イギリスのソウル・ブラザー・レコードからカルロス・ガーネットのミューズ時代の作品が全て再発されました。去年の夏ごろからひとつずつポツリポツリと復刻されてましたが、晴れてそれが全部完了したようで。
カルロス・ガーネットはフレディー・ハバートの1968年作品『ソウル・エクスペリメント』でレコーディング・デビュー、マイルス・デイヴィス、ファラオ・サンダースやノーマン・コナーズ作品への参加を経てミューズから74年に初アルバム『ブラック・ラヴ』を発表。以降ミューズで『ジャーニー・トゥ・エンライトゥンメント』(74年)、『レット・ディス・メロディー・リング・オン』(75年)、『コスモス・ニュークリアス』(76年)、『ザ・ニュー・ラヴ』(78年)と計5枚の作品を残しました。
いまも現役です。
何年か前にTOKYO CROSSOVER JAZZ FESTIVALでも来日して元気な姿を披露してくれましたね。ムーンスターの勝手リミックスから実現してしまったという来日のエピソードも面白いので、是非この記事もご覧ください。
で、カルロスさんといえば初作『ブラック・ラヴ』収録の「Mother Of The Furture」をはじめ、どの作品にもキラー・チューンがあって、クラブジャズ/レアグルーヴ好きのあいだでコンスタントに人気を博しつつも、90年代に日本だけで『ブラック・ラヴ』が単発復刻された以外、何故かCD再発がされてこなかったアーティストでした。
ようやく、という感じですね。
『レット・ディス・メロディー・リング・オン』はストリングス入り、『コスモス・ニュークリアス』はビッグバンドです。『ザ・ニュー・ラヴ』には日野皓正さんも参加してます。
パナマ生まれということで、パーカッションのきいたトロピカルなフロア仕様の曲が多くて、どの作品もオススメです。