アイク・ヤードの新作を筆頭にハードコアなリリースを
続ける仏<Desire>から面白いニューカマーが出てきました。
元々は、PATCHWORKSでおなじみの
レーベル=Q-TAPEから<CRUSHO>名義でも
リリースをしていたダンス・ミュージックのプロデューサー
Sebastien Rosatと、KOUDLAMのミックスなどを手掛けて
いたエンジニアのClement Bonnetの二人によるSommetです。
フランス語では「ソメ」と読むそうです。
コズミックやイタロ風味のユル・ディスコとインディー・シンセウェイヴ、
クラウトロック、ミニマリズム、ジョン・カーペンターなどの要素を下敷きに、
甘美で退廃的な、セバスチャン・テリエあたりにも通じる雰囲気のある
サウンド・サウンドスケープを作りだす不思議なユニットです。
フランスでは下記youtubeの曲がルノーのCMに抜擢され
お茶の間でも大量オンエアー、徐々に注目を集め始めて
いるそうです。
いきなりガツンとは来ないかもしれませんが、これは
聴き込むほどにクセになりそう。
SOMMET "Sommet"
Desire / calentito
CLTCD-2015
TRACKLISTING
1. Base Camp
2. Khumbu Icefall
3. Western Cwn
4. Lhotse Face
5. South Cole
6. Hillary Step
7. Summit
▼ 仏ルノーのCMが現地で大量オンエアー、勢いそのままにナイス・タイミングでアルバム・デビューを果たしたパリ在住のエレクトロニカ・デュオ=ソメ(SOMMET)。
▼ 元々は、PATCHWORKSでおなじみのレーベル=Q-TAPEからCRUSHO名義でもリリースをしていたエレクトロニック・ダンス・ミュージックのプロデューサーSebastien Rosatと、KOUDLAMのミックスなどを手掛けていたエンジニアClement Bonnetの二人によるユニットです。
▼ ONEOHTRIX POINT NEVERやGAVIN RUSSOM(DFA)、または同郷のPRINCIPLES OF GEOMETRYなどにも通じるような出音ですが、甘美的で退廃的なメロディとアトモスフェリックな音像は、セバスチャン・テリエとの親和性も感じられます。さらには、「トロピカル〜シティ度を漂泊したDAM FUNK!」なんて声も。
▼ 仏ルノーのタイアップ曲となるM①「Base Camp」を筆頭に、いずれの楽曲も一貫して古き良き時代のウォームなシンセ・サウンドの確固たる芯を持ちながら、コズミック~ニューディスコ系から、ITALIANS DO IT BETTERや100% SILK、FUTURE CLASSICあたりの、クラブ音楽とインディ/ダンスやサイケを股に掛けたような雑食系まで、幅広い層にアピールできそうなフレキシブルなサウンドスケープが魅力。これはクセになります。
▼ 「サミット(頂上)」を意味するフランス語の<Sommet>と名付けられたこのグループが目指すのは、「ノイのリズム、クラスターのループ、タンジェリン・ドリームのアンビエンス、モリコーネやジョン・カーペンター風のサントラ・ムード、クラフトワークやラ・デュッセルドルフ的なロボット・ビートの融合、相互作用そして現代的な再解釈」 とのこと。
▼ ミックスはYELLOW PRODUCTIONSからのリリースで知られるディスコ・ハウサー、BLACKJOYことJérôme Caronが担当。
どうぞご注目ください。