2013-01-31

ORLANDIVO - Orlandivo





エヂ・リンコルンと並びバランソの第一人者として知られ、
そのグルーヴィーなサウンドから、ブラジル音楽のコアな
ファンだけでなく、クラブジャズやレアグルーヴ方面でも
高い人気を誇るオルランヂーヴォの77年作がオランダの
キンドレッド・スピリッツから嬉しい復刻。


ジョアン・ドナートがアレンジを手掛け、アジムスのリズム隊
ふたりやタンバ・トリオのメンバー、シヴーカなども参加、
ヒップホップ的なタメや揺らぎも心地よい、絶妙な湯加減の
ナイス・ダンス・アルバムです。


ブラジル音楽ディスクガイド定本『ムジカロコムンド』掲載盤。


オルランジーヴォ/オルランヂーヴォ
Kindred Spirits | ritmo calentito (RTMCD-1046)
税込価格2,590円(税抜2,467円)


TRACKLISTING
01. TUDO JÓIA
02. UM ABRACO NO BENGIL
03. GUERI – GUERI
04. TAMANCO NO SAMBA
05. JUAZEIRO
06. ONDE ANDA O MEU AMOR
07. DISSE ME DISSE
08. PALLADIUM
09. BOLHINHA DE SABÃO
10. A FELICIDADE






▼ 60年代初頭にデビュー、バランソを代表する歌い手としてブラジル音楽ファンのあいだで広く親しまれてきたオルランヂーヴォ。

▼ その77年発売のセルフタイトル作がオランダの名門レーベル<キンドレッド・スピリッツ>から嬉しい再発。

▼ 作曲家としての非凡なソングライティングのセンス(ジョビン「フェリシダージ」以外はすべてオリジナル)、アジムスのイヴァン・コンチ&アレックス・マリェイロスやタンバ・トリオのエリシオ・ミリート、シヴーカら、サイドを固める強力メンツのパフォーマンス、ジョアン・ドナートによるマジカル&ミラクルなアレンジが混然一体となり、アルバムは、ジャンルや国境を越えた「クラシックス」として、発売から35年を経た今日もなお、エバーグリーンな輝きと響きを放ち続けています。

▼ M⑥「ONDE ANDA O MEU AMOR」は、レアグルーヴ系再発の名門としておなじみの<ストラット>や<ミスター・ボンゴ>などといったレーベルのコンピレーションでも幾度となくピックアップされ、古くはエヂ・リンコルン(Ed Lincoln)や、90年代にはフレンチ・ハウスの大御所ボブ・サンクラーの最初期ユニット「レミニセンス・カルテット」によるカバーでアシッドジャズ・シーンでも知られた指折りのキラー曲。

▼ 62年に『成功の鍵』(Key of the Success)をヒットさせ一躍ブラジル音楽界のトップ・アーティストの仲間入りを果たすも、どちらかといえば作曲家として裏方メインで活躍してきたオルランヂーヴォが、10年以上のブランクの後に満を持してドロップした渾身の一枚。ほどよくソフトタッチで、サウダーヂを感じさせながらもファンキーでコシのある強靭なリズムとコギミよいグルーヴを楽しむことが出来る、傑作と呼ぶに相応しいクラブ・クラシックス!