NHK FM『音楽遊覧飛行 ▽エキゾチッククルーズ』で『サイゴン・スーパーサウンド』から一曲、オンエアーいただきました。
番組の今週のテーマは「半世紀前のワールドミュージック」とのこと。
1969年といえばベトナム戦争のまっただなか。
『サイゴン・スーパーサウンド』は、その時期に南ベトナムのサイゴン(ホーチミン)で作られたベトナム歌謡黄金時代の楽曲を集めたコレクションです。
当時、ラジオやレコードの普及と共に広まった新しい時代のポップ音楽の波はベトナムにも到来。ローカルな伝統音楽とフランス統治時代の影響、米英のポップ・ミュージックをミックスした新しいスタイルが花開いておりました。
しかしながらその後、ベトナム戦争や共産主義革命の果てにその多くが消失の憂き目に。
60年代半ばから70年代にかけてのベトナムのポップス、音源としては何気にあまり残っていないそうです。
人々の記憶からもほとんど消えかけていたそんな時代の音源を掘り起こした貴重な企画=『サイゴン・スーパーサウンド』。
シャンテルらを発掘したドイツのクラブ・ミュージックの老舗レーベル「インフラコム」からのリリースです。
現在第2集まで出ていて、まだ続きがあるそうです。
また、その時代のベトナム音楽のムードを再現する「サイゴン・ソウル・リバイバル」というバンド・プロジェクトも、ホーチミンでスタート。カンボジアのデング・フィーヴァーの、ベトナム版ということになりますでしょうか。
こちらもまもなくアルバムが…。
コンピ、バンドとも、引き続きご注目いただけましたらと!
【番組再放送あります】 10月2日(水)午後4時から 是非!
https://www4.nhk.or.jp/yuran/x/2019-10-02/07/71873/4809563/