2013-01-04

MEHRPOUYA: Soul Raga: Anthology





2012年に産声を上げたばかりの新レーベル、
ファラウェイ・サウンズがいよいよ本気モードに突入!


注目の最新リリースは、FINDERS KEEPERSからの
7”発掘でディーガーたちをノックアウトしたイランの
シタール奏者メフルプーヤーによるアンソロジー!


デニス・コフィー「スコーピオ」のキラー・カバーを筆頭に、
欧米マナーのタイトなファンク・ビートの上を怪しげに往来
するスパイシーなシタールの音色と砂を噛むようなビターな
旋律、サイケデリックなサウンドスケープや謎のストリングス
が多重クラッシュ!



MEHRPOUYA: Soul Raga: Anthology
▼アーティスト:メフルプーヤー
▼タイトル:ソウル・ラーガ – アンソロジー
▼税込価格:2,940円(税抜2,800円)
▼商品番号:RTMCD-1041 
▼発売日:1月31日 
▼レーベル:Pharaway Sounds / ritmo calentito
▼直輸入盤・英文解説対訳封入・二枚組

Tracklist:

CD1  

Soul Raga
Ghame tanhai (instrumental)
African Jumbo 
Aseman migeryad emshab 
Ghame tanhai 
Nemimanad 
Man ke mordeham 
Ghabileye leyli 
Dokhtare shab 
Teshnehe mohabbat 
To kojaye 
Ahh 
To bemani va man  

CD2  

Afsaneye eshgh 
Saaze ghamgin va gharibe man 
Nasim sard e mehregan 
Khaleh siah 
Lotfeh khodaye 
Sahrah 
Sareban 
Bargizan 
Seda kon mara 
Solenzara 
Ragseh golhaah 
Hargez dobareh ashegh nakhaham shod 
Maharaja dance (instrumental)









▼ メフルプーヤー(アッバース・メフルプーヤー)は1927年、イランのテヘラン生まれ(1993年没)のシタール奏者、マルチ・インストゥルメンタリストで、イラン国内では、同国のポピュラー音楽界に初めてシタールを持ち込んだ人物として知られています。1960年代初頭から70年代にかけて、イラン国内のみならず、ときにはインドにも赴き、多くのシングル盤の録音を残しています。

▼ サイケデリックなロックやフォーク、チャチャチャ、カリプソからファンクまで、その時々の欧米のポップ・ミュージックの流行のリズムやビート、スタイルを取り入れつつ、ペルシャの伝統とインド音楽のスパイスを適度にブレンドしたモダンなサウンドで、メフルプーヤーの音楽は、当時のテヘランの先進的な若者たちのあいだで、熱狂的な支持を集めました。

▼ 『ソウル・ラーガ – アンソロジー』は、そんな彼の多くの楽曲コレクションの中から、1960年代後半から70年代半ばにかけて、その最盛期とも言える時期のトラックをセレクトして二枚組に纏め上げたコンピレーション。

▼ 本作のタイトルにもなっている「ソウル・ラーガ」(ディスク1-M①)は、その名の通り、どファンキーでラーガな、ペルシアン・レアグルーヴの最高峰と言っても過言ではない、ディガーやコレクターのあいだでも高い人気を誇る指折りのキラー曲。後を引くアーシーなオルガンのイントロ、タブラやシタールのスパイスとドラムのフィルインまで、アタマ15秒だけで軽くテヘランまでブっ飛べるくらいのすさまじい破壊力が。この曲と、「Ghabileye leyli」(ディスク1-M⑧、こちらもシネマティックなストリングスとワウ・ギターのリズムが最高にグルーヴィー!)は、FINDERS KEEPERSが45回転7インチ盤でシングル・カット、瞬く間にソールドアウトしたことも、ヴァイナル・ファンのあいだでは記憶に新しいところ。

▼ そして何よりも!『アルティメット・ブレイクス&ビーツ』収録のクラシックスで、ロード・フィネスやパブリック・エナミー他、数多くのヒップホップ・アーティストからサンプルされまくったデニス・コフィーのキラー「スコーピオ」をカバーした「African Jumbo」(ディスク1-M③)、これはヤヴァ過ぎる!

▼ ファンキーなダンス曲、シネマティックなムード溢れるゴージャスなラウンジ・チューン、目もくらむようなサイケデリック・ビートなどなど、今日的なレアグルーヴ耳で聞いても大満足のクオリティー・トラックがこれでもかと目白押し。レアグル・ファン、マージナル・フリークスからシタール好き、インド音楽ファンまで幅広くレコメンドしたい作品です。