2013-09-25

COSMIC MACHINE




カルトなフランス産オブスキュア・ディスコに焦点を絞った
グレート過ぎるコンピレーション。


ディープなディスコやハウス・フリークを悶絶させるコレクター垂涎
希少音源を中心に、フレンチ~ユーロ~レコードマニアのあいだで
も名の通ったポピュラー・アーティストの意外なディスコ・シングルや、
まさに『オブスキュア・ミュージック』以降、とも言うべき桃源郷ムード
満開のシンセ/プロッグ/サントラ/ライブラリーのレア曲までを
網羅した、ありそうでなかった、痒いところに手が届きまくった仏産
コズミックの決定盤。


コズミック・マシーン
V.A.: COSMIC MACHINE - A Voyage Across French Cosmic and Electronique Avant-garde (1970-1980)
Because Music | ritmo calentito (RTMCD-1070)

1. PATRICK JUVET “« LE REVE“ » 
2. DIDIER MAROUANI « TEMPS X » 
3. DROIDS « SHANTI DANCE PART 1 & PART 2 » 
4. FRANÇOIS DE ROUBAIX « SURVOL » 
5. SPACE « MAGIC FLY »
6. UNIVERSAL ENERGY « DISCO ENERGY (I) » 
7. PIERRE BACHELET « MOTEL SHOW » 
8. SPACE ART « LOVE MACHINE » 
9. THE ATOMIC CROCUS « OMBILIC CONTACT » 
10. JEAN MICHEL JARRE « BLACKBIRD » 
11. BERNARD FEVRE « THAT IS TO BE »
12. CERRONE « GENERIQUE (DEBUT) » 
13. FREDERIC MERCIER « SPIRIT » 
14. QUARTZ « CHAOS » 
15. RENE ROUSSEL « CARAMEL » 
16. SERGE GAINSBOURG « LE PHYSIQUE ET LE FIGURE » 
17. DVWB « ACQUA» 
18. ALAIN GORAGUER « LE BRACELET» 
19. JEAN-JACQUES PERREY « E.V.A. » 
20. ROCKETS « ROCKET MAN (INSTRUMENTAL) »




◆ イジャット・ボーイズやDJハーヴィーが主導した雑食&オルタナティヴなハウス・ミュージック・シーンの発展や、北欧を中心としたコズミック・ディスコ・ムーヴメントの躍進、100%シルクやイタリアンズ・ドゥ・イット・ベター的な昨今のインディ/ダンス領域でのクラブ志向、ブレークボットに代表されるエレクトロ新世代のディスコ愛などなど、クラブやインディの枠を越え拡散を続ける4/4ディスコ・ミュージック。


◆ 本作『コズミック・マシーン』は、80年代に世界中で猛威をふるい、今なお多くのジャンルに影響を及ぼし続けるディスコ・ミュージックの、まだ知られざる一面にスポットライトを当てた新しい企画です。


◆ 収録アーティストは、フランスの国民的歌手としておなじみのセルジュ・ゲンズブール、ディズニー・ランドでの「エレクトリカル・パレード」でも有名なペリー&キングスレイのペリー(ジャン=ジャック・ペリー)、ボディ&ソウル・クラシックス「I Love America」でおなじみのパトリック・ジュヴェ、小室哲哉とともにサッカーワールドカップ・フランス大会のテーマソング「TOGETHER NOW」を作曲したシンセ奏者のジャン・ミッシェル・ジャール、アルバム『Star Peace』がクラウトロック方面でも人気のドロイズ、「ブラック・デヴィル・ディスコ・クラブ」として今なお現役バリバリ(Lo Recordingsからの新作もカミスン)のベルナール・フェヴレなど、全20曲。


◆ コレクター筋でも有名なレア音源や、ポピュラー・アーティストの意外なディスコ曲、サントラ/ライブラリー/電子音楽/アヴァン方面で人気のオブスキュア・チューンまで、様々な角度の「フランス産ディスコ」をコレクションした、バラエティに富んだ企画盤。


◆ イジャット、ハーヴィー、瀧見さん&クルーエル、リンドストローム&プリンス・トーマスやトッド・テリエ、ジョアキム&タイガースシなどのクラブ系、100%シルク、イタリアンズ・ドゥ・イット・ベター、フューチャー・クラシックなどインディ/ダンスの狭間音楽好き、イタロ~コズミック~クラウトロック・マニアの方、ジョルジオ・モロダーやミュンヘン・ディスコのファンや電子音楽愛好家などなど、にオススメ。


◆ ダフトパンクやブレークボットの遺伝子には、彼らのビートが刻み込まれているのかもしれない!?オリジナル世代も後追いの現在進行形リスナーも、どちらも要チェックです。


◆ 選曲・監修は、サウンド・ペレグリノ~パラ・ワン~エド・バンガー・ファンのあいだで絶大なプロップスを誇るパリの地下パーティー<TOXIC>を主宰するDJ、プロデューサーのUNCLE Oが担当。




紹介いただきました。

● ele-king http://www.ele-king.net/review/old_and_new/003527

● amass http://amass.jp/29636

● CD JOURNAL http://artist.cdjournal.com/d/cosmic-machine---a-voyage-across-french-cosmic--/4113092209

● iLoud http://www.iloud.jp/column/201310620131012.php


2013-09-23

RICARDO TOBAR: Treillis




名門TraumやBorder Communityからの
シングル・ヒットによりヴィラロボスやルチアーノに続く
ニュー・タレントとして大きな注目を集めたチリの奇才
リカルド・トバールによる初アルバムが遂に完成。


レフトフィールドなミニマルのエッジ&ソフトタッチな
トランス感覚を維持しながらも、歪んだキック、不規則に
揺れるリズムとプログレッシヴ&インダストリアルな
サウンドスケープの絡み合う突出した音世界は、
まるでマイク・オールドフィールドが呪術ミニマル化
したかのごとし。

















リカルド・トバール/トレイユ
RICARDO TOBAR / Treillis
Desire | calentito (CLTCD-2034)
1. Sleepy
2. Organza
3. Garden
4. Hundreds
5. Straight line in the water
6. Otte's denial
7. Essen
8. If I love you
9. Mirror
10. Back home
11. Le quartier du quatrième




◆ 2007年に英Border Communityからシングル『El Sunset』でデビュー、リカルド・ヴィラロボス、ルチアーノに続くチリからの刺客としてヨーロッパのミニマル・シーンで大きな注目を集めたリカルド・トバール。

◆ デビューから6年、マイペースな活動を続けてきた「もうひとりのリカルド」が、満を持して初めてのフル・アルバムをドロップ。

◆ キャリア初期にドイツの名門Traumからカットしたシングル(『With You』)は、何故かステレオラブやスペースメン3を引き合いに出して評された。今回アルバムからの最初のシングル『If I Love You』は「アシッドまみれのカリブーが横道へと脱線したかのよう」などと言われている。古ぼけたドラムマシンとサンプラー、最小限のアナログ機材を武器に、さぁ、寡黙な異端児の逆襲がここから始まる。

◆ バック・トゥ・オールドスクールなキック、タチの悪い酩酊を誘うアシッドなシンセとテクノ・ミュージックからかけ離れた音の歪み。アルバム発売のアナウンスと同時に公開された「Garden」(M③)は、辛うじてエレクトロニック・ミュージックの体裁を保ちながらも、ササクレ立ったローファイな出音は完全にインダストリアル。

◆ ボディー・ミュージック的な鉄槌を想起させる硬質なスネア、執拗なタムの裏打ちやブツ切りのループ感も斬新なシングル曲「If I Love You」(M⑧)もキラー。

◆ フランキー・ナックルズのごとき美しいシンセを鳴らす「Organza」(M②)や「Hundreds」(M④)あたりも、DJ INTERNATIONALやNU GROOVE的なハウス感をにじませつつも、独特の歪みや奇形カットアップを施すことによって完全にオリジナルなリカルド・マナーへとメタモルフォーゼ。

◆ 現行インディー・ミュージックのダンス・マナーやインダストリアル志向をふまえながら、ジェームス・ホールデンの新作にも通じる得体の知れない異物感、ソフトタッチなトランス感覚、リズムの揺らぎとディストーション、モダン・シューゲイズ、呪術的でプログレッシヴなサウンドスケープをクロスさせた極めて野心的なレフトフィールド・テクノ・サウンドは、クラブ/ロックの垣根を越えて刺激的なサウンドを求める貪欲な音楽ファン全域にレコメンド。ヴィラロボス、ルチアーノやホールデンあたりのファンはもちろん鬼マスト。



DANIEL AVERY: Drone Logic





2015.9.11追記: 初来日決まりました!

http://calentitomusic.blogspot.jp/2015/09/daniel-avery.html



ホラーズやプライマル・スクリームのリミックス、
ジャスティン・ロバートソンとのコラボやオプティモ・レーベルからの
リリース、ファブリックのミックスCDリリースなど飛ぶ鳥を落とす勢いで
急速にそのプロップスを高めつつあるUKの新鋭ダニエル・エイヴリー
による待望のデビュー・アルバムが、エロル・アルカン主宰
<Phantasy Sound>から登場!


ヒプノティックなシンセのドレープと飛び散るアシッド、
フロアを根こそぎさらい上げるようなヘヴィーなビートと
ウェザオール直結のゴスいヤサぐれテック・サウンドが炸裂した強力盤。

















ダニエル・エイヴリー/ドローン・ロジック
DANIEL AVERY: Drone Logic
Phantasy Sound | ritmo calentito (RTMCD-1068)


AMAZON


1. WATER JUMP
2. FREE FLOATING
3. DRONE LOGIC
4.THESE NIGHTS NEVER END
5.  NAÏVE RESPONSE
6. PLATFORM ZERO
7. NEED ELECTRIC 
8. ALL I NEED
9. SPRING 27  
10. SIMULREC
11. NEW ENERGY (LIVE THROUGH IT) 
12. KNOWING WE’LL BE HERE


◆ DJとして、プロデューサーとして瞬く間に頭角を現し、いまイギリスのアンダーグラウンドなクラブ・シーンで最もその将来が嘱望されている期待のニューカマー、ダニエル・エイヴリー。


◆ 2012年の初頭にアンディ・ウェザオールが『Time Out』誌で「いま最も注目すべき新しいDJ」としてダニエルの名前を挙げると、彼に注がれる視線は一気にヒートアップ、ザ・ホラーズやジャンゴ・ジャンゴ、メトロノミー、2ベアーズ、アスフォデルス、デッドストック33s(ライオンロック/ジャスティン・ロバートソン)などから次々とリミックスのオファーが舞い込む事態に。プライマル・スクリームは2013年の新作『モア・ライト』からのニュー・シングル『Invisible City』のリード・トラックとしてダニエルのリミックスをフックアップ、シングル発売に先駆け7月アタマから彼のリミックス・バージョンを特大プッシュ中。


◆ そんなダニエル・エイヴリーによる、昨秋の『Fabriclive 66』に続く二枚目のオフィシャルCD作品にして、初めてのアーティスト・アルバム。Bang Gang 12inches、Tigersushi、RelishやOptimo Music、Throne Of Bloodなど数々の名門/老舗レーベルからのシングル・リリースを経て、アルバムは、現在進行形UKクラブ・シーンのフィクサーとしてもおなじみのエロル・アルカン主宰<Phantasy Sound>から。


◆ もともと、ウェザオールとのB2Bやティガ、ダミアン・ラザルス、イヴァン・スマッグ(KILL THE DJ)、Secret Sundazed(Giles Smith & James Priestley)らとの共演を通じてパーティー・フリークスたちのあいだでDJとして圧倒的な現場支持を獲得していたダニエルですが、そのプロダクションのフリークアウト加減もハンパない!


◆ UKらしいファンキーなブレイクビートを基調としたM①「Water Jump」や重く引き摺るような4つ打ちのアルバム・タイトル曲「Drone Logic」(M③)、Phantasyからの記念すべきデビューEPのトップを飾った「Need Electric」(M⑦)などなど、趣向を凝らした表情豊かな太いビートの上で、アシッド&サイケデリックなウワモノのトバシが極悪な渦を巻き、トランシーなシンセが音の洪水のように降り注ぐ。


◆ ダーク/ゴシックで塗り固めながらも、音の端々にどこかほんのりとした光を帯びた、ユニークなコントラストを有したセンシティヴなサウンドスケープは、唯一無二かつ圧倒的。一曲たりともハズレは無しで、カール・クレイグ『More Songs About Food And Revolutionary Art』やプラスティックマン『Consumed』、或いは近年のフォー・テット諸作のように、単なるシングル曲の寄せ集めではない、アルバムとしてトータルでの鑑賞に堪えうる、突出したダンス・ミュージック作品となっています。


◆ アンディ・ウェザオール、ティガ、イヴァン・スマッグ、ダミアン・ラザルス、ニーナ・クラヴィッツ、ダブファイヤー、レディオ・スレイヴ、ポール・ウールフォード、ギ・ボラット、ジョシュ・ウィンクなどのファンにオススメ。クラブ・ファン全方位にレコメンドできる秀作です。


◆ 全曲ダニエル自身のプロデュース。ボーカルはKelly Lee Owens(③⑤⑫)、Scarlett Etienne(⑧⑪)、Rebekah Rah(①)。



是非ともご注目ください。


 

2013-09-06

RICARDO TOBAR: If I Love You




名門Border Communityからのシングル・ヒットにより
ヴィラロボスやルチアーノに続くニュー・タレントとして
大きな注目を集めたチリの奇才リカルド・トバールに
よる初アルバム『トレイユ』に先駆けた先行シングル
『If I Love You』。


カラー・ヴァイナル、限定500枚とのことで即完必至です。
お早目にチェックを!


RICARDO TOBAR: If I Love You
Desire Records (DSR090)

Track listing
A1 – D’Marc Cantu Remix
A2 – 12’’ edit
B1 – Samuel Kerridge Remix
B2 – Low Jack Remix


試聴は ↓
https://soundcloud.com/desirerecords/if-i-love-you-dmarc-cantu