2015-06-29

JIMI TENOR & UMO: Mysterium Magnum




名門ワープからのリリースやトニー・アレン~ニコル・ウィリスとのコラボetcでおなじみのフィンランド人プロデューサー、ジミ・テナー待望のニュー・プロジェクトは、なんと北欧ジャズの伝説的ビッグバンド<UMO>とのコラボレーション・アルバムとなりました。


ドス黒く骨太かつゴージャスなビッグバンド・サウンド、ジミならではのビザールなモンド的センスやダンサブルなグルーヴ、スカンジナヴィアの凍てつくようなクールネスと内に秘めたホットなソウルのせめぎ合いの果てに生まれたスピリチュアルでミスティックなジャズ・グルーヴの奇跡。


未知との遭遇を求める音の冒険家たちのスピリットを大いに刺激すること間違いナシの問題作です。是非ご注目ください。



ジミ・テナー&UMO/ミステリューム・マグナム

JIMI TENOR & UMO: Mysterium Magnum
Herakles Records / ritmo calentito (RTMCD-1153)

1. Naulamatto
2. Blue Ural
3. Mysticum Minus
4. Kratera
5. I was There
6. Ghost Warrior
7. Koneen Sydän
8. Sähköinen Laji
9. Sekava Kela
10. Selvänäkijä
11. Kollaasi
12. Huumatun Pako







◆ 90年代にはイギリスの名門テクノ・レーベル、ワープ・レコードからも作品をリリースし世界的にその名が知られ、2000年代以降はフェラ・クティのドラマー、トニー・アレンやドイツのアフロ・バンド、カブカブとのジョイントでも作品をリリース、ここ最近は歌姫ニコル・ウィリスとのコラボetcでも知られるフィンランド人プロデューサー、ジミ・テナーによる待望のニュー・プロジェクトは、なんと北欧ジャズの伝説的ピアニスト、ヘイッキ・サルトマンが立ち上げたフィニッシュ・ジャズの最高峰ビッグバンド<UMO>とのコラボレーション。


◆ ジミはキティ・ヨーからの2002年作『Higher Planes』の一部楽曲でもUMOをフィーチャー、かねてから親交はあったが、アルバム一枚まるまるとなる全面的なコラボはこれが初めて。


◆ 全ての楽曲をジミ・テナーがコンポーズ、アレンジし、それをUMOが演奏している。ジミはロシアのアナログ・シンセサイザーRitm-2とテナー・サックス、フルートを演奏。


◆ チャールズ・ミンガスを思わせるドス黒く骨太かつゴージャスなビッグバンド・サウンドの中に、ジミならではのビザールなモンド的センスやダンサブルなグルーヴをほどよくまぶしつつ、UMOが北欧ジャズ特有の繊細なタッチ&フリーへと崩れゆく直前の絶妙なセンスで息をのむような美しい世界を描き上げることに成功!混沌としながらも音のキラメキがスパーク、その端々からヤバさがにじみ出まくり!


◆ スカンジナヴィアの凍てつくようなクールネスと内に秘めたホットなソウルのせめぎ合いの果てに生まれたスピリチュアルでミスティックなジャズ・グルーヴの奇跡!北欧ジャズ・ファンもジミのファンも必聴、未知との遭遇を求める音の冒険家たちのスピリットを大いに刺激すること間違いナシの問題作です。


【UMOとは】

ユーエムオー・ジャズ・オーケストラまたはウモ・ジャズ・オーケストラ。16人編成のビッグバンド。UMOは「ニュー・ミュージック・オーケストラ」を意味するフィンランド語Uuden Musiikin Orkesteriの頭文字。1975年にフィンランドのジャズ・シーンの中心人物だったヘイッキ・サルマンとエスコ・リンナヴァッリが立ち上げ。日本の北欧ジャズ愛好家のあいだでも人気のイーロ・コイヴィストイネンが演奏やアレンジで参加していた時期もあり。70年代末にディジー・ガレスピーと共演して以降国内外で知名度を高め、現在ではフィンランドを代表するジャズのプロジェクトとして世界的に知られている。



http://www.umo.fi/en/

http://www.heraklesrecords.com/









2015-06-27

DUNGEN: Allas Sak






スウェーデンのサイケデリック・バンド、ドゥンエンが5年ぶりに新作を発表します。今回はこれまで長く彼らの作品をサポートしてきたサブリミナル・サウンドを離れ、おとなりノルウェーの、トッド・ラングレン&リンドストロームのコラボなどで引き続き好調を維持するスモールタウン・スーパーサウンド・レーベルからのリリース(アメリカではメキシカン・サマーから)。


サイケデリックでありながらもメロウでソウルフルな、独自の突き抜けた世界感は相変わらずです。


ご期待ください。
















DUNGEN: Allas Sak
Smalltown Supersound / calentito (CLTCD-2050)

AMAZON  |  DISKUNION  |  iTnunes



01 Allas Sak
02 Sista Festen
03 Sista Gästen
04 Franks Kaktus
05 En Gång Om Året
06 Åkt Dit
07 En Dag På Sjön
08 Flickor Och Pojkar
09 Ljus In I Min Panna
10 Sova


ドゥンエンのフロントマンであるグスタヴ・エイステスが音楽の世界に足を踏み入れてからおおよそ20年が経つ。最初はもちろん、ただただ彼自身の楽しみのためだけにやっていたのだが、ご存知のように、いまでは多くの人々が彼の紡ぐうたと音を楽しんでいる。拡がりは、その才能ゆえの必然と言えた。エイステスはスウェーデンの地方育ちで、10代のころにヒップホップとサンプリングの虜となった。当時は、世界中に残された膨大なレコードのアーカイヴの中からひたすら未知のネタを掘り漁っていた。やがてその発掘作業が彼を60年代のポップやサイケデリック・ミュージックへと導いた。そしてあるとき、そういったヴィンテージ音楽を、サンプリング機材に取り込む代わりに、実際に演奏してみよう、と思うに至った。ギターやベース、ドラム、キーボード、そしてときにはフルートまでも手にした。エイステスは、祖母の家の地下にあった小さなスペースでそれらの楽器をひとりで演奏し、テープに録音した。


初めてのアルバム制作を終えると、エイステスはそれをドゥンエンという名前で世に送り出した。2001年のことだった。ドゥンエンとは英語で言うと「grove」すなわち「木立」を意味する。自身が地方育ちであることを暗に示唆するものであると同時に、「Shady Grove」のようなアメリカのフォーク・ソングへのオマージュを含むものでもあった。アルバムは、ラヴやピンク・フロイド、エレクトリック・プルーンズ、オス・ムタンチスといった過去の偉人たちと比較された。いっぽうで彼自身は、自分の奏でる音楽がいかにコンテンポラリーなものであるかを、ことあるごとに主張した。そのサウンドは、過去に深く根差すものであると同時に、現在に花開くものだったのだ。


2004年にリリースした『Ta Det Lugnt』が話題となり、ドゥンエンはスカンジナヴィアの外でもファンベースを築き上げることに成功する。ドゥンエンは基本的にはエイステス自身とイコールだ。活動をはじめた当初は、ツアーに出る際のみサポート・ミュージシャンを集めてフル・バンドを編成した。が、やがてギターのレイネ・フィスケ、ベースのマティーアス・グスタヴソン、ドラムのジョワン・ホルメガルドを従えた現在のラインナップへと落ち着いていく。布陣を固定させたバンドは2007年の『Tio Bitar 』と2009年の『4』で劇的な進化を遂げる。他のメンバーたちがもたらした独自の装飾を血肉としながら、エイステスは自身のビジョンをより明確化させていった。スケールアップし、圧倒的な存在感を持つグループへと成長し、ドゥンエンは、世界でも指折りの現在進行形サイケデリック・バンドとなった。


充実した時代、キャリアの最盛期。だがドゥンエンはここでふと隠遁に入る。最後のアルバム『Skit I Allt』を送り出してから5年、これまでで最も長いインターバルだった。この沈黙はしかし、ドゥンエンが2000年代を通じていかに影響力のある偉大なグループであったかということを浮き彫りにした。エイステスはこの最新アルバム『Allas Sak』において、前作とは異なる新たな領域へと、踏み込んでいる。新作はこれまで以上に大胆でエネルギーあふれる、それでいてひとところにフォーカスされた作品となった。異次元のインストゥルメンタル曲「Franks Kaktus」や荘厳な佇まいの「En G?ng Om ?ret」を耳にすれば、カルテットが、確固たる理念のもとにより崇高な目標に向けて新たな一歩を踏み出したことがよくわかる。色鮮やかな「Flickor Och Pojkar」やエンディングを飾る「Sova」のアレンジにおける繊細なニュアンス表現も格別だ。


本作のレコーディングで、バンドは、良き親友であるマティアス・グラヴォをプロデューサーに招き入れた。これまでにサウンドトラック・オヴ・アワ・ライヴズ、サンバサダーやジ・アメイジングのレコーディングを舵取りしてきたグラヴォだが、ドゥンエンとはかつて『Stadsvandringar』の制作でスタジオを共にしていた。エイステスによればマティアスは「アナログ・サウンドのエンジニアリングにおいて卓越したスキルを有する、魔術師のような存在」だという。しかもただの技術マニアではない。エイステスの思い描くサウンドをきちんとかたちにしてくれる、究極の魔法の手を持つ人物だった。


今回のレコーディングで、グラヴォは、セッションを通じて曲を作り上げていくのではなく、スタジオに入る前の段階で、予め曲をかたちにしておくことを提案した。それまでとは異なるやり方だったが、エイステスは大いに刺激を受けた。「スタジオで曲作りはしない。それがグラヴォの提案だった。しっかりと曲を完成させてから彼のところに行く。そして演奏をそのまま録音するんだ。とても古風な進め方だった。『Allas Sak』は、以前のレコードとは全く異なる工程を経て作り上げられたレコードだ」とエイステス。


『Allas Sak』は家族や友人のこと、快適な暮らしについてなどの日常生活を題材としている。普遍的なテーマではあるが、決してありふれてはいない。身近な日々を歌うことで、音楽が、まさにいまこの場所と結び付き現在形のものとなるのだ。音楽はまた、そういった日常にちょっとした厚みをもたらしてくれる。「歌詞はとても大切だ」と語るエイステス。「今回は、日々の暮らしで得たものや考えさせられたことを歌った。このレコードを聞いて、みながそれぞれのストーリーを作ってくれたらと思うんだ。僕の音楽に、聞き手が持つ独自の物語を重ね合わせて、オリジナルの作品を、作ってもらえたらと。」


(Smalltown Supersoundプレス・リリースより)





リリースされました!
お店でもいい具合に展開いただいております。









10月20日発売『ミュージック・マガジン』ではクロス・レヴューのページでも取り上げていただきました。





是非!




2015-06-22

BAZAR: Drabantbyrock





ハードロック前夜のノルウェー・オスロでプログレッシヴ、サイケやジャズ、フォークの入り混じった独自のハードエッジなミクスチャー・サウンドを鳴らし地元ファンのあいだで絶大な支持を集めたアンダーグラウンド・シーンの人気バンド=BAZARの1974年発売セカンド・アルバム『Drabantbyrock』。


オークションでもめったに遭遇できない高嶺の花、サイケや辺境ロック愛好家のあいだで長く垂涎の的だったレア盤が、ディグの深さでは他の追随を許さないスペインGUERSSEN傘下のSOMMORレーベルによりリマスター&世界初CD化されました。


ノルウェー語詞のハードロック、室内楽的な展開を見せるインスト曲、アコースティックなピアノ・サウンドやサイケデリックでフォーキィなプロッグ系キラーまで、様々なスタイルが乱反射した魅力的なクロスオーバー・ムードを満載。


メンバーの中には後年ノルウェー・グラミーも獲得する実力派プレイヤーもおり、いわゆる私家版的なもろさは一切ナシ、素晴らしい演奏と楽曲を堪能できる、レアだけでは終わらないハイクオリティーな作品です。


ブックレットには「Too Stoned To Fuzz」のキャッチコピーでおなじみのオブスキュア・サイケ名門ブログ「サイケデリック・ベイビー」のクレメン・ブレズニカーによるメンバーのベント・ペイティへのインタビューを掲載。謎多きバンドの生い立ちや当時のスカンジナヴィアのシーンの複雑なパズルの一片を解き明かしています。弊社流通の日本仕様盤にはその対訳を添付。




BAZAR: Drabantbyrock
Sommor / ritmo calentito (RTMCD-1152)

Tracklist:

1. Drabantbyrock
2. Kjære, Lille Deg
3. Unset
4. Det Siste Stikk
5. Betong, Stål Og Glass
6. Om Du Var En Fisker
7. Du Og Jeg Og Sipo
8. Vi Blir Fler Og Fler
9. Olav Ål
10. Cm Jam












2015-06-16

where we are at now...





ここ最近の取扱商品のいくつかをご試聴いただけます。

1 TODD RUNDGREN / EMIL NIKOLAISEN / LINDSTROM "Put Your Arms Around Me"
アルバム『Runddans』(CLTCD-2049)より 詳細:http://bit.ly/1GStW8z

2 Kim Hiorthoy "Det oläskiga rummet"
アルバム『Dogs』(CLTCD-2045)より 詳細:http://bit.ly/1GpAqvN

3 Grandbrothers "Naive Rider"
アルバム『Dilation』(RTMCD-1138)より 詳細:http://bit.ly/1Mshb5u

4 Kalipo "Yaruto"
アルバム『Yaruto』(RTMCD-1119)より 詳細:http://bit.ly/1DXq2HW

5 Joakim "Bring Your Love"
アルバム『Tropics of Love』(RTMCD-1104)より 詳細:http://bit.ly/1hgSjuz

6 Ghost Culture "Answer"
アルバム『Ghost Culture』(RTMCD-1127)より 詳細:http://bit.ly/1QqXSf0

7 Wildest Dreams "Last Ride"
アルバム『Wildest Dreams』(CLTCD-2043)より 詳細:http://bit.ly/1ONLqlG

8 Mickey Moonlight "Interplanetary Music (Unreleased Dub)
コンピレーション『Multi Culti Japan』(RTMCD-1111)より 詳細:http://bit.ly/1FYjg3s

9 Orchestre Tout Puissant Marcel Duchamp "Slide"
アルバム『Rotorotor』(RTMCD-1106)より 詳細:http://bit.ly/1PtON3B

10 Horsebeach "June"
アルバム『Horsebeach』(RTMCD-1142)より 詳細:http://bitly.com/1wsolBV

11 Daniel Avery "New Energy ( Beyond The Wizard's Sleeve Re-Animations)"
アルバム『New Energy (Collected Remixes)』(RTMCD-1139)より 詳細:http://bit.ly/1EmvnK8

12 Brian Reitzell "Ozu"
アルバム『Auto Music』(CLTCD-2041)より 詳細:http://bit.ly/1DjhI1d

13 Luminodisco "Burundiness"
アルバム『Understory』(CLTCD-2048)より 詳細:http://bit.ly/1ECSeBC






 

2015-06-01

PASCAL COMELADE: Psicotic Music' Hall




フランスが生んだアヴァンギャルド奇才パスカル・コムラードの2002年作『サイコティック・ミュージック・ホール』がライヴ音源をパッケージした二枚組デラックス仕様でビコーズ・ミュージックから復刻。無垢なメロディーに彩られた切なくホロ苦い脱力サウンドと時空を越えたノスタルジックなムードを満載。「トイポップ」の先駆者によるオールタイム・グッド・ミュージック炸裂の傑作です。


パスカル・コムラード/サイコティック・ミュージック・ホール

PASCAL COMELADE: Psicotic Music' Hall
Because Music / ritmo calentito (RTMCD-1151)


CD 1: Psicòtic Music´ Hall

1 The Blank Invasion Of Schizofonic Bikinis
2 To Be Dammit Ornette To Be
3 Bob Atchum Was A Mix-Chum
4 Sense El Resso Del Dring
5 El Zoot-Horn Rrotllo Enmascarado
6 A Hard Mortadelo's A-Gonna Filemon Fall
7 A Gracia, Territori Sonor
8 Lumpen-Harmony
9 Don't Touch My Blue Oyster Shoes
10 Contre Le Style
11 Un Train Direct Pour Charenton
12 Mieux Que Ses Seins, Ses Bas Se Tiennent
13 Gegene
14 A Figueres
15 Psicotic Music´ Hall

CD 2: Bel Canto Orquestra Live

1 L'Argot Du Bruit 5:49
2 The Great Ricardo Solfa 3:10
3 Le Fakir De la Chapelle 2:50
4 Born In Candolle 2:44
5 Sense El Resso Del Dring 4:43
6 Domisiladore 4:49
7 To Be Dammit Ornette To Be 3:56
8 Le Soir Du Grand Soir 3:46
9 L'Enterrament De Les Sardines 3:25
10 Gegene


◆ パスカル・コムラードは南フランス・モンペリエの出身で70年代の半ばから活動しているベテランの音楽家。80年代におもちゃのピアノをはじめとしたトイ楽器を多用したいわゆる「トイポップ」のスタイルを確立して以降、「現代のサティ」や「ロック界のニーノ・ロータ」などと評され世界中に多くの熱狂的なファンを持つ。


◆ カンのヤキ・リーベツァイトやロバート・ワイアット、デヴィッド・カニンガム、PJハーヴェイなど著名音楽家とのコラボレーションも多数、ベル・カント・オーケストラとしても活動し、これまでに30枚に及ぶオリジナル・アルバムを制作。


◆ 『サイコティック・ミュージック・ホール』はバルセロナの伝説的なキャバレー「ラ・ボデガ・ボヘミア」へのトリビュート作で、もとは2002年にEMI系列のDelabelからリリースされていたもの。長く廃盤状態が続いていたが、ジャスティスやメトロノミーのリリースで知られるフランスの名門ビコーズ・ミュージックが、ベル・カント・オーケストラ名義での2009年のライヴ音源をパッケージしたデラックス仕様で復刻。


◆ 人懐っこい印象的なメロディーの中にどこかヒネリのきいた、この人ならではのトリックをしのばせたユニークなサウンドを満載。アヴァンギャルド、アウトジャズ、ニューエイジ、プログレッシヴ・ロック、サウンド・アート、エレクトロニカ、モンド/ライブラリー好きからポップス・ファンまで幅広くオススメ。