2016-05-30

THE BUILDINGS: Cell-o-phane




オー・フラミンゴやゴーリー・オージズらと共にマニラの新世代シーンの中核をなすミュージシャン・コレクティヴ「サラダ・デイズ」一派の注目新人=ザ・ビルディングスが初めてのアルバムを完成させました。


先行シングル「Different Shades of Blue」(M②)や軽快なギター・メロ炸裂の「The Doom Squad」(M⑦)を筆頭に、ラウドでノイジーでヒネリをきかせながらも肌触りはあくまでポップ。


往年のペイヴメントやヨ・ラ・テンゴを思わせる骨太なオルタナ・モードとリアル・エステートにも通じるセンシティヴなサウンドにのせてキャッチーな女性ボーカルが炸裂!初々しくも堂々たるデビュー盤です。
















ザ・ビルディングス/セロファン

THE BUILDINGS: Cell-o-phane
Idioterne, Inc. / ritmo calentito


1. A Modest Proposal
2. Different Shades of Blue
3. Manila's a Trap
4. Lou's Coffee Shop
5. Howard's Favorite Song
6. Lucid Sister
7. The Doom Squad
8. Peppermint & Sage
9. Museum Tower
10. Wonder Showzen


◆ フィリピンのマニラを拠点とする4ピース・バンド、ザ・ビルディングスによるデビュー・アルバム『CELL-O-PHANE』。


◆ ビルディングスは、ローファイ・デュオ「グッド・ナイフ」の一員としても活躍、マニラの新世代インディ代表として注目を集める女性ボーカル/ギターのマリア(Mariah Reodica)を筆頭に、ギターのアリ(Alyana Cabral)、ドラムのキーン(Kean Reformado)、ベースのドム(Dominic Zinampan)の4人からなるグループ。


◆ メンバーはいずれもペイヴメント、デスキャブ、ウィーザー、ビッグ・スター、ヤックにリアル・エステートなどなど、米英インディー・バンドのカバーからスタート、徐々に頭角を現しそのたぐいまれな才能を開花させ、マニラのライヴ・サーキットで地道にステージを重ねてゆくうちに口コミで人気を拡大し、ついにデビュー・アルバムのリリースに漕ぎ着けました。


◆ 上述の面々に加えて、ソニック・ユース、ヨ・ラ・テンゴやベック、キュアー、マック・デマルコなどもお気に入りだという4人の奏でる音楽は、ストレートなUSインディ/オルタナ・マナーを下敷きとしつつ、歌心あふれるフレッシュなメロディー、ノイジーでラウドなギター・サウンドと入り組んだアレンジをミックスしながら、初々しくも骨太で、デビュー作としては申し分のない実に聴き応えのある世界観を構築。


◆ アイドレスやタイド/エディットなど、これまでも散発的に、しかしながら質の高いインディー・バンドをジャンルレスに送り出してきたマニラのシーンから、またまた新たな注目バンドの登場です!