2000年代の初頭から半ばごろにかけて、チョコレート・インダストリーズやマッシュから作品をリリースしていたコーラルの過去音源集が何故かこのタイミングでリリースに。iTunesやbandcampで入手可能となっております。CDやヴァイナルの発売予定は残念ながら今のところ無いそうなのですが。
レーベルやシーンの追い風も多分にあったかとは思いますが、当時はプレフューズ73のポスト的なところでいい具合に人気を博していたシカゴのプロデューサーです。
もともとインディー・バンドもやっていて必ずしもエレクトロニック・プロパーな感じではなかったみたいで、レコードは逆にそれが奏功してサイケデリックでドリーミーな、リスニング・モードのユニークな出音になって、エレクトロニカやヒップホップなどのジャンルをまたいで幅広いリスナーから支持を集めていたかと。
この『Handmade Evil』は正式なリリースのためのレコーディングではなかったのか、これがまたいい塩梅にラフな感じで音欲をそそります。