江利チエミのリリースで突如フランスから急浮上した世界音楽発掘の注目新レーベル「AKPHONE(アクフォン)」レーベルの取り扱いを開始させていただくことになりました。
ディガー筋で賞賛を浴びたスリランカ音源コンピに続く2017年第一弾CD作品はカンボジアです。
クメール・ルージュ後も混迷を極めたカンボジアで、ベトナム傀儡政権への抵抗を歌で鼓舞したレジスタンスたちがいました。その世にも貴重な1983年録音作品の復刻盤になります。
バンテアイ・アンピル・バンド/カンボジアン・リベレーション・ソング
Banteay Ampil Band : Cambodian Liberation Songs
Akuphone
01 My Last Words (4:33)
02 Please Take Care Of My Mother (5:03)
03 Tuol Tneung (The Hillock Of The Vine) (5:11)
04 Don't Forget Khmer Blood (2:30)
05 Sereika Armed Forces (4:52)
06 Follow The Front (3:23)
07 I'm Waiting For You (3:09)
08 Please Avenge My Blood, Darling (5:14)
09 Destroy The Communist Viet! (4:29)
10 Look At The Sky (4:08)
11 Vietnamese Sparrows (4:08)
12 The Vietnamese Have Invaded Our Country (4:28)
◆ カンボジアは1953年にフランスから独立を果たしましたが、米ソによる東西冷戦や隣国ベトナムの戦禍の影響などもあり、長く政情不安な時代を余儀なくされました。
◆ よく知られるところでは、いわゆる「クメール・ルージュ」時代のポル・ポト政権による圧政(多くの文化人・知識人の殺戮が行われた)がありますが、ポル・ポト政権崩壊後も、ベトナム・カンボジア戦争で生まれたベトナム傀儡政権と、それに対抗するいくつもの勢力が戦いを繰り広げ、80年代末にベトナム軍が撤退するまで、内戦状態が続きました。
◆ バンテアイ・アンピル・バンドは、そんな混迷を極めたカンボジアの暗黒時代に、親ベトナム派への抵抗運動を行っていた活動家の一団の中から生まれたレジスタンス・バンドです。
◆ バンドは、ポル・ポト以前の黄金時代のカンボジア歌謡を再現しながら、歌と音楽でプロテストし人民を鼓舞しました。
◆ 『Cambodian Liberation Songs』は、レジスタンス活動のさなかに秘密裏にシンガポールに渡り録音され1983年に発表されたグループの唯一作。
◆ 江利チエミや台湾のリリー・チャオの企画盤で注目を集めたフランスの新興レーベル「Akuphone」による復刻盤になります。CDフォーマットでは初めてのリリース。
◆ 詳細なブックレットの解説(日本語対訳付)も必見。