昨日紹介させていただきましたパタックスによるマイケル・ジャクソンのラテン・トリビュート集と同じスペインの「ユーカリ・ミュージック」からのリリース。
トリビュレッツは、ピペッツを思わせるレトロな60年代ガール・ポップ志向と、かつてのハイトップやラヴモンク一派にも通じる、ソウル/ジャズファンク系シーンともリンクしてくるグルーヴィーなライヴ・サウンドを融合させたスタイルで頭角を現しつつあるマドリッド・シーンのニューカマー。
本作『Trials and Tribulations』でアルバム・デビューとなります。
ソウルフルかつレトロ・ポップ。いかにも10年代らしいハイブリッドな今様ヴィンテージ・サウンドです。
クレジットを見ると、どうやら黒幕はボブ・サンズのようで。
もともとニューヨークを拠点に活動していたアメリカ人で、 ディジー・ガレスピー、ディー・ディー・ブリッジウォーターからマーク・マーフィーまで、著名ジャズ・ミュージシャンとも幾度となくステージを共にしていましたが、ライオネル・ハンプトン楽団の一員としてツアーでスペインを訪れ、そのままこの地に居ついてしまったサックス奏者です。近年はデンマークの名門「スティープル・チェイス」にもカルテットで作品を残しています。
歌、演奏、楽曲いずれも聴き応え十分。是非、生のステージを見てみたいですね。
THE TRIBULETTES: Trials and Tribulations
Youkali Music / BBQ
http://tower.jp/item/4162412/Trials-and-Tribulations
http://www.amazon.co.jp/dp/B0194ZCDT2