2019-01-07

【余談】 Super-Vilains Cotonete




フランスのクロスオーバー・レーベル「Heavenly Sweetness」からこれまでに4枚のEPをリリース、ディスコやジャズファンク好きの間で注目を集めていた大所帯バンドCotonete(コトネット)がいよいよアルバム・デビュー。


Heavenly Sweetnessは「ギル・スコット・ヘロンの後継者」ともいわれるアンソニー・ジョセフやクラブジャズ・バンド「ロンゲッツ・ファウンデーション」などのリリースを手掛けるフランスの老舗レーベル。現行アクトだけでなくジャズや世界音楽のリイシューも数多くやっています。


そんなレーベルの新たな看板バンドになりそうなのがコトネット。


キーボードのフローリアンははすでに自身のバンドでHeavenly Sweetnessからレコード・デビュー済み。メンバーの中にはエチオピアの大御所ギルマ・ベイェネのバックで演奏しているプレーヤーもいます。


再評価の波に乗り大復活を遂げたブラジリアン・ソウルのベテラン・シンガー、ジ・メーロ。その昨年のシングルのバックで演奏していたのも実はコトネットの面々でした。


4番打者や華やかな千両役者ばかりのオールスター・バンドではないかもしれませんが、腕の立つ職人たちが大集結、という感じでしょうか。デキる人たちがちゃんと仕事をしてくれた感じです。


インコグニートみたいな爽やかさあり、フローラ・プリム的なブラジリアン・マナーあり、エルドンを思わせる不穏なジャズ・ロックもあり。なかなか一筋縄ではいかない。実にバラエティ豊かな作品で聞き応えがあります。