60年代に活躍したフロリダ出身の女性歌手ベティ・ハリスのコンピが英ソウル・ジャズからリリースに。
https://soundsoftheuniverse.com/product/the-lost-soul-queen-of-new-orleans
ジュビリー、サンスーやSSSインターナショナルといったレーベルから60年代にシングルをリリース、いくつかのチャート・ヒットもありましたが、アルバム制作の機会には恵まれずに70年代初頭に引退。
しかしながら英アクション・レーベルからのシングル集がここ日本でも国内盤発売されるなどイギリスや日本のソウル・ファンのあいだではピンスポットで熱い支持を集めていた孤高のディープ・ソウル・シンガーです。
実はベティさん、2000年代に入ってからカムバックして再び精力的にステージに立つようになっています。いまも現役です。
アメリカでは2007年に新緑盤『Intuition』を、ファラオ・サンダースのテレサ音源諸作のCD発売元としておなじみのエヴィデンス・レーベルからリリース、デビューから40数年を経て念願のアルバム・デビューも果たしました。この作品も渋いですが熟しまくりナイス歌唱満載の良作です。
本作『The Lost Queen Of New Orleans Soul』はアラン・トゥーサンとタッグを組んだサンスー時代のシングル音源のコレクションです。
過去にイギリス編集のコンピ盤がいくつか出ていましたがいずれも既に入手困難なようですのでちょうどいい頃合いかもしれません。
デビュー直後のミーターズが鬼気迫る演奏を披露する「There's A Break In The Road」がとにかく強力です。