MPSからのリリースやソウルジャズの再発盤などを通じてレアグルーヴ・ファンのあいだでも高い人気を誇るトランペッター、ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンの激レアな一枚『ザ・トライブ』がオランダのキンドレッド・スピリッツから世界初CD化リリースされます。
ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン/ザ・トライブ
HANNIBAL MARVIN PETERSON: The Tribe
Kindred Spirits (RTMCD-1040)
1. Now Stand
2. A Sacred Multitude
3. Returning To The Ways
4. Of Life and Love and God
5. The Tribe
▼ MPSからの『ハンニバル』やエンヤの『エンジェルズ・オヴ・アトランタ』、さらには2000年代半ばに英ソウルジャズから復刻を見た『チルドレン・オヴ・ザ・ファイアー』などの名盤で知られる米テキサス出身のトランペット奏者、ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン。
▼ 本作『ザ・トライブ』は、彼が1976年にレコーディング、テストプレスまで製造しながら未発表のままお蔵入りしていたアルバム。スピリチュアル・ジャズのレコード・マニアのあいだでは、このテスト・プレス盤が法外な値段(2000ドル以上になることもしばしば)で取引されてきた、幻の一枚です。
▼ ジョン・ハモンドのプロデュースのもと、ディアドラ・マレイ、マイク・コクラン、ビリー・ハートら、『チルドレン・オヴ・ザ・ファイアー』(1974年)のころから活動を共にしていた旧知のメンバーたちと共に行われた一連のセッションをレコーディングしたこのマテリアルは、当時残念ながらメジャーのレコード契約には至りませんでしたが、そのすさまじい才能が烈火のごとく炸裂していた、彼の上昇期、最盛期といってもいい時期だけあって、一聴しただけで身悶えするほどに素晴らしいパフォーマンスの連続。
▼ 本盤の再発を担うのは、サン・ラーのトリビュート作『サン・ラー・デディケーション』や、ジェフ・ギルソン、バイアード・ランカスターの復刻、或いはスピリチュアル・ジャズのコンピレーション・シリーズ『フリー・スピリッツ』、そしてビルド・アン・アークやベニー・シングスの世界的なブレイクを先導したことでもおなじみのオランダのグッド・ミュージック・レーベル、キンドレッド・スピリッツです。過去、未来とダンスフロアを自由に往来する信頼のブランドによる一大仕事、これは大きな注目を集めること確実!
※ オリジナルはテストプレスのみということでジャケットは存在しません。アートワークはビルド・アン・アークやドリアン・コンセプトなど、同レーベルのほとんどの新録リリースを手掛けるマシーンの手によるオリジナルとなっています。