2011-07-27

【NYトロピカル収録アーティスト紹介】 NGUZUNGUZU




先週末、無事に『ニューヨーク・トロピカル』が
発売となりました。dj/ruptureとMat Shadetekの
ふたりが運営する新レーベル<DUTTY ARTZ>が
監修した、NYC流トロピカル・ベースの「いま」を集めた
編集盤です。


このコンピレーションを聞いていると、
「ベース・ミュージック」とか「トロピカル」とか言っても、
色々な表現があるのだなぁということを改めて思い知らされます。


出音は全然違うのですが、視点というか、
風景というか、或いはサウンドの根幹にある姿勢というか、
どこかtheAgricultureあたりにも通じるものがあるような気がします。
(『GLOCAL BEATS』のruptureインタビューも必読!)


なかなか味わい深いコンピレーションです。
ひとりでも多くの皆様に聞いていただけたらと
思っております。


で、本日よりしばらくのあいだ、主だった収録アーティストを
ピックアップしてここで紹介していきたいと思います。


まずはNGUZUNGUZUを。


Pitchforkの「Rising」(「注目の新人」的なコーナー)でもフックアップされ、
また最近ではKINGDOM新レーベルの第一弾リリースということでも注目
されている、ロサンゼルス在住のDaniel PinedaとAsma Maroofという二人の
プロデューサーからなるユニットです。


MaroofはM.I.A.のツアーDJをつとめたり、彼女のミクステ『Vicki Leekx』の
制作にも(NGUZUNGUZUとして)携わったりしているようですね。


奇妙なアーティスト名はソロモン諸島の木製カヌーの船首像に
由来しており、「ヌズヌズ」と読むようで。そこらあたりの話は
MIXPAKのこちらのインタビューも、あわせてご参照ください。


今年に入ってCiaraとかRainbow Arabiaとか、
「おっ!?」というようなリミックスで少しずつ知名度も
アップしてきてますし、例のKINGDOMのレーベルからの
『Timesup』がどこまでバズるか、とても楽しみです。


DUTTY ARTZとも親和性のある無国籍な折衷感覚を有しながらも、
彼らのサウンドは、ベース・ミュージックの本場UKでも、ちゃんと通じる
のではないかと、そんな期待も、持ってます。


実際、NIGHT SLUGSのパーティーに出たりしてますし、KINGDOMの
レーベルもNIGHT SLUGSの兄弟レーベル的な存在のようですし、何気に
いいポジションにいるんじゃないでしょうか。


『ニューヨーク・トロピカル』収録の「El Bebe Ambiente」は
HYPE MACHINEで試聴いただけます。是非ご賞味を。


その他のNGUZUNGUZUワークスは…


XLR8Rのポッドキャスト
http://www.xlr8r.com/podcast/2011/07/nguzunguzu


オンライン・アート・マガジン<dis>のミックス
http://dismagazine.com/disco/mixes/14817/nguzunguzu-the-perfect-lullaby/


DISCOBELLEのミックス
http://www.discobelle.net/2011/03/17/nguzunguzu-euro-promo-mix/