ポルトガルはリスボンのローカルなベース・ミュージック・シーンに
焦点をあてたコンピレーション『リスボン・ベース』が今週リリースに
なりました。
「日本でもリリースになった!」ということをコンパイラのひとり、
DJマーズに伝えたところから、少しだけキャッチボール的に
リスボンのシーンやコンピのことを聞くことができましたので、
メモ程度ですが、以下に記しておきたいと思います。
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▲リスボンの音楽シーン全般について
「ローカルなプロデューサーにスポットライトがあたることは
あまりなくて、やっぱり、UKとか、外国でブレイクして、初めて
持ち上げられる、みたいなことが多い」
「それでも、ブラカのブレイク以降、地元のアーティストにも
ドアが開かれ始めている、というのは感じる」
▲ベース・ミュージックと言えば…
「Enchufadaの存在はやっぱり大きい。クラブでいうとLux Frágil
という大バコがあって、そこを中心に盛り上がっている」
▲『リスボン・ベース』を作ろうと思ったキッカケは?
「数年前から拠点をアムステルダムに移していて、
外からリスボンのシーンを俯瞰できるようになった。
すると、結構素晴らしいタレントが、たくさんいるのに
気付いたんだ。いまのこのシーンの盛り上がりを、
きちんと記録しておきたいという衝動が生まれて」
▲アーティストのチョイスはどのように?
「相方のヴァイオレットはレッドブル・ミュージック・アカデミーの
Ginga Beatのホストだったから、多くの新しいローカル・タレント
とつながっていた」
▲海外でリリースしているアーティストもチラホラいますが、
逆に、外では知られてないけど、こいつはヤバい!みたいな
アーティストはいますか?
「DJ Ride」
▲リスボンといえばクドゥロ…
「クドゥロはここでは昔からポピュラーな音楽。
ちょっと郊外のほうにいくと、カーステレオから聞こえて
くるのはたいがいクドゥロだったりして」
▲Infestusみたいな、ファドとコンテンポラリーな
音楽のフュージョンみたいな試みはポピュラーなのでしょうか?
「NaifaとかDona Mariaとか、いくつかあるけど、Infestusの
やり方は本当に画期的だった!この曲を収録できて本当に
ハッピーだ」
▲最後にレーベルのことを少し…
「レーベル名<Adam & Liza>のAdamというのはアムステルダム
を短くした言い方で、Lizaはリスボンを意味するスラングなんだ。
うまく両方のかけ橋になるようなことができればと思っているよ」
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どこかで機会をみつけて、きちんと話を聞けたらと思ってます。