ビッチェズ・ブリューを目指してフィンランド・ジャズの英知を結集、
モダン・ジャズのプログレッシヴな越境を試みた力作を初CD化。
ペッカ&ヘイキ・サルマント、マイク・コスキネン、ユハニ・アールトネン、
エドワード・ヴェサラほか、北欧ジャズを代表する名演奏家たちによる、
フリーキーでミステリアスな逸脱と遷移のトライアル。
フリー以降フュージョン前夜、『リターン・トゥ・フォーエヴァー』にも通じる、
瑞々しくも捉えどころのない、ギリギリの不可思議なジャズ・サウンドを満載した、
クロスオーバー~プログレ~ジャズロック~フリーミュージック・マニアまで
幅広くオススメしたい辺境の裏傑作。(1973年録音)
THE WINNERS: Pori Jazz Festival composition contest
ザ・ウィナーズ/ポリ・ジャズ・フェスティバル・コンポジション・コンテスト
ROCKET RECORDS | ritmo calentito | RTMCD-1060
1 Odds Against Intervals
2 M & M
3 Made Up Story
4 PS. DC
Alto Saxophone – Pekka Pöyry (tracks: A1, A2, B2)
Baritone Saxophone – Seppo Paakkunainen (tracks: A1, A2, B2)
Bass – Pekka Sarmanto (tracks: B1), Teppo Hauta-aho
Drums – Edward Vesala
Electric Piano – Heikki Sarmanto (tracks: A1, B1)
Guitar – Ilpo Saastamoinen (tracks: A2, B1)
Piano – Heikki Sarmanto (tracks: B2)
Soprano Saxophone – Pekka Pöyry (tracks: B1)
Tenor Saxophone – Juhani Aaltonen (tracks: A1, A2, B2)
Trombone – Mircea Stan (tracks: A2, B1, B2)
Trumpet – Mike Koskinen
Alto Saxophone – Pekka Pöyry (tracks: A1, A2, B2)
Baritone Saxophone – Seppo Paakkunainen (tracks: A1, A2, B2)
Bass – Pekka Sarmanto (tracks: B1), Teppo Hauta-aho
Drums – Edward Vesala
Electric Piano – Heikki Sarmanto (tracks: A1, B1)
Guitar – Ilpo Saastamoinen (tracks: A2, B1)
Piano – Heikki Sarmanto (tracks: B2)
Soprano Saxophone – Pekka Pöyry (tracks: B1)
Tenor Saxophone – Juhani Aaltonen (tracks: A1, A2, B2)
Trombone – Mircea Stan (tracks: A2, B1, B2)
Trumpet – Mike Koskinen
◆ ザ・ウィナーズは、ペッカ&ヘイキ・サルマント、マイク・コスキネン、ユハニ・アールトネン、エドワード・ヴェサラほか、北欧ジャズを代表するフィンランドの名演奏家たちによる、マイルス『ビッチェズ・ブリュー』、ハンコック『クロッシングス』、チック・コリア『リターン・トゥ・フォーエヴァー』などへの回答とでもいうべき、同国の英知を結集させた鉄壁のオールスター・プロジェクト。
◆ 1972年のポリ・ジャズ・フェスティバル(フィンランド南西部のポリ市で1966年から毎年開催されている北欧屈指のサマー・ジャズ祭)を機に編成され、フェスのステージでそのパフォーマンスを披露したあと、73年に本作『ポリ・ジャズ・フェスティバル・コンポジション・コンテスト』をレコーディング。
◆ そのタイトルが示すように、フェスで行われた作曲コンテストの上位4曲を音盤化したもので、いずれもフィンランドの地元コンポーザーによるオリジナル楽曲。1973年にフィンランドのオデオン・レーベル(EMI)から発売されるも長く廃盤状態が続き、40年ぶり、今回初めてのCD復刻。
◆ ECMからのリリースでも知られ、ヤン・ガルバレクやペーター・ブロッツマンとのコラボレーションでも素晴らしい作品を残しているドラムのエドワード・ヴェサラ、2000年代後半の米PORTERレーベルによる一連の再発リリース以降、マニアックな北欧ジャズ愛好家のみならず、ダブラブやジャズマンなどといった、レアグル系ディガーや新しい世代の雑食音楽ファンのあいだでも注目を集め再評価されたヘイキ・サルマント、そのヘイキ・サルマントやエドワード・ヴェサラ、イーロ・コイヴィストイネンのバンドでも長く活動したサックス奏者のユハニ・アールトネンなど、プレーヤー各人、いずれも確かなキャリアとスキルを有したトップ・ミュージシャンばかり。
◆ フリー以降フュージョン前夜、ロックを浸食しながら、フィニッシュ・ジャズ特有のプログレ感覚やフォークへの寄り道がごっちゃになった、本当にユニークなサウンドの数々。ジャズ/フュージョン・ファンのみならず、プログレ好きロック・リスナーやアウト・ミュージック・フリークスにも試していただきたい好盤。