2017-05-31

【余談】 Lloyd McNeill Quartet - Asha (1969)




英ソウルジャズがロイド・マクニールの1969年作『Asha』をリマスター復刻。


https://soundsoftheuniverse.com/sjr/product/lloyd-mcneill-quartet-asha


ヨーロッパ時代は南仏カンヌに滞在しピカソとも親交があったという、絵画やポエトリーなど音楽以外の分野でも活躍した、ワシントンDC出身のフルート奏者による記念すべきデビュー・アルバム。


ご本人の手によるジャケもいい感じです。


自身の主宰レーベル「エイシャ(Asha)」からのリリース。


エイシャからは本作の他に、アフリカ系アメリカ人の画家、ヘンリー・オサワ・タナーへのトリビュート作『Tanner Suite』と、キャピトル・バレエ団の舞台のために作ったという『Washington Suite』の2枚のレコードがリリースされており、どちらもソウルジャズ/ユニバーサル・サウンズから再発されています。


キャピトル・バレエ団は、ドリス・ジョーンズとクレア・ヘイウッドという、黒人ダンサーのパイオニアふたりが芸術監督をつとめていたダンス・カンパニー、だそうです。










2017-05-29

【余談】Washed Out - Get Lost




ウォッシュト・アウトが「Get Lost」の末に新曲をまさかのストーンズ・スロウから発表。


バロン・ゼンヴェックス・ラフィンボードウォークマイルド・ハイ・クラブなど、意外とヒップホップっぽくないものも、ちょいちょいリリースしているレーベルではありましたが、これは驚き。


ピーナッツ・バター・ウルフやルートパックから20年。


ついにこんなとこまで来てしまいました。


ステキです。


https://www.stonesthrow.com/news/2017/05/washed-out




2017-05-25

RUPTURE: Israel Suite / Dominante En Bleu




瑞々しいブラジリアン・フィーリングとドリーミーなフランス語詞、流れるようなエレピとしなやかに躍動するドラム&ベースが奇跡のマッチングを見せたフレンチ・レアグルーヴの人気盤が、満を持しての復刻です。


「リターン・トゥ・フォーエヴァー・ミーツ・コルテックス」とも言われる、クロスオーバー/フュージョンとライブラリー・ミュージックの2色がけ的なユニークなサウンドを満載。















ラプチャー/イスラエル・スイート

RUPTURE: Israel Suite / Dominante En Bleu
Sommor / Guerssen / ritmo calentito (RTMCD-1254)


1. Israel Suite
2. Mes Histories Bleues
3. Voyage Sous La Mer
4. Alice Aux Miroirs
5. Autre Fois
6. Entre Ses Cils


◆ アイアート・フォーゴ名義のレアグル人気盤『Airto Fogo』(本作と同時再発)でもおなじみのカナダ人ドラマー、シルヴァン・クリーフによるプロジェクト「ラプチャー」の唯一作『Israel Suite / Dominante En Bleu』(オリジナル発売:1973年)が嬉しいCD再発!


◆ ラプチャーは、シルヴァンが、フランス・ギャル、ダリダ、ジュリエット・グレコやパトリック・ジュヴェでおなじみの人気作詞家ボリス・ベルグマンとタッグを組みイスラエルをテーマにしたコンセプト作品を録音するために結成したワンショットの時限プロジェクト。


◆ ドン・チェリーやスティーヴ・レイシーとの共演で知られるジーン・フランソワ・ジェニー・クラーク(ベース)やジョルジュ・ロカテッリ(ギター)、ジャン・ピエール・マス(ピアノ)ほか、ヨーロピアン・ジャズの鉄板ミュージシャンたちがバックアップしています。


◆ クロスオーバー/フュージョンとライブラリー・ミュージックの2色がけ的なユニークなサウンドは、ディガー筋で「リターン・トゥ・フォーエヴァー・ミーツ・コルテックス」などとも言われ人気沸騰、しかしながらオリジナル盤は「入手困難(hard to obtain)」どころか「発見すら不可能(impossible to find)」とまで言われるほどレア。


◆ そんな高嶺の貴重盤を、ピッグ・ライダーオベロンなどを発掘したスペイン「Sommor」レーベルが再発。ヨーロッパでは初めてのCD化になります。






2017-05-24

AIRTO FOGO




ラテン筋ではチコ・ロコ(Chico Loco)名義のメズラ皿『La salsa de Puerto Rico』が大人気、同時再発される別プロジェクト「ラプチャー」がフュージョン・ファンのあいだでも熱視線を浴びるフランス人ドラマー、シルヴァン・クリーフによるメイン・プロジェクト、アイアート・フォーゴの唯一作がファラウェイ・サウンズから復刻されることになりました。


全曲お替り可能な無敵の特濃ジャズファンクを激盛りです。















アイアート・フォーゴ

AIRTO FOGO: Airto Fogo
Pharaway Sounds / Guerssen / ritmo calentito (RTMCD-1255)

1. Right On Bird
2. High Stakers
3. Tuesday In Jackson
4. Satine Dog
5. On Tip Toe
6. 1973 Carmen
7. Avenue
8. Shadowy
9. So Be It
10. Just Over


◆ フランス出身のドラマーで、現在はカナダのモントリオールを拠点に活躍する(今も現役)ドラマー/プロデューサーのシルヴァン・クリーフが1976年に残したジャズファンク人気盤。


◆ ジル・パピリ(ベース)、ミシェル・コウリ(ピアノ)やジャン・ピエール(サックス)ほか、バックを固めるミュージシャンはいずれもフランスを代表するポップ・アーティスト(アンリ・サルバドール、フランソワーズ・アルディ……)のレコーディングに参加する名士ばかり。


◆ 全曲インストながら全くハズレのない鉄壁のキラー・チューン10曲。同時再発のラプチャーと比べよりファンク指数が高くジャズやソウルの全域で幅広く人気の一枚です。


◆ ワールド系の再発で知られるスペイン「Pharaway Sounds」からの2017年再発盤。







2017-05-23

【リリース情報】 DJ HELL: Zukunftsmusik




独エレクトロニック・シーン最重要人物DJヘルによる待望の最新フル・アルバムが完成!


「インターナショナル・ディージェイ・ジゴロ」総帥としてエレクトロクラッシュ以降のダンスフロアに巨大な音のブラックホールを作り出し、テクノ、エレクトロやロックの垣根を越え多くのオーディエンスを魅了してきた重鎮による新たなる金字塔!


DJヘル/ツークンフトムジーク

DJ HELL: Zukunftsmusik
International Deejay Gigolo / WORDANDSOUND / 
ritmo calentito (RTMCD-1256)

01 Anything, Anytime
02 Car, Car, Car
03 I Want My Future Back
04 Army of Strangers
05 Wir Reiten Durch Die Nacht
06 Inferno Part 1
07 High Priests of Hell
08 Guede
09 2 Die 2 Sleep
10 I Want You
11 K-House
12 Inferno Part 2
13 Wild At Art
14 With U (feat. Stereo MCs)
15 Mantra

2017-05-17

BJORN TORSKE & PRINS THOMAS: Square One




ビョーン来日!詳細は ☞ こちら


アルバム『Principe Del Norte』の成功によりネクスト・レヴェルへと突入したプリンス・トーマスと、セックス・タグス周辺での活動が世代を超え新旧さまざまなクラブ・フリークスたちから支持される北欧コズミック・シーンのパイオニア、ビョーン・トシュケ。


ノルウェーを代表するふたりのエレクトロニック・プロデューサーによる夢の共演が、名門スモールタウン・スーパーサウンドのもとで実現!


















ビョーン・トシュケ&プリンス・トーマス/スクエア・ワン

BJORN TORSKE & PRINS THOMAS: Square One
Smalltown Supersound / calentito (CLTCD-2063)

On U
Arthur
12 volt
K16 del 1
Steintongt
Kappe tre
Arthur’s Return


◆ シーンの先駆者、第一人者として共に独自の活動を展開してきた新旧の両雄が20有余年の活動を経て初ジョイント!これは事件です!!!


◆ ビョーン・トシュケは、故エロットと共に、リンドストロームやプリンス・トーマスに先駆け、いち早くノルウェーにコズミック・ディスコの種をまいたパイオニア。


◆ 古くは(クラムド傘下の)SSR、(4ヒーロー主宰)リインフォースドや(ブラック・ボックスほか多くのポップ・ヒットを生んだ)デコンストラクションなど、世界各国の著名レーベルから作品をリリースしていた、同地を代表するエレクトロニック系プロデューサーのひとりです。


◆ ここ数年はトッド・テリエのリミックスやセックス・タグス・マニアからのシングルのフロア・ヒットにより新世代シーンでもブレイク中。


◆ 他方のプリンス・トーマスは、リンドストロームと並ぶノルウェー・シーンの金看板。ここ2年ほどのあいだに、3枚組ミックス『Paradise Goulash』、2枚組のスタジオ・アルバム『Principe Del Norte』(日本では『ミュージック・マガジン』や『クロスビート』などで年間ベストに選出)、再び2枚組でそのリミックス・アルバムと、重量級の大作を連発して圧倒的なモンスターぶりを見せつけています。


◆ ブライアン・フェリー、フルーム、ジ・オーブからスペース・アートまで、リミックス仕事も縦横無尽。


◆ フルパップ、インターナショナルに続く自身主宰の注目新レーベル「ホリゾンタル・マンボ」も本格的にテイクオフ、アーティスト、DJ、リミキサー、レーベル経営と、多彩な活動により、表裏、さまざまなかたちでシーンの活性化につとめる働き者です。


◆ 『Square One』は、そんなふたりによる初めての共作アルバムになります。クラウトロック、ディスコ、ダブ、夢見アンビエント、ブラジル音楽、呪術的な打楽器やノイズなど、様々なエッセンスをトロトロに煮詰めて変化(へんげ)させた怪作。いかにもトシュケらしい音の装飾やディテールへのコダワリと、トーマスならではの全てを呑み込むフリーなエクレクティック・マインドがぶつかり合い生まれた奇跡的な音世界を、是非ご堪能ください。


◆ トシュケ諸作やトーマス『Principe~』、リンドストロームとトッド・ラングレンのコラボなどをリリースしたオスロの「スモールタウン・スーパーサウンド」レーベルからのリリース。アートワークはキム・ヨーソイ。


【同時発売】
ビョーン・トシュケ『Trøbbel』(CLTCD-2064)
ロイクソップやアニーを発掘したインディ人気レーベル「テレ」からリリースされた2001年のセカンド・アルバムが初復刻!








2017-05-15

BJORN TORSKE: Trøbbel




ビョーン来日!詳細は ☞ こちら


ロイクソップやアニーを発掘したインディ人気レーベル「テレ」から2000年代初頭にリリースされていたノルウェーのプロデューサー、ビョーン・トシュケのクラシックス『Trøbbel』がリマスター再発!

マトモスやモーリス・フルトンを思わせる、キャッチーなのにド変態な、今だからこそ光を浴びるべきレフトフィールド・ハウス&エレクトロニカの早過ぎた金字塔が、プリンス・トーマスとのコラボ作にあわせて待望のカムバック!
















ビョーン・トシュケ/トロベル

BJORN TORSKE: Trøbbel
Smalltown Supersound / calentito (CLTCD-2064)

1 Knekkebrød
2 Bobla
3 Hard Trafikk
4 Knas
5 Trøbbel På Taket
6 Møhlenpris
7 Maurenes Marsj
8 Oppi Ura
9 Vind & Regn
10 Don't Push Me
11 Brus
12 Westside Hotel





◆ ロイクソップ、プリンス・トーマス、リンドストローム、トッド・テリエからフェット・バーガーまで、同郷の誰も彼もが影響受けまくり&愛してやまないノルウェーのエレクトロニック・シーンのゴッドファーザー、ビョーン・トシュケ。


◆ その代表作ながら長く廃盤となっていた『Trøbbel』が、Dubplates & Masteringでリマスターされ本邦初復刻!


◆ 『Trøbbel』のオリジナル発売は2001年。もとはロイクソップとアニー、そして近年ではソンドレ・ラルケとラジカを発掘したことで知られるベルゲンのポップな目利きレーベル「テレ」からリリースされていたもの(通算第二作)。


◆ 奇想天外なアイデアと変態性、ユニークなポップ・センスを見事に同居させた、彼のキャリアを代表する逸品です。


◆ ファニーでファンタジックでどこか郷愁を誘う独特のメロディ・センス、シャーマニックでヒプノティックなパーカッションの乱れ打ち、8ビットなシンセ・サウンド、モンドなオルガン・グルーヴ、ポスト・テクノ時代のエレクトロニカ、アンビエント、ジャズやファンクやディスコなど、様々な要素をミックスしながら、マトモスとモーリス・フルトンの隙間を埋めるような突出した音世界を創り上げています。


◆ 近年のセックス・タグスのシングルで聞くことのできるトリッキーなスタイルはこの時期からすでに炸裂していた!


◆ クラブ・ミュージック、エレクトロニカや北欧インディ・ポップの垣根を越えマニアな音好きたちを広くトリコにしていた名作中の名作。


◆ 「Westside Hotel」にはロイクソップのトルビョルンも参加。


◆ 同時発売のビョーン・トシュケ&プリンス・トーマス『Square One』を手掛けるオスロの名門レーベル「スモールタウン・スーパーサウンド」からのリリースとなります。







2017-05-05

QUIROGA - Viaggio a Tulum EP




仮想サントラ・レーベル「Really Swing」を主宰するイタリア人DJ/プロデューサー、QuirogaがHell Yeah Recordingsと手を組み初EPをドロップ。


Balearic Gabba Sound Systemのお気に入りとしてもおなじみの次世代バレアリック・アクトによる注目のニュー・ステップ。


ジャジーなエレピとこぎみよいパーカッション&ヒプノティックな声ネタを交えた微熱ディスコ「Viaggio a Tulum」、意表を突くアシッド交じりのユニークなスロウ・ナンバーの「Non Dire Notte」、メディテーティヴなアンビエントの「Prati Bagnati」と「Bava」の計4トラック。


Quirogaはイタリアのナポリを拠点に活動しているプロデューサー、Walter Del Vecchioによるソロ・プロジェクト。2010年に「Really Swing」を旗揚げ。ジャズやラウンジ・ミュージック、イタロ・ディスコなどの影響を咀嚼した独自の仮想ライブラリー・スタイルを打ち出しカルトな人気を確立。


https://www.facebook.com/quiro.ga.10
 

2017-05-02

SUSANA ESTRADA: The Sexadelic Disco-Funk Sound of...




ディスコ・マニアもワールド・リスナーも要チェック!


ヨーロッパのカルトなローカル・ディスコ発掘の新レーベル「エスパシアル・ディスコス」がスペインで始動!


注目の第一弾リリースは、「スペインのサマンサ・フォックス」とも言われたセクシー女優=スサナ・エストラーダをミラクル・ディギン!


全編スペイン語詞ながらも出音は完全にUSモードのブギー/ディスコやモロダー・マナーでこりゃ驚き!


しかもラテン系ならではのウェット&セクシー・ムードも炸裂!


歌謡マニアの皆さまも是非ご賞味を!















スサナ・エストラーダ/ザ・セクサデリック・ディスコ・ファンク・サウンド・オヴ…

SUSANA ESTRADA: The Sexadelic Disco-Funk Sound of...
Espacial Discos / ritmo calentito (RTMCD-1251)


◆ スペインの女優・歌手のスサナ・エストラーダが1980年代初頭に残した2枚のアルバム『Machos』と『Amor Y Libertad』から、ディスコやブギーなダンス・トラックだけを厳選して1枚にまとめ上げたコンピレーション。


◆ 楽曲のプロデュースとアレンジは、ジョセップ・ロベルとマヌエル・ガスという、スペインの70年代80年代を代表する音楽家たちが担当し、ドナ・サマーやジョルジオ・モロダーにも引けを取らない迫真のサウンドを作り出しています。


◆ サイケマジックのエディットでもおなじみの「Hagámoslo Juntos」やダブラブのフロスティもピックした「¡Gózame Ya!」、完全にシックあるいはシュガーヒルなベース・ラインがゴキゲンなディスコ・ラップの「Mi Chico Favorito 」ほか、絶妙な味わいのキラー曲を連発。


◆ ブギーやディスコ・リスナー、イタロ/コズミック好き、オブスキュア・フリークス、辺境マニア、世界音楽ファンなどなど、ソウル、クラブやワールド・ミュージックの垣根を越え幅広く様々なタイプの音好きに刺さりそうな好企画です。


◆ 世界音楽専科「ファラウェイ・サウンド」の運営でもおなじみのスペイン「ゲルセン(Guerssen)」レコードが新たに立ち上げた「エスパシアル・ディスコス(Espacial Discos)」レーベルからの第一弾リリース。


◆ リマスター済。ブックレット英文の日本語対訳付。






2017-05-01

TAPIMAN: Hard Drive




「ICEBERG」や「MAQUINA」のメンバーも参加したスペインはバルセロナのパワー・トリオ「TAPIMAN」驚きの未発表アルバム(1971年録音)がスペインの老舗再発レーベル「Guerssen」から登場!

ブラック・サバス「Planet Caravan」のシビレるカバーも収録!
















タピマン/ハード・ドライヴ

TAPIMAN: Hard Drive
Guerssen / ritmo calentito (RTMCD-1250)


1. Hard Drive
2. No Control
3. Eight
4. Time On Space
5. No Title
6. Before Last Minute
7. Long Sea Journey
8. Someone Here
9. Planet Caravan
10. Eight (Acoustic Version)


疾走感あふれる王道のハードロック「Hard Drive」(M①)に始まり、代表曲「No Control」の貴重な初期バージョン(M②)、サンタナばりの哀愁メロに悶絶のキラー・インスト「Eight」(M③)、ジャズファンクなドラムの上でヘヴィー・サイケなギターが吠える「No Title」(M⑤)、牧歌的なピアノ・ロックの「Before Last Minute」(M⑥)、サイケデリックな「Long Sea Journey」(M⑦)などなど、硬軟さまざまな要素を取り混ぜながら、なぜにこれが未発表!?という絶品サウンドを次々と繰り出す好盤デス!


ICEBERG~MAQUINA関連ということでユーロ/プログレ・フリークスたちのあいだでカルト的なプロップスを誇る人気バンドの貴重な蔵出し音源集ですが、あの時代でこのクオリティは本当にアツ過ぎる!ファンのみならずハードロックやヴィンテージ・サウンド好き全般に強力レコメンドしたい迫真のニュー・ディスカバリーです。


ブックレット英文の日本語対訳封入。