2013-06-21

TED CURSON & CO.: Ode To Booker Ervin




名門プレスティッジやアトランティックにもリーダー作を残している
トランペット奏者テッド・カーソンによるフィンランド録音のレア盤
『Ode To Booker Ervin』が再発。


ミンガスの薫陶を受けたイブシ銀バップのサラブレッドが、
イーロ・コイヴィストイネンやペッカ・サルマントら、当時の
ヨーロピアン・ジャズを代表するトップ・ミュージシャンたち
と共に繰り広げる、目を見張るほどに豊かで濃密な音の
カンバセーション。


第二の故郷フィンランドで水を得た魚のような活き活き
としたパフォーマンスを披露するテッドの隠れた名盤が、
遂に日の目を見る!(1970年録音)



TED CURSON & CO.: Ode To Booker Ervin
テッド・カーソン&CO./オード・トゥ・ブッカー・アーヴィン
ROCKET RECORDS | ritmo calentito (RTMCD-1059)

1. Ode To Booker Ervin
2. LSD Takes Holiday
3. Airi's Tune
4. Montreux
5. Festival Blue
6. Typical Ted
7. The Leopard



◆ 米国フィラデルフィア生まれ、1950年代末から60年代の初頭にかけてはチャールズ・ミンガスやセシル・テイラーのバンドで演奏、エリック・ドルフィーとも親交が深く、プレスティッジ~アトランティックにもリーダー作を残しているトランペット奏者のテッド・カーソン。マル・ウォルドン、レッド・ガーランド、マックス・ローチからアーチー・シェップ、川崎遼に至るまで、ステージで、スタジオで、彼が共に演奏した著名ミュージシャンは数知れず。


◆ 力強いトーンを持ったパーカッシヴでグルーヴィーなサウンドの数々は、多くのジャズ/レアグルーヴ系DJたちのフェイヴァリットとして世界中のダンスフロアに鳴り響き、いくつかの楽曲は、コン&アミールやジャイルズ・ピーターソンのコンピレーションにもピックアップされるなど、いまなお根強い人気を博しています。


◆ 60年代中期にテッド・カーソン・カルテットとして『ティアーズ・フォー・ドルフィー』などの名作をフォンタナに残したあと、1960年代の末から80年ごろまで、テッドは拠点をヨーロッパへと移し、主にデンマークやフィンランドで活動。とりわけフィンランドでは、晩年(2012年逝去)まで毎年のようにジャズ・フェスティバルに出演し、高い知名度を誇っていました。


◆ この『オード・トゥ・ブッカー・アーヴィン』も、そんなヨーロッパ時代の一枚で、オリジナルは1970年にフィンランドのEMIから発売されたもの。ペッカ・サルマントを含む、当時のイーロ・コイヴィストイネンのトリオ/カルテットと共に録音されています。


◆ オリジナルはフィンランド盤のため、中古市場でもなかなかお目にかかれない希少盤。レアなだけでなく、内容も、抜群。良質な、本物のモダン・ジャズを堪能できる一枚です。


【パーソネル】
テッド・カーソン:トランペット&ピッコロ・トランペット
ペンティ・ヒエタネン:ピアノ、フェンダー
イーロ・コイヴィストイネン:テナー、アルト&ソプラノ・サックス
ペッカ・サルマント:ベース
レイノ・ライネ:ドラムス