ティエストをはじめ後の世代にも大きな影響を与えたジャーマン・テクノのパイオニア、スヴェン・フェイトによる20年ぶりのスタジオ・アルバム。
一貫したグルーヴやトーンをキープしながらも、トランス、トライバル、エキゾ、エレクトロ、ブレイクビーツやアンビエントなどを自由に横断、フロア向けの機能性・享楽性とエレクトロニック音楽のアーティスティックな側面を高いレベルで統合、まさに圧巻というほかない突き抜けた音世界を作り上げることに成功。
スヴェン・フェイト/カタルシス
SVEN VÄTH: Catharsis
Cocoon Recordings (RTMCD-1526)
1. What I Used To Play
2. The Worm
3. The Inner Voice
4. Catharsis
5. Feiern
6. Mystic Voices
7. Being In Love
8. Butoh
9. The Cranes Of Gangtey Valley
10. We Are
11. Silvi‘s Dream
12. Panta Rhei
◆ スヴェン・フェイトは80年代の初頭、16歳でイビサの洗礼を受け音楽のキャリアをスタート、長くクラブ・シーンの第一線で活躍してきたドイツが世界に誇る国宝級のDJ/プロデューサー。
◆ 1985年に後のスナップ!のメンバーとダンス・ミュージック・ユニット「OFF」を結成、「Electrica Salsa」のヒットで注目を集めた後ソロに転じ「Ritual Of Life」を皮切りにフロア・キラーを連発しテクノ・シーンをリードするトップ・アクトへと躍進、2000年代以降は、イビサの伝説的クラブ「アムネシア」ではじめたパーティーと、そこから派生したレコード・レーベル「コクーン」を軸に活動、カリスマDJとして揺るぎない地位を確立している。
◆ グレゴール・トレッシャーを共同プロデューサーに迎え制作されたそんなスヴェンの最新作。DJミックスはコンスタントにリリースしていましたが、スタジオ・アルバムとしては2002年の『Fire』以来、実に20年ぶり。待ってました!
◆ ダークな②「The Worm」、エレクトロの③「The Inner Voice」や抑制をきかせたトライバル④「Catharsis」を経てシングルの⑤「Feiern」や⑥「Mystic Voices」で一気にピークへ。後半は、ブータンの美しい渓谷をモチーフにしたメディテーティブなアンビエントの⑨「The Cranes Of Gangtey Valley」、メロディックなラウンジ・ビートの⑩「Silvi‘s Dream」からラストの「Panta Rhei」でアフターアワーズなチルの彼方へと見事に着地。
◆ フロアでの機能性、パーティーの享楽性とエレクトロニック音楽のアーティスティックな側面を統合して圧巻の世界を構築。
◆ 自身が主宰するコクーン・レーベルからの記念すべき50タイトル目のアルバム作品。
★ 『Mikiki』でご紹介いただきました