まるでセバスチャン・テリエがスティーリー・ダンをカバーしたかのような…ノスタルジックなムード、メロウなメロディーとメランコリックなフランス語詞にのせて飛び切りのポップ・ソングを披露するフレンチ・インディ・ポップ新人PHARAON De WINTERが仏Because Musicからデビュー。
PHARAON De WINTER: Pharaon de Winter Because Music / Vietnam Records
1 TOCSIN
2 VUE SUR LE CAIRE
3 ULTRAMARINE
4 DISTANT TREES
5 LE FUTUR
6 TON CŒUR
7 POINTILLISME
8 LES YEUX
9 PADDY
10 PHARAON DEWINTER
◆ Toy Fightや(Please) Don’t Blame Mexicoなどのメンバーだったフランスのシンガー/ソングライター、マキシム・シャムによるニュー・バンド、PHARAON De WINTERのデビュー・アルバムがフランスの名門インディ・レーベルBecause Music(傘下のVietnam Records)からリリース。
◆ チープなリズムボックスの寂しげなビートに切ないギターと柔らかなエレピがのったM①「TOCSIN」のオープニングを聞いただけでいきなり期待値マックス!からのスイングするM②「VUE SUR LE CAIRE」を経て16ビートで緩やかに駆け出すM③「ULTRAMARINE」と、アタマ3曲からまずはイイ感じ。
Donato Dozzy: The Loud Silence Further Records / ritmo calentito (RTMCD-1165)
1. Personal Rock (5:03)
2. Cross Panorama (4:10)
3. The Loud Silence (4:09)
4. The Net (4:34)
5. For Arnaud (3:58)
6. Downhill to the Sea (6:08)
7. Concert for Sails (3:44)
8. Exit The Acropolis (6:04)
70年代後半のパンクからニューウェイヴへの過渡期、まさに『NO NEW YORK』前後のあの時代に、CBGBやマックス・カンザス・シティで夜な夜な初期衝動のままに噛み付きまくっていた女帝のアツ過ぎるリアル・パフォーマンスを余すところなく銀盤へと封じ込めたファン待望の一枚。
ジェームス・チャンスやフリクションのレック氏が参加していた最初期音源もピックアップ!
ティーンエイジ・ジーザス&ザ・ジャークス/ライヴ 1977 - 1979
TEENAGE JESUS & THE JERKS: Live 1977 - 1979 Other People / ritmo calentito (RTMCD-1166)
1. Less of Me
2. My Eyes
3. Popularity Is So Boring
4. Orphans
5. Eliminate By Night
6. Freud In Flop
7. Burning Rubber
8. I Woke Up Dreaming
9. Crown Of Thorns
10. Baby Doll
11. Race Mixing
12. Don’t Talk About Love
13. No Morality
14. Instrumental
15. Baby Doll
16. Freud In Flop
17. Race Mixing
18. Crown Of Thorns
19. Red Alert
20. The Closet
21. Instrumental
22. Freud In Flop
23. Burning Rubber
24. Red Alert
25. Orphans
26. Eliminate By Night
27. The Closet
◆ 78年にブライアン・イーノがプロデュースを手掛けたコンピレーション『NO NEW YORK』に(ジェームス・チャンスの)コントーションズやDNA、マーズと共に参加するも、ZEレーベルにたった一枚のシングルを残しただけで解散、数々の逸話と共に語り継がれるオブスキュアな存在となった伝説のグループ、その貴重なライヴ音源を網羅したコレクションが、「ダークサイド」でも人気を博したニューヨークのミュージシャン、ニコラス・ジャーが主宰するレーベル「Other People」から登場。
◆ リディアの現行バンドのひとつであるレトロヴィールス(Retrovirus)のメンバーで、ジム・オルークやサン・ラーとの共演でも知られるエクスペリメンタル・ミュージシャンのWeasel Walterが選曲とリマスターを担当し、『NO NEW YORK』収録楽曲(Burning Rubber、Closet、Red Alert、I Woke Up Dreaming)やZEのシングル曲(Less Of Me、My Eyes)をはじめとしたバンドの代表曲をあまねくピックアップ。
◆ リディア関連の音源はこれまで『Hysterie』や『Everything』、『Shut Up & Bleed』などの編集盤にまとめられてきたが、 ティーンエイジ・ジーザス&ザ・ジャークスという彼女の初期プロジェクトのみに焦点を当てその音源を網羅的にカバーしたオフィシャルなリリースはレア。本作の出来にはリディア本人も満足で「これが決定盤になるだろう」としている。
◆ 70年代後半のパンクからニューウェイヴへの過渡期、まさに『NO NEW YORK』前後のあの時代に、CBGBやマックス・カンザス・シティで夜な夜な初期衝動のままに噛み付きまくっていた女帝のアツ過ぎるリアル・パフォーマンスを余すところなく満載。
01. Su La feat. Anubley & Richard Thair
02. Cape Malay Prayer
03. So In Love feat. Shingai & Richard Thair
04. Dreamer
05. Waiting for A f feat. Anbuley
06. Dance Ritual I feat. Anbuley
07. Dance Ritual II feat. Anbuley
08. Hewal3 feat. Anbuley
09. Mandla in Space feat. Anbuley
10. For Mihaly feat. Poppy Ackroyd & Richard Thair
ディミトリ・フロム・パリやボブ・サンクラー、ジャスティスもこの人なくしては存在しなかった!?トッド・テリエによるリエディットでもおなじみの「Hooked On You」や、ラ・ルーやゴシップもカバーした「Supernature」をはじめ、フランスが生んだ至高のディスコ・プロデューサーによる珠玉のガラージ/ダンス・クラシックスの数々がオリジナル・アルバムで鮮やかによみがえります。
今回再発されるのは次の5枚です。
"Love In C Minor (Cerrone I)" (BEC5161903)
"Cerrone's Paradise" (BEC5161905)
"Supernature (Cerrone III)" (BEC5161907)
"Cerrone IV - The Golden Touch" (BEC5156083)
"Cerrone VII - You Are The One" (BEC5156084)
表題曲「Love In C Minor」は、ダニー・クリヴィットのエディットやディミトリ・フロム・パリによるリミックスがこの春フロアを席巻したのも記憶に新しい。かつてアヴァランチズも名作『Since I Left You』で大々的にサンプリング。多くのクラブ系プロデューサーやDJ諸氏がいまだ使い倒しているクラシックス。
ジョニー・アリデイによるロックンロール・カバーでもおなじみの「Black Is Black」はオリジナルのワイルドなロック・モードを劇的改変、コースアウト必至の疾走感を持った「Love In C Minor」にも負けない強力なディスコ・ボムに仕立て上げられている。
飛び道具的なドラム・インスト「Sweet Drums」や放火魔アーソニスツもサンプリングしたコズミックな「in The Smoke」あたりの変化具合も絶妙。ボブ・サンクラーやフランキー・ナックルズがリミックスした王道ディスコの「Give Me Love」や「Love Is The Answer」のリズムも「Supernature」に負けず劣らずストロング。突出したダンス曲の合間に玄人ウケするイタロ/コズミック的なアンダーグラウンド・マナーをコッソリ忍ばせた、単曲だけであくアルバム・トータルで楽しむことのできる作品。
4th "Cerrone IV - The Golden Touch" (Because Music / BEC5156083)
『Supernature』のヒットを受け翌78年にリリースされた第四作。
「Look For Love」はダフトパンクのギ=マニュエルによる別働ハウス部隊「ル・ナイト・クラブ」もサンプリング、後にそれを追うようにボブ・サンクラー(いったいこの人はどれだけセローン好きなのか!)も「I Feel For You」で引用、ボブはこの曲のビッグ・ヒット(UKシングル・チャート9位)で世界的な名声を獲得した。
他にも、アーマッド・ヴァン・ヘルデンがリミックスした「Je suis Musique」、ビースティー・ボーイズやLLクールJも「抜いた」おなじみのBボーイ・クラシックス「Rocket In The Pocket」、DJハーヴィーもたびたびスピンしているメロウ・ボッサ・ディスコ「Music Of Life」などなど、これまた全曲スバラシイ!
7th "Cerrone VII - You Are The One" (Because Music / BEC5156084)
ジョセリン・ブラウンを全編でボーカルに迎えた1980年リリースの第七作。
オープニング・ナンバーの「Hooked On You」はトッド・テリエやコン(&アミール)のリエディットや、MURO氏の『SUPER DISCO BREAKS』収録でもおなじみ。
GRPからのリリースで知られるエディ・ダニエルズによるアーバン炸裂のサックス・ソロもデリシャスな「My Look」、ファンキーなギター・カッティングをまとったミラクル・ブギー「You Are The One」、ガラージ・クラシックスとしておなじみの「Cherry Tree」やいかにもこの時代らしいゴージャスなブラス使いの「Took Me So Long」まで、多幸感とエモーション、ソリッドなリズムが渦巻くキラー・チューンを満載した、ポップなディスコ・レコードの見本のような作品。
◆ フル・パップからの『Be A Man You Ant』に続く2枚目のこのフル・アルバムは、シガー・ロスを思わせる極北ムードやブライアン・イーノの柔らかなアンビエンス、初期オピエイトにも通じる内省的なエレクトロニカ・フィーリング、クラウトロック的なシンセ・マナーとドローン、美メロ&電子音を掛け合わせたDIYエレクトロニック・ポップの新たなる傑作で、創造力豊かな彼の底知れぬ才能が余すところなく反映されている。