ラメーシュの究極アンソロジーがファラウェイ・サウンズから登場!
70年代USマナーのヴィンテージ・ファンクやプログレッシヴな変拍子、
映画音楽風のドラマティックなアレンジ、ユニークな味付けが施された
サイケデリックな音像、哀愁を湛えたラメーシュのホロ苦い歌唱の渦巻く
怒涛のオリエンタル・ミクスチャー!
辺境レヴェルをはるかに超越した、西アジアの砂漠と山に木霊する
不可思議なコズミック・ワンダー!
魅惑のエイジアン・ヴォイスを、この一枚で、丸かじり!
RAMESH: Ramesh
Pharaway Sounds / ritmo calentito (RTMCD-1054)
Tracklist:
1. Nago na
2. Goftehgoye sabz
3. Zoj
4. Mondanam az bodanet
5. Roodkhoneha
6. Sharm-e boos-e
7. Afsoos
8. Aroose noghreh poosh
9. Asmaar asmaar
10. Delakam
11. Labe daryaa
12. Ghoroobaa ghashangan
ラメーシュは、ファラウェイの革命前イランのコンピ・シリーズやファインダーズ・キーパーズの『Pomegranates』にも取り上げられていた、70年代イランの人気女性歌手。グーグーシュやヌーシャファリンといった、世界的な名声を誇る同国のトップ・シンガーたちにも匹敵する人気があり、その魅力的な歌声は、世界中のペルシャ音楽愛好家たちを、長きにわたりトリコにしてきました。
1946年テヘラン生まれのラメーシュは、革命前イランの歌謡界において、「グーグーシュがマリリン・モンローだったとしたら、このラメーシュはジェーン・ラッセルであった」などとも例えられていたとか。本作は、そんな彼女の70年代の音源を、今日的なレアグルーヴやマージナル・ビーツ目線で、コンパイルして纏め上げたベスト盤になります。
ブラック・ムービー風のファンキーなワウ・ギターと灼熱のホーンによるタイトなファンク・チューンの「Nago na」(M①)、プログレッシヴなアナログ・シンセの変拍子が唸りを上げる「Goftehgoye sabz」(M②)、砂嵐のようなパーカッションとストリングスの乱打が否応なしにエキゾ・ムードを焚きつける「Zoj」(M③)、ファインダーズ・キーパーズのコンピにも取り上げられた「Sharm-e boos-e」(M⑥)などなど、いずれの楽曲も、ペルシアン・ミュージックの古き良きトラディショナルなサウンドやメロディーと、欧米から流入してきた60年代のサイケデリック・ミュージックや70年代のファンク・サウンドが絶妙なバランスでクロスした、エスニックでスパイシーなミクスチャー・グルーヴが炸裂!
70年代には大きな人気を博しながらも、革命以降はその消息も不明、オブスキュアなヴェールの向こうへと消え去ってしまったペルシャ歌謡の歌姫ラメーシュ、そのキャリアを総括した貴重なベスト盤で、イラン音楽のコアな愛好家はもとより、グローバル/グローカルなレアグルーヴ好きやディープなレコード・ディガーの方、プログレッシヴ・ロックや辺境サイケ・マニアの方まで、幅広くオススメです。