◆ クロスオーバー/フュージョンとライブラリー・ミュージックの2色がけ的なユニークなサウンドは、ディガー筋で「リターン・トゥ・フォーエヴァー・ミーツ・コルテックス」などとも言われ人気沸騰、しかしながらオリジナル盤は「入手困難(hard to obtain)」どころか「発見すら不可能(impossible to find)」とまで言われるほどレア。
ラテン筋ではチコ・ロコ(Chico Loco)名義のメズラ皿『La salsa de Puerto Rico』が大人気、同時再発される別プロジェクト「ラプチャー」がフュージョン・ファンのあいだでも熱視線を浴びるフランス人ドラマー、シルヴァン・クリーフによるメイン・プロジェクト、アイアート・フォーゴの唯一作がファラウェイ・サウンズから復刻されることになりました。
01 Anything, Anytime
02 Car, Car, Car
03 I Want My Future Back
04 Army of Strangers
05 Wir Reiten Durch Die Nacht
06 Inferno Part 1
07 High Priests of Hell
08 Guede
09 2 Die 2 Sleep
10 I Want You
11 K-House
12 Inferno Part 2
13 Wild At Art
14 With U (feat. Stereo MCs)
15 Mantra
◆ 他方のプリンス・トーマスは、リンドストロームと並ぶノルウェー・シーンの金看板。ここ2年ほどのあいだに、3枚組ミックス『Paradise Goulash』、2枚組のスタジオ・アルバム『Principe Del Norte』(日本では『ミュージック・マガジン』や『クロスビート』などで年間ベストに選出)、再び2枚組でそのリミックス・アルバムと、重量級の大作を連発して圧倒的なモンスターぶりを見せつけています。
ジャジーなエレピとこぎみよいパーカッション&ヒプノティックな声ネタを交えた微熱ディスコ「Viaggio a Tulum」、意表を突くアシッド交じりのユニークなスロウ・ナンバーの「Non Dire Notte」、メディテーティヴなアンビエントの「Prati Bagnati」と「Bava」の計4トラック。
Quirogaはイタリアのナポリを拠点に活動しているプロデューサー、Walter Del Vecchioによるソロ・プロジェクト。2010年に「Really Swing」を旗揚げ。ジャズやラウンジ・ミュージック、イタロ・ディスコなどの影響を咀嚼した独自の仮想ライブラリー・スタイルを打ち出しカルトな人気を確立。
TAPIMAN: Hard Drive Guerssen / ritmo calentito (RTMCD-1250)
1.Hard Drive
2.No Control
3.Eight
4.Time On Space
5.No Title
6.Before Last Minute
7.Long Sea Journey
8.Someone Here
9.Planet Caravan
10.Eight (Acoustic Version)
疾走感あふれる王道のハードロック「Hard Drive」(M①)に始まり、代表曲「No Control」の貴重な初期バージョン(M②)、サンタナばりの哀愁メロに悶絶のキラー・インスト「Eight」(M③)、ジャズファンクなドラムの上でヘヴィー・サイケなギターが吠える「No Title」(M⑤)、牧歌的なピアノ・ロックの「Before Last Minute」(M⑥)、サイケデリックな「Long Sea Journey」(M⑦)などなど、硬軟さまざまな要素を取り混ぜながら、なぜにこれが未発表!?という絶品サウンドを次々と繰り出す好盤デス!