マニュエル・ゲッチングの多彩な音楽性が編み込まれた、ソロへの布石を垣間見ることもできる、いま振り返ると何気に興味深いアシュ・ラ・テンペルのラスト作。
アシュ・ラ・テンペル／スターリング・ロージ
ASH RA TEMPEL: Starring Rosi
MG.ART (RTMCD-1626)
1 Laughter Loving
2 Daydream
3 Schizo
4 Cosmic Tango
5 Interplay Of Forces
6 The Fairy Dance
7 Bring Me Up
◆ 『Starring Rosi』はジャーマン・ロックの先駆的バンド、アシュ・ラ・テンペルの5枚目のアルバム。オリジナル発売は1973年。クラウス・シュルツェのみならずハルトムート・エンケまでが抜け、マニュエル・ゲッチングとボーカルのロージだけで作られたバンドの最後の作品。ドラムはハロルド・グロスコフがサポート。
◆ ゲッチングのセルフ・プロデュース、ゲストも少な目で、それまでのアシュ・ラ・テンペルとは趣を異にした、楽曲然とした方向へと振れた異色作。ところどころでゲッチングのその後のソロへの布石を垣間見ることもできる、いま振り返ると何気に興味深い一枚です。
◆ マニュエル・ゲッチング本人がリマスターしゲッチング主宰レーベル「MG.ART」から2011年にリリースされていた再発盤が、待望の再プレス。