORDS で購入

tracklist:

1. AV - Venus Bar (Juveniles Remix)
2. Cyberpunkers - I Smoke Camel Light
3. Owl Vision - Zeremony (Original)
4. Alex Snow - Move your body'house mix' (John Lord Fonda Re-edit)
5. Doc Trashz - Goodbye Elvis (Shameboy RMX)
6. Attaque - Formula 86
7. Gooseflesh – Bronz
8. Dumme Jungs - Feel Yeah (Etnik RMX)
9. FUKKK OFFF – 24/7 (NONSTOP) (Modek Remix)
10. Blatta & Inesha - Texas Techno (Original)
11. Dirty Disco Youth - Kids
12. Father - Omnisane
13. NEEDS - kick Dat Needs Mothafucka
14. Ostblockschlampen - Signs





◆ Steve Aoki、Jack Beats、FUKKK OFFF、Switch、Digitalism、MSTRKRFT、Azzido Da Bassなどをフィーチャーし、「ダンスフロアにレイヴを取り戻せ!」をキャッチコピーに、エレクトロ&ダブステップ以降のアンダーグラウンドなクラブ・シーンをEDM黎明期から精力的にけん引してきた独ハンブルクのパーティー・クルーOH MY GOD IT’S TECHNO MUSIC(OMGITM)。


◆ 2012年からはパーティーと並行してレーベル活動も本格化、OstblockschlampenやDirty Disco Youth、Blatta & Ineshaらのフレッシュなニュー・チューンをイチ早くシングル・リリースして話題に。


◆ そんなOMGITMによるアルバム単位での初めてのショウケース・リリース。


◆ Major Lazorのリミックスも手掛け、既にMad DecentやDim Mak周辺でネクストブレイク・アーティストとしてアツい視線を浴びているOstblockschlampen(M⑭)や、Mustard Pimpとのジョイントでも話題のBlatta & Inesha(M⑩)~Dirty Disco Youth(M⑪)ら、こちらもSteve Aoki/Dim Makクルーの深い寵愛を受ける未来のEDMタレントたち、「Rave Is King」のヒットでおなじみのレイヴ・モンスターFUKKK OFFF待望のブランニュー(M⑨)、Autkratzのレーベル<Bad Life>からのリリースで知られるAttaqueによるガルニエ級の神レベル新曲(M⑥)、FischerspoonerやLarry Teeなどのリミックスも手掛けるトルコ出身のGooseflesh(M⑦)などなど、ポップ・ブレイク目前の新人王候補から未知の可能性を秘めたフレッシャーズまで新鋭たちを幅広く網羅。


◆ 初期Boys NoizeやTigaとZEDDの隙間を埋めるかのごとくに、ダブステップとエレクトロ以降、EDMへの橋渡しとなるような高品質かつ強靭なテクノ/ブレイクス/レイヴ/ボディー・ミュージックを振れ幅広くフォローした類まれなセレクションで、レーベルの高いポテンシャルや伸びシロをビシビシと感じさせてくれるナイス・コンピ。TurboやBNR、Ultra、Bromance、Coco Macheteなどをレーベル買いしているファンはマスト。



2013-08-26

【リリース情報】 Goush Bedey - Funk, psychedelia and pop from the Iranian pre-revolution generation




レアグルーヴ・シーンのヴァスコ・ダ・ガマとも噂される驚異の新興レーベル<ファラウェイ・サウンズ>から、イスラム革命前イランのヴィンテージ音源をしゃぶり尽くす好シリーズ「革命前イランのファンク&ポップ・サイケデリア」の最新にして最終章が到着!


ファインダーズ・キーパーズやサブライム・フリークエンシーズなどとも共振しながら、独自の視点でアジアの更なるニッチを掘り起こす世界音楽探検隊の集大成を目撃せよ!


『グーシュ・ベデー – 革命前イランのファンク&ポップ・サイケデリア 第五集』

Goush Bedey - Funk, psychedelia and pop from the Iranian pre-revolution generation
Pharaway Sounds (RTMCD-1066)

01. Soli – Sadaf
02. Shohreh - To Ke Nisti
03. Nooshafarin - Goriz
04. Sattar - Kashki
05. Shahrokh - Goush Bedey
06. Shohreh- To Bemoon
07 .Zia - Kermani (Instrumental)
08. Azita -Elahi
09. Sattar - Bot Shekkan
10. Neli -Do Parandeh
11. Azita -Bi To
12. Mahasti -Aziz-e Rafteh
13. Habib Mohebian -Yarane Man
14. Mahasti -Delam Tangeh
15. Maziar – Bot
16. Nooshafarin - Gharibeha


◆ 多くのレコード・マニアたちがアツい視線を送るディガー空白地帯イラン、その70年代のヴィンテージ音源をレアグルーヴ的な視点から掘り起こし纏め上げた好シリーズ「革命前イランのファンク&ポップ・サイケデリア」の最新第五弾が到着。


◆ 燃え盛るホーンとタイトなパーカッション、物悲しいフルートの三つ巴によるソリーの変拍子キラー「Sadaf」(M①)を筆頭に、今回も快調に飛ばしてくれます!


◆ トラディショナルな佇まいの中に唐突にズブリと射し込まれる穴ログ・シンセの響きに面食らうアジィタの「Elahi」(M⑧)や流麗なストリングスのオープニング後にサラリと強力なブレイクが牙をむく歌姫マハスティーの「Delam Tangeh」(M⑫)、ジュディ・オング風ストリングスに魅せられるヌーシャファリンのグルーヴィー歌謡「Goriz」(M③)などなど、お宝ザクザク!


◆ 1979年のイスラム革命以降、ポップスの演奏や音源出版が厳しく統制されているイラン。本シリーズは、イランのポップ音楽がまだ自由を謳歌していた古き良き時代の貴重なドキュメンタリー。ペルシャのルーツと、ファンクやロックなどの欧米マナーのポップ音楽の文化的クラッシュ、その奥深くバライエティー豊かな多層性をディガー感覚で巧みに切り取りパッケージ化した好企画。


◆ ファインダーズ・キーパーズやサブライム・フリークエンシーズ、ヴァンピ・ソウルなどとも共振しながら、独自の視点でアジアの更なるニッチを掘り起こす世界音楽探検隊の集大成(本シリーズは今回が最終章)、是非とも更なるサポートを、お願い致します!




【試聴・ご購入】 https://li.sten.to/rtmcd1066


2013-08-22

RBMAのサイトにイジャットのBy:larmミックスが





RBMAのサイト(rbmaradio.com)に
イジャット・ボーイズの去年のオスロBy:larmフェスの
セットがアップされておりました。


http://www.rbmaradio.com/shows/idjut-boys-live-at-by-larm-2012


彼らならではの、ジャンルをクロスしたナイスなセレクションで、
臨場感タップリ。是非ご賞味を…。


By:larmは毎年2月にオスロで行われている、
スカンジナヴィアのアーティストをメインとした音楽フェスです。
メイン、というか、ほぼほぼ全てのステージが北欧のアーティスト。
しかも、新人多め。この地域の「これから」という新しいアーティストを
世界に向けて売り出していくための催しとなっているそうです。


ライターの小野田雄さんが2011年にこのフェスに参加されたときの
リポートを、いくつかの媒体で読むことが出来ますので、こちらも
ご一読いただければと。


▼ PUBLIC-IMAGE.ORG
http://public-image.org/column/2011/04/27/wcr15.html

▼ CD JOURNAL
http://www.cdjournal.com/main/cdjpush/jonsi/2000000606


さてこのRBMAにアップされた音源は、イジャットが、
Bla(ブロー)という老舗のクラブで行われた、このフェスの
前夜祭的なイベントに呼ばれてプレイしたときのものかと思われます。


この日だったか、もしかしたら別日だったかもしれないのですが、
リンドストロームもライヴをやって、何とそこにはトッド・ラングレンの
姿も…というトンデモな夜でした。


実はこの夜、もともとハーヴィーがブッキングされていたのですが、
急きょ欠場となり、代打でイジャットに白羽の矢が立った、という
ものでしたが、さすがは何度もやっている、第二の故郷とも言うべき
(第二は日本か?)オスロのステージということで、こなれた感じで、
ガッチリとフロアをロックしておりました。


2月にオスロを訪れる方は、是非このフェスもチェックしてみてください。
あとBlaも。とてもいい雰囲気、いいロケーションのヴェニューでした。

 


2013-08-16

Trentemøller: Lost





フランツ・フェルディナンド「No You Girl」のリミックスで
グラミーにもノミネート、デンマークを代表するプロデューサーの
ひとりとして世界的な注目を集めるTrentemollerによる新作。

ドラムスやロウ、ブロンド・レッドヘッド、レヴォネッツらをゲストに
迎え、よりメロディアスにブラッシュアップされたボーダーレスな
エレクトロニック・ポップに大胆シフト・チェンジ。

ダンス・フロアを飛び出し独自の音世界を開花させた、キャリア
史上最高傑作が完成!


















トレントモラー/ロスト
Trentemøller: Lost 
In My Room Records / ritmo calentito

AMAZON | TOWER RECORDS 

TRACKLIST:

01. The Dream (feat. Low)
02. Gravity (feat. Jana Hunter of Lower Dens)
03. Still On Fire
04. Candy Tongue (feat. Marie Fisker)
05. Trails
06. Never Stop Running (feat. Jonny Pirce of The Drums)
07. River Of Life (feat. Ghost Society)
08. Morphine
09. Come Undone (feat. Kazu Makino of Blonde Redhead)
10. Deceive (feat. Sune Rose Wagner of The Raveonettes)
11. Constantinople
12. Hazed



◆ 独<Poker Flat>からのデビュー・アルバム『The Last Resort』が『Groove』や『Trax』などヨーロッパを代表するダンス・ミュージック・プレスで年間ベストに選出、2010年にはフランツ・フェルディナンドのリミックスでグラミー賞にもノミネートされるなど、北欧の小国デンマークから、一躍ヨーロッパのトップ・アクトの一角に躍進したTrentemøller(トレントモラー)による待望の最新アルバム『Lost』。


◆ ゲストにドラムスのジョニー・ピアース、ブロンド・レッドヘッドのカズ・マキノ、レヴォネッツ、ゴースト・ソサエティや名門サブポップからのリリースでおなじみのロウなどを迎え入れ、前二作でみせたシネマティックな音世界をさらに成熟・発展させながら、これまで以上にメロディアスな歌モノを志した驚きの一枚。


◆ ドラムスのフロントマンであるジョニーをフィーチャーしたリード・シングル「Never Stop Running」は、Trentemøllerならではのエレクトロニックなビートとドラムス・マナーの疾走感が真っ向からクラッシュしてシューゲイズ、息つく暇もないドラマティックな展開を見せながら、3分半のポップ・ソングへと見事にまとめ上げられた傑作。


◆ 全12曲中7曲がゲスト・ミュージシャンとのコラボレーション。ライヴ・フィーリングを全面に押し出したオーガニックでソング・オリエンテッドな楽曲の数々は、これまで以上にポップなフィールドで話題となること間違いなし。


◆ Trentemøllerがこれまでに手掛けてきたリミックス仕事 → デペッシュ・モード、ペット・ショップ・ボーイズ、フランツ・フェルディナンド、モービー、モード・セレクター、アンクル、ロイクソップなどなど。


◆ デペッシュ・モードは、2013年の新作『デルタ・マシーン』のリリース・ツアーの前座にTrentemøllerを抜擢するほどの入れ込みよう。


【Trentemøller】
1974年生まれ、デンマークの首都コペンハーゲンを拠点に活動する音楽プロデューサー。スティーヴ・バグ主宰<Poker Flat>からのシングルやアルバム『The Last Resort』(2006年)のヒットにより新進のクラブ・ミュージック・プロデューサーとしてヨーロッパ全域で注目を集めるも、2010年には、フランツ・フェルディナンド「No You Girls」のリミックスがグラミー賞のベスト・リミックスにノミネートされるなど、フロアを越えて話題に。そのフランツを筆頭に、デペッシュ・モード、ペット・ショップ・ボーイズ、モービー、モード・セレクター、アンクル、ロイクソップ、ブラックストロボ、デイヴィッド・リンチ、M83、アフロジャック、ロビンなど、彼が手掛けてきたリミックスのリストには、多くのポップ・アクトの名前が並ぶ。2010年にセカンド『Into The Great Wide Yonder』発売。2011年には人気ミックス・シリーズ『LateNightTales』に参加、リミックス仕事をまとめたコンピ『Reworked/Remixed』をリリース。









2013-08-14

ALPAY: Yekte




西アジアを掘り尽くすグローカル・ディガー<ファラウェイ・サウンズ>
から取扱厳重注意の最強ボムが到着。


エルキン・コライやジェム・カラジャに勝るとも劣らぬアナドル・ロックの
至宝アルパイの70年代音源ベスト。


サイケの渦巻くサズやストリングスの旋律、絶妙な節回しの歌唱と
全速力のパーカッション、ファンクを溜めたダンサブル・グルーヴ!


多くのコレクターたちが血眼になって探し求め或いは熾烈なビット
合戦を繰り広げてきたレア・シングルの数々を惜しげもなく網羅した
トルコ産レアグル驚愕のニュー・ディスカバリー。


残暑を吹き飛ばす目の覚めるような快心の一枚、
全レアグルーヴ・ファン必携です。

















アルパイ/イェクテ
ALPAY: Yekte
Pharaway Sounds / ritmo calentito (RTMCD-1065)

Tracklist:

1. Can Karagözlüm (1973) 
2. Aşk Böyledir (1972) 
3. Dağlarin Gözyaşlari  (1972)  X
4. Ben Armudu Dişlerim (1974)
5. Suna (1971) 
6. Denizciler  (1970) 
7. Akça Kizlar  (1971) 
8. Bak Kalbim  (1974) 
9. Gönüllerde Bahar  (1972) 
10. Toprak (1970) 
11. Yekte (1973)
12. Seni Dileniyorum (1973)


◆ エルキン・コライ、バルシュ・マンチョやジェム・カラジャら、トルコのサイケデリック・ムーヴメント<アナドル・ロック>を代表する数々の戦士たちと同時期に活躍したアルパイは、トルコの首都アンカラの出身で、サッカー選手や弁護士の経験もあり、母方はユーゴスラヴィアの王家の血筋と言う、何気に多彩かつ複雑な経歴をもったアナドル界の貴公子。


◆ 『イェクテ』は、そんな彼の最盛期とも言える70年代のヒット・シングルの数々をまとめあげたベスト・コンピレーション。タイトルにもなっている代表曲の「Yekte」(M⑪)、高速パーカッションの乱れ打つ「Ben Armudu Dişlerim」(M④)、ハープ・アルバートあたりを思わせるフェイク・ボッサの「Denizciler」(M⑥)、中南米サイケにも通じる独自の牧歌性が炸裂したフォーキー・ポップの「Bak Kalbim」(M⑧)ほか、レアグルーヴ耳で聞いても思わず悶絶せずにはいられない絶品曲ばかりを畳み掛けて厳選収録、アタマから最後まで全曲キラーでアガりっぱなし!


◆ トルコの伝統音楽とファンクやサイケデリック/プログレッシヴ・ロックのダイナミックかつ絶妙なミクスチャーと化学変化による奇跡のハイブリッド・グルーヴ=アナドル・ロック、その奥深い魅力を比較的ライトにサクっと堪能できるナイス企画。

◆ 中古市場でもなかなかお目にかかることのできない高嶺の花のメズラ皿を一網打尽、時間もお金も節約しながら心は飛んでイスタンブール!ワールド音楽やサイケのコアなマニアだけでなくレアグルーヴ好き全般にオススメです。






BROKEN BRASS ENSEMBLE




疾走感溢れるビヨンセ「クレイジー・イン・ラヴ」のカバーを含む、
オランダ出身の新鋭<ブロークン・ブラス・アンサンブル>による
デビューEP。


絶妙なタメと横揺れ、太くしなやかなホーン・アンサンブルと
破壊力抜群のビートを武器に、オランダ&ヨーロッパじゅうの
フェスを席巻している大注目のニューカマーが、遂に日本上陸。


ブラス・バンドやジャズファンクの黒いエッセンスを取り込みながら、
キャッチー&ダンサブルなグルーヴィー・サウンドでダンスフロアに
歓喜の嵐を巻き起こす。



















BROKEN BRASS ENSEMBLE: Broken Brass Ensemble
Bambeats (BAMCD002)

TRACKLIST

01. Crazy LA Blues
02. Big Chief
03. Peas
04. Daydream
05. Always On The Run
06. Saint James




▼ オランダ北部の町レーワルデン出身の8人組ブラス・ファンク・バンド、ブロークン・ブラス・アンサンブル。


▼ デジタルのみでリリースされたマックルモア&ライアン・ルイスの大ヒット曲「Thrift Shop」のカバー・シングルが話題となり、オランダ各地でフェスやギグのオファーが殺到している注目の新人による、「Thrift Shop」に続く待望の、初CD作品。


▼ 今回は何とビヨンセ「クレイジー・イン・ラヴ」のカバーを披露。


▼ 息の合ったホーンのアンサンブルやブラック・ミュージックの素養がうかがえる絶妙なタメと横揺れ、フロアをロックするグルーヴィーなサウンド。キラーなカバーのチョイスだけでなく、オリジナルのクオリティーも、抜群。


▼ ブラス・バンド的な佇まいを軸としながらも、ジャズファンク大国オランダならではのダンスフロア感覚、クロスオーバーな感性がキラリと光る、将来の楽しみな逸材。



http://www.brokenbrassensemble.nl/
 

2013-08-13

GETACHEW MEKURIA & THE EX & GUESTS ‎– Moa Anbessa




すべてはここからはじまった!
ジ・エックスやその仲間たちとのコラボレーションによる、
ゲタチュウ・メクリヤのTERP初作『Moa Anbessa』(2006年発売)が、
新作の追い風を受け日本(再)上陸!

















Getatchew Mekuria & The Ex & Guests ‎– Moa Anbessa
TERP (AS-11)


1 Ethiopia Hagere
2 Sethed Seketelat
3 Eywat Setenafegagn
4 Che Bclew Shellela
5 Aynamaye Nesh
6 Aymotche Terabu / Shemonmwanaye
7 Musicawi Silt
8 Tezeta
9 Almaz Yeharerwa
10 Tezalegn Yetentu
11 Aha Begena


▼ 『エチオピーク』シリーズで「エチオピアン・サックスの帝王」として紹介されワールド音楽ファンのあいだでその名が知られたエチオ・ジャズの巨人ゲタチュウ・メクリヤ。


▼ 昨年末にオランダで発売され、つい先日、日本上陸も果たした最新作『Y'Anbessaw Tezeta』は、彼のキャリアの全てを総括する決定盤として、各国で高い評価を獲得、大きな話題を呼んでいます。


▼ その追い風を受けるように、彼のヨーロッパにおける評価の礎を築き上げた記念碑的作品『Moa Anbessa』の再発売が決定。


▼ 『Moa Anbessa』は、2006年にエックスのレーベル<TERP>から発売されたもので、オランダでのスタジオ・セッション7曲とフランスでのライブ録音4曲からなる、ゲタチュウ&エックス名義での初めてのコラボ・アルバム。


▼ 深みを増したまろやかな新作と比べて、まだどこか粗削りで、エックスのバックも、本来のアウト・ミュージック的な、切っ先の鋭いパンクネスを残した演奏になっており、新作とは趣きの異なるコラボレーションの妙を楽しめる作品。


▼ 太く唸りを上げるゲタチュウのブロウのこの圧倒的な存在感と言ったら!



新作の詳細はこちら ↓ ↓









2013-08-08

ED BANGER RECORDSの10周年記念パーティ




サマー・ソニックの週末です。
KRAZY BALDHEADを含むED BANGER RECORDSの
面々も、明日の東京のソニック・マニア、明後日の大阪の
ミッドナイト・ソニックと出演予定ですが、今宵8月8日(木)
原宿のVACANTでこんなイベントもあるようです。

http://vacant.n0idea.com/detail.php?id=375


8/8(THU)  TRAVAIL FAMILLE PARTY THE TOKYO PARTY
OPEN 18:00 / START 18:00 / CLOSE 21:30
featuring ED BANGER DJs、Sk8ightTing (C.E)、KIRI (REVOLVER)
入場:無料
※ 会場の都合により混雑時には入場規制をする場合がございます。
ED BANGER RECORDS 10 周年を記念して発行された「TRAVAIL FAMILLE PARTY」のSO ME によるサイン会及び、スペシャル・ミュージック・セレクターを迎えたリリースパーティーをVACANT にて開催致します。
DAFT PUNK のマネージメントチームの一員だったPEDRO WINTER が2003 年に立ち上げ、以降、JUSTICE、SEBASTIAN、UFFIE 等のトップアーティストを数多く輩出、フランスを代表する音楽レーベルに成長を遂げたED BANGER RECORDS。「TRAVAIL FAMILLE PARTY」ではレーベル・アーティスト達の10 年間の活動の軌跡を、レーベルのアートディレクターSO ME が撮り収めてきた写真と共に振り返る事が出来ます。
パリ、ニューヨーク、マイアミ、東京と、世界各地を旅してきたアーティスト達のステージやスタジオ、またプライベートな時間に見せる様々な表情を246 ページに渡り紹介。2011 年に不慮の事故で急逝したDJ MEHDI の姿など、親密な関係を保ってきたSO ME だからこその独自的な視点から綴られるフォト・ダイアリー。写真と合わせて、JEAN-BAPTISTE MONDINO、PEDRO WINTER、SO ME のインタビューも併せて掲載されています。
これまでにパリのcolette、ロンドンのROUGH TRADE で開催され、大好評を博したブック・ローンチ、日本での開催にあたり、SO ME をはじめ、SONIC MANIA で来日するED BANGER クルー、他スペシャル・ゲストも参加、一夜限りのスペシャルなイベントに是非足をお運びください。
> イベント詳細
日時:2013年8月8日(木) 時間:18:00 - 21:30 (CLOSE 22:00)場所:VACANT 2F住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13電話:03-6459-2962料金:無料協賛:NIKE / STUSSY / PHENOMENON / REVOLVER / VTOPIA / THE CONTEMPORARY FIX / UNITED ARROWS & SONS / GR8 / FRANK / KUKKII
> サイン対象商品
TRAVAIL FAMILLE PARTY edition of 3,000276 pagesハードカバー(22.5 x 30.8 mm)¥11,550(税込)※VACANT以外の店舗で購入した場合も可
REVOLVER X STUSSY TEE コットン(S/M/L)¥5,250(税込)※会場限定販売 


こちらも是非チェックいただけたらと思います。


ソニック・マニア、ミッドナイト・ソニックでのBALDHEADさんの
ステージもお見逃しなく!
 



昨年のものになりますが、
セカンド『ザ・ノイズ・イン・ザ・スカイ』発売時の
クレイジー・ボールドヘッドさんインタビューもいま一度:

http://www.iloud.jp/interview/krazy_baldhead_the_noise_in_the_sky.php