「シカゴ・アヴァン最後の秘密兵器」
フリージャズ、ポストロックからエレクトロニカまで、エクレクティックな音の宝庫として知られるシカゴのアンダーグラウンドな音楽シーン。
その知られざる80年代アヴァンの逸材を、エクスペリメンタル系再発の新興レーベル「メンタル・エクスペリエンス」がディグ。
エイティーズならではのチープな電子仕掛けがさく裂した、サイケデリックでフォーキィでパンクでどこまでも型破りなハイブリッド・サウンドを満載した好盤!
ケア・オヴ・ザ・カウ/ドッグズ・イアーズ・アー・ステューピッド
CARE OF THE COW: Dogs’ Ears Are Stupid
Mental Experience (RTMCD-1385)
2. Cemetery
3. Like Me
4. Chinese Food Part II
5. Oceans In My Ears
6. Dogs' Ears Are Stupid
7. Australia / The Sleepwalker Bites Herself In French
8. European Trains
9. No Beethoven
10. Dancing Partners (bonus track)
◆ 70年代の半ばから80年代にかけてシカゴの地下シーンで暗躍していた、Christine Baczewska、Sher DoruffとVictor Sandersという3人のミュージシャンからなる3ピース・バンド「ケア・オヴ・ザ・カウ」のカセット・オンリーだったレアな83年作『Dogs’ Ears Are Stupid』の初再発企画。
◆ ビートルズ、ロバート・フリップ、ブライアン・イーノ、ジョニ・ミッチェル、カーラ・ブレイ、ポーリン・オリヴェロスからエリック・ドルフィーまで、ジャンルをまたぎ多種多様なサウンドにインスピレーションを得ながら曲作りをしていたというケア・オヴ・ザ・カウは、75年と81年に自主制作でレコードをリリースした後、本作を83年にカセットのみで発売。
◆ いかにもアーリー・エイティーズ、といった風情のドラムマシンやシンセのチープな出音がスパイス的にきいた、ポストパンクでサイケでアシッドでフォークでニューエイジな、カテゴライズ不能なハイブリッド・サウンドがさく裂したナイスなアルバム。
◆ クラウトロック企画『Cologne Curiosities』やオーストラリアの伝説的ポストパンク・バンド、ヴォイト/465のリイシューで浮上したエクスペリメンタル系再発の新興レーベル「メンタル・エクスペリエンス」より。
◆ 『Chicago Reader』紙のコラム「Secret History of Chicago Music」、ソロ・プロジェクト「プラスティック・クライムウェイヴ」、ドラッグ・シティ傘下の再発レーベル「ギャラクティック・ズー」などなど、多岐にわたる活動で知られるシカゴのオルタナ界隈の名士スティーヴ・クラクフによるアーティスト・インタビューも必見(日本語対訳付き)。