2015-01-31

【余談】 BLACK FIRE! NEW SPIRITS! - RADICAL AND REVOLUTIONARY JAZZ IN THE USA 1957 - 1982




少し前のリリースになってしまいますが、こちら国内仕様盤のブックレット対訳をお手伝いさせていただきましたのでご紹介させていただきます。英ソウルジャズ・レコードがリリースしたスピリチュアル・ジャズの編集盤『BLACK FIRE! NEW SPIRITS!』。


ディープなジャズの迷い道の中でもとりわけ最深部にあるかと思われる、「スピリチュアル・ジャズ」とか「ブラック・ジャズ」とか言われているようなタイプの音楽を集めたコンピレーションです。


スピリチュアル・ジャズとはなんぞや、ということに関しては……『Sax & Brass Magazine』の「Funk裏Recommend Disc」でもおなじみの<RETURN OF JAZZFUNK>主宰TK氏によるお言葉(こちら)をご参照いただけたらと思いますが、本作は信頼のブランド<ソウルジャズ>が編集した作品ということで、硬軟取り混ぜながら(この種の音楽にしては比較的)ビギナーが聞いてもとっつきやすいものになっているのではないでしょうか。


ユセフ・ラティーフ、ラスト・ポエッツ、アーチー・シェップ、ジョー・ヘンダーソンあたりまではジャズやレアグルーヴをカジっていれば割と巡り合いもあるかとは思いますが、グラチャン・モンカーとかフィーローン・アクラフとか、日々の生活の中でよほどの機会がなければその名前にすら遭遇することが無い、という方も多いのではないかと。


達人には必要のない作品かもしれませんが、怖いもの見たさで魔宮の入り口を少しだけ体験してみたいくらいの方にはオススメです。これ以上深みにハマると危険なので本作あたりで止めておくのが吉。これくらいだったらまだ現世に引き返せます。


連動して写真集も出てます。ブ厚いハードカバーの巨大な一冊で、持って帰るの大変そうですが、読み応えはじゅうぶん。




















BLACK FIRE! NEW SPIRITS!
RADICAL AND REVOLUTIONARY JAZZ IN THE USA 1957 - 1982
Soul Jazz Records


1.Yusef Lateef — Chang, Chang, Chang
2.The Last Poets — It's A Trip
3.Don Cherry — Utopia And Visions
4.Richard Davis — Dealin'
5.Archie Shepp And Jeanne Lee — Blase
6.Harold McKinney And The Creative Profile — In The Moog
7.Grachan Moncur III And The Jazz Composers Orchestra — Angela's Angel
8.Creative Arts Ensemble — Flashback Of Time
9.David Lee Jr — Second Line March
10.Lloyd McNeill And Marshall Hawkins — The Banjo Lesson
11.Tyrone Washington — Universal Spiritual Revolt
12.Pheeroan Ak Laff — Tzaddi Vau (Part 1)
13.Joe Henderson — Black Narcissus
14.Doug Hammond — Spaces And Things















 

2015-01-22

Electro Shock 3




メトロノミーやジャンゴ・ジャンゴ、ジャスティス&エド・バンガー、エロル・アルカン/ファンタジー・サウンドなどを擁するフランスの優良レーベル<ビコーズ・ミュージック>によるエレクトロ/インディの鉄板コンピ『エレクトロ・ショック』の第3弾が登場!


最新のフロア・バンガーと未来のクラブ・ヒット、エッジなエレクトロニック・チューンとポップ・アーティストのダンサブルなリミックス……硬軟様々なスタイルを取り交ぜながら、またも現行シーンのホットな話題を余すところなくパッケージ化した強力盤!


ネクスト・ブレイク筆頭シーアのフォーテット・リミックス、メトロノミーVSソウルワックス、リトル・ドラゴン、ディスクロージャー、FKAツイッグス、クラクソンズ、ジェイミーXXにSBTRKTまで、1曲たりともハズレなし!!2014年の復習&15年の予習にマストな二枚組。


トラックリストはこんな感じになる予定です。


CD1

1/ ZHU - Faded
2/ The Flexican & Sef - Mother's Day
3/ SBTRKT - The Light (feat. Denai Moore)
4/ Disclosure - Latch (feat. Sam Smith)
5/ Christine and the Queens - Saint Claude (Domenico Torti Remix)
6/ Tove Lo - Stay High (feat. Hippie Sabotage) [Habits Remix]
7/ Faul & Wad Ad & Pnau - Changes (Faul & Wad Ad vs. Pnau) [Radio Mix]
8/ Sia - Chandelier (Four Tet Remix)
9/ London Grammar - Hey Now (J'adore Dior Remix by the Shoes)
10/ The Avener - Fade Out Lines
11/ Metronomy - Love Letters (Soulwax Remix)
12/ Duke Dumont - I Got U (feat. Jax Jones)
13/ Diplo Revolution (feat. Faustix & Imanos and Kai)
14/ Klaxons - There Is No Other Time
15/ Yelle - Bouquet Final
16/ Caribou - Can't do Without you
17/ Jungle - The Heat
18/ Jamie xx - Sleep Sound

CD2

1/ Tourist - I can't Keep up (feat. Will Heard)
2/ FKA - twigs Two Weeks
3/ Lido - I Love you
4/ Daniel Avery - Knowing we'll be Here (KiNK Remix)
5/ Boston Bun - We Got Soul (feat. Bear Who?)
6/ Little Dragon - Paris (Totally Enormous Extinct Dinosaurs holiday edit)
7/ Joakim - This is my Life
8/ Ghost Culture - Giudecca
9/ Ásgeir - Going Home (Montmartre & Fever 105 Rework)
10/ Synapson - Djon Maya Maï (feat. Victor Démé) [Radio Edit]
11/ Chet Faker - Talk Is Cheap
12/ Fakear - Neptune
13/ Tropics - Blame
14/ Para One - Slow Down
15/ Bondax - Giving It All
16/ Get A Room! - Leave this town (feat. Geisha Boy)
17/ Paul White - Where you Gonna go?
18/ Com Truise - Alfa Beach


ヨーロッパでモンスター・ヒットした、キラー過ぎるキッズ・コーラスに爆死確実のFaul & Wad Ad「Changes」もいまだにアルバム未発売のため何気に入手困難で、これは嬉しいピックアップです。





 





2015-01-19

【余談】 Mr Oizo: The Church




ED BANGERからのリリースでおなじみのフランス人アーティストMR OIZOがまさかのBRAINFEEDERから新作を投下。いつも通り振り切れてそう。これは楽しみです!




http://shop.beatink.com/shopdetail/000000001884/










ED BANGERのリリースも、引き続き宜しくお願い致します。




最新作




サントラ(マリリン・マンソン入り)




サントラ(タヒチ・ボーイとコラボ)





 

2015-01-07

【余談】 New Jack Tribal



Multi CultiのVon PartyとClarianも参加したこんなEPが(Multi Cultiの本丸でもある)ティガ主宰<Turbo>レーベルからリリースになってました。『New Jack Tribal』というタイトルどおり、Turboのクラブ・テイストとMulti Cultiのサイケデリックなワールド・ビートのすき間を埋めるような絶妙なさじ加減のハイブリッド・ダンス・ミュージック。これはクセになります。























『Multi Culti Japan』も引き続き宜しくお願い致します!




2015-01-05

PASCAL COMELADE + LES LIMIÑANAS: Traité de Guitarres Triolectiques (à l’Usage des Portugaises Ensablées)






ロバート・ワイアットやPJハーヴィーとのコラボでも知られるアヴァン/トイポップの元祖パスカル・コムラードがジャック・ホワイトも注目する南仏のガレージ・デュオ<リミニャナス>と合体。ワイアットもカバーしたイギリスのSSWクリス・アンドリュース「Yesterday Man」のメランコリック(だけどストレンジ)な新解釈を筆頭に、コムラードらしいヒネリをきかせたエキゾチックなキャバレー・サウンドがヴィンテージ・モード全開のタフでワイルドなガレージ・スタイルと正面衝突した異色作。
















PASCAL COMELADE + LES LIMIÑANAS: Traité de Guitarres Triolectiques  (à l’Usage des Portugaises Ensablées)
Because Music / ritmo calentito (RTMCD-1135)

AMAZON で購入



1. Stella Star
2. Carnival of Souls
3. The-Nothing Twist 
4. (They Call Me) Black Sabata
5. You’re Never Alone With A Schizo
6. Why Are We Sleeping
7. El Vici Birra Crucis 
8. Green Fuz
9. T.B.Jerk +++
10. Wunderbar 
11. A Wall Of Perrukes 
12. One Of Us, One Of Us, One Of Us… 
13. Dick Dale N’était Pas De Bompas
14. Ramblin’ Roose 
15. Yesterday Man 
16. I’m Dead



◆ ドラジビュスやクリンペライ、ルク・ド・ブクなどに先駆けた「トイポップ」の生みの親として広く知られるアヴァン音楽の奇才パスカル・コムラードと、『ゴシップ・ガール』にもフックアップされ注目を集める、ジャック・ホワイトもお気に入りだという男女ガレージ・デュオのリミニャナス。


◆ 南仏ペルピニャン出身の地元つながりスペシャル・プロジェクトによるコラボ・アルバムが登場!


◆ 歪むギターとロッキンなオルガンのグルーヴが猛威をふるう「Carnival of Souls」や「El Vici Birra Crucis」、「スタンド・バイ・ミー」を思わせるノスタルジックな「A Wall Of Perrukes」、風情あるキャバレー・サウンドの中にヴィンテージな音の花を咲かせた「Green Fuz」ほか、コムラードらしいヒネリをきかせたエキゾチックなキャバレー・サウンドとヴィンテージ・モード全開のタフ&ワイルドなガレージ・スタイルが正面からクラッシュした奇天烈なインストゥルメンタル作品集。


◆ ロバート・ワイアットのカバーでも知られるイギリスのSSWクリス・アンドリュース「Yesterdays Man」のメランコリック(だけどストレンジ)なカバーも最高!


◆ アヴァンギャルド、ニューエイジ、プログレッシヴ・ロック、サウンド・アート、エレクトロニカからポップス・ファンに至るまで、ジャンルの垣根を越え多くのリスナーに愛されてきたパスカル・コムラード、その新たなる一面を垣間見ることのできるステキなアルバムです。










パスカル・コムラード『El Pianista Del Antifaz』も引き続き宜しくお願い致します!





 

H-BURNS: Night Moves






エリオット・スミス、ガイデッド・バイ・ヴォイシズのプロデュースやベックとの仕事で知られるロブ・シュナップがプロデュースを手掛けたフランスのポップ・バンド<H-BURNS>による新作。


ウィル・オールダムやジェイソン・モリーナを思わせるノスタルジックなアメリカーナ・フィーリング、温かみのある柔らかな音の輪郭とセンチメンタルで疾走感あふれる軽やかなポップセンスを織り交ぜたUSインディー仕立てのナイスなフレンチ・バンドです。ブライト・アイズ、ヨ・ラ・テンゴやキャレキシコのファンにもオススメ。
















H-BURNS: Night Moves
Because Music / ritmo calentito (RTMCD-1136)

1. Nowhere To Be
2. Radar 
3. In The Wee Hours
4. Silent Wars 
5. Night Moves 
6. Big Surprise
7. Wolves
8. Radio Buzzing
9. Signals 
10. Too Much Hope
11. Holding Back



◆ フランスのシンガー/ソングライター、Renaud Brustleinによるワンマン・バンド<H-BURNS>のニュー・アルバム.。


◆ 前作はシェラックのふたり=スティーヴ・アルビニ&ボブ・ウェストンがミックスやマスタリングを手掛けたことでも話題を呼んだフランスの隠れた逸材による待望の新作は、トレードマークとも言えるいい枯れ具合のセンチメンタルなギター・サウンドを絶妙に維持しながらも、①②④⑧⑪と前作以上に疾走感あふれるストレートなポップ・チューンを連発。


◆ プロデュースはエリオット・スミス、ガイデッド・バイ・ヴォイシズ、ブッカー・Tやベックを手掛けるロブ・シュナップが担当、温かみのある柔らかなサウンドにのせて、シェラックのふたりとはまた異なるかたちでこの人独自のアメリカーナ・センスを浮かび上がらせることに成功。


◆ アメリカ人よりアメリカーナなフランス産USインディー・バンドによる6作目にして遂に生まれた最高傑作!ブライト・アイズ、ヨ・ラ・テンゴやキャレキシコのファン、ドラッグ・シティ、ジャグジャグウォーやデッド・オーシャンあたりをレーベル買いしているUSインディー・リスナーは是非チェックを!!